経営再建中のGMの株価がついに4ドル台にまで落ちた。米政府による低利融資枠の設定で救われたと思いきや、本社ビル売却の噂も広がり、資金繰りへの不安が広がっている。そもそも債務超過額は日本円にして6兆円と空前の規模にまで膨れ上がっている。年金受給者のOBまで含めれば120万人の生活を支える同社が破綻すれば、実態経済への影響は甚大だ。GMのディーラーのなかでも最大手の一角を占めるビル・ハード社が今年9月、資金繰り難から会社更生手続き適用を申請した。万一、GMがビル・ハードの後を追うようなことになれば、ただでさえ弱体化している米国経済にさらに大きなダメージを与えかねない。
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