朝日新聞のマニラ支局長などを経て2009年に単身カンボジアに移住。現在は現地のフリー ペーパーの編集長を勤める木村文さんのカンボジアレポート。今年4月、カンボジア初の日本人学校がプノンペンで開校される。日本と同じカリキュラム・教科書、同じ教育水準で授業が行なわれるという。日本人社会・日系企業への影響は?

 今年はプノンペンで暮らす日本人にとって、子どもたちの教育環境が大きく変わる年になりそうだ。

 昨年12月、カンボジアで初めてとなる日本人学校の開設が文部科学省により認可され、4月にプノンペンで開校することとなった。始業式は4月20日、入学式は4月22日に予定されている。

 日本人学校の校舎は、現在、日本人のための補習授業が開かれている校舎と共用で、プノンペン都西部に位置する。小学校1年生から中学校3年生まで、学年ごとの教室と、音楽室、図書室、図工・技術室、理科・家庭科室などの特別教室、全天候型の屋根付き運動場を備えている。教員は、文部科学省から校長先生を含む7人が派遣され、現地採用で5人が決まっている。全員が日本の教員資格を持ち、日本と同じカリキュラム・教科書、同じ教育水準で授業が行なわれる。

 カンボジア日本人会の手束耕治会長は、「プノンペン日本人学校に通う子どもたちには、日本では得られない経験をしてもらい、豊かな国際性を身に付けて欲しい」と、話す。カンボジアならではの授業として、カンボジア語の授業や、カンボジアの学校での交流会なども計画されているという。

 入学金はまだ確定していないが、現在の案では各家庭で1人目が1000ドル(約11万7000円)、2人目以降が500ドル(約5万8500円)。授業料は月額400ドル(約4万7000円)から450ドル(約5万3000円)と試算されており、このほかに施設管理費や教材費などがかかる。

プノンペン日本人学校の予定地。現在は補習授業校として使われている=プノンペンにて

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入学前の子ども向けに日系の国際幼稚園・保育園も登場

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