後悔しない認知症#2Photo:photolibrary

認知症の発症を防ぐ、決定的な方法は見つかっていない。だが、WHOや世界的な専門家がこれまでのエビデンスを調査分析した結果、十数個のリスク要因を改善することで認知症を予防できる、あるいは発症を遅らせることができるかもしれないと分かってきた。では何をすればいいのか。特集『決定版 後悔しない「認知症」』(全25回)の#2ではエビデンスが示す〇×判定をご紹介しよう。(医学ライター 井手ゆきえ)

WHOと専門委員会が分析した
認知症を促す要注意の危険因子

 世界保健機関(WHO)は2019年、認知症予防に関するエビデンス(科学的根拠)をまとめて「認知機能低下および認知症リスク低減のためのガイドライン」を公表した。

 翌20年には世界五大医学誌の一つ「ランセット」の認知症予防・介入・ケア委員会が、科学的根拠に基づいて「12の認知症発症リスク」を特定。「これらのリスク要因を排除することで、認知症の発症を40%ほど予防、または遅らせる効果が期待できる」という。

 WHOのガイドラインでは科学的根拠の信ぴょう性が高いか、多少低くてもリスクよりメリットが大きい予防行動を「強く推奨」している。ライフスタイルに関連して「強く推奨」されるものは三つある。

 次ページでは「強く推奨」の三つを筆頭とした予防に効く12のポイントをリストアップし、説明していこう。