【前回までのあらすじ】戦後最大の疑獄、L社事件は、「昭和の女帝」真木レイ子がCIA関係者から教えられた筋書き通りに進んでいた。前総理の加山鋭達は国策捜査で追い詰められ、鬼頭紘太も有罪を免れない情勢だった。CIA関係者はレイ子に、加山は「用済み」、鬼頭は「潮時」と伝えていた。後ろ盾の鬼頭と、宿敵の加山の失墜が確実になった今、レイ子はどう立ち回るのか。(『小説・昭和の女帝』#35)

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