家族が要介護になったときに、労働者が介護のために3回まで、通算93日まで休業できる「介護休業制度」。労働者に認められた権利だが、いざ実際に利用するとなると一筋縄ではいかないことも多い。介護の問題は、実際に携わった経験がない者には実感がわかず、自分事として考えらない上司もいるためだ。しかしこれは誰の身にも高い確率で起こることであり、少子高齢化が進む日本では今後どんどん介護休業制度の申請者が増えてくるはずだ。都銀で総合職を務める田代さん(男性42歳、仮名)のケースを通して、現在の介護休業制度の落とし穴について考える。
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