Hyperliquid(ハイパーリキッド/仮想通貨HYPE)とは?特徴や使い方、将来性を徹底解説!

Hyperliquid(ハイパーリキッド)は、DEX(分散型取引所)の一種で、仮想通貨(暗号資産)の永久契約(満期のない先物契約)を取引できる分散型取引プラットフォームである。

そして、仮想通貨HYPEはHyperliquidの独自トークンである。2024年11月末にエアドロップが実施され話題となった。

この記事では、Hyperliquidの特徴、使い方、将来性、注意点やリスク、HYPEの値動きなどについて詳しく解説する。

この記事の要点
  • Hyperliquidは、完全にオンチェーンのオープンな金融システム」の実現を目標にしている
  • Hyperliquidは、レイヤー1(L1)ブロックチェーン上に構築されている
  • Hyperliquidは、永久先物取引を提供している
  • Hyperliquidの仮想通貨永久先物取引は、現状では流動性が低い可能性がある。価格変動が大きく、規制が緩い点において、非常にリスクが大きい取引である
  • 仮想通貨(暗号資産)取引を始めるなら、国内大手取引所のコインチェックが利用できる

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目次

Hyperliquid(ハイパーリキッド)とは?

出典:Hyperliquid公式サイト
名称 Hyperliquid
開発元 Hyperliquid Labs
関連組織 Hyper Foundation
ブロックチェーン Hyperliquid L1
取り扱い銘柄数 144(2024年12月時点)
取引の種類 永久先物取引(perpetual exchange)
現物取引
レバレッジ 50倍
取引手数料 Maker -0.002%、Taker 0.025%
独自通貨 HYPE
HYPEの価格 ¥1,256.84
HYPEの時価総額 ¥335,346,266,216.30
HYPEの時価総額ランキング 202位
出典:Hyperliquid公式サイト

Hyperliquid(ハイパーリキッド)は、DEX(分散型取引所)の一種である。

Hyperliquidは、レイヤー1(L1)ブロックチェーン上に構築されており、永久先物取引(満期日が設定されていない先物取引)、現物取引を提供している。

永久先物取引では、ビットコインをはじめとするメジャーな仮想通貨だけでなく、幅広い種類の仮想通貨を取引することができ、最大50倍のレバレッジ取引が可能だ。

完全にオンチェーンのオープンな金融システム」というビジョンのもと、すべての取引や処理がブロックチェーン上で実行され、誰でも自由にアクセスできる。

開発元のHyperliquid Labsは、2022年夏にDeFi分野に進出後、Hyperliquid開発を通じてユーザーの取引の利便性を改善することを目的とした取り組みを行っている。

関連組織のHyper Foundationは、Hyperliquidブロックチェーンとそのエコシステムの開発を支援することを目的としている。

Hyperliquid(ハイパーリキッド)の特徴

ここからは、Hyperliquidの特徴について詳しく見ていこう。

Hyperliquid(ハイパーリキッド)の特徴
  • 永久先物取引
  • 独自のコンセンサスアルゴリズムを採用
  • オンチェーンオーダーブック
  • 早期ユーザーに高額エアドロップを実施した

永久先物取引

Hyperliquid(ハイパーリキッド)は、仮想通貨の永久契約(満期のない先物契約)を取引できる分散型取引プラットフォームである。

永久契約であるため、満期日が存在しない。そのため、ユーザーはポジションを無期限に保有することができる。

これは、従来の先物取引とは異なり、限られた期間内に決済を強制されることがないということだ。

また、このプラットフォームでは、ユーザーは証拠金を利用してレバレッジをかけ、仮想通貨の価格変動から利益を得ることができる。

レバレッジ取引ができるので、少ない資金でより大きな取引することが可能だ。

独自のコンセンサスアルゴリズムを採用

Hyperliquidは、HyperBFTと呼ばれる独自のコンセンサスアルゴリズムを使用している。

HyperBFTは、高速で安全なコンセンサスアルゴリズムとして知られるHotStuffその後のアルゴリズムから大きな影響を受けている。

このHyperBFTにより、ブロック生成から承認までの時間(block latency)を1秒未満にすることができる。

これは、他の多くのブロックチェーンと比較して非常に高速であり、Hyperliquidの高い取引処理能力を支えている。

オンチェーンオーダーブック

Hyperliquidは、すべての取引に関わる処理がオンチェーンでオープンに行われる。

多くの取引所では、オーダーブックはオフチェーンで管理され、取引所が仲介役として機能するのが一般的だ。

しかし、Hyperliquidのオーダーブックはブロックチェーン上に存在し、すべての取引活動がブロックチェーンに記録される。

早期ユーザーに高額エアドロップを実施した

Hyperliquidは2024年11月29日に、独自の暗号資産「HYPE」のエアドロップを行った。

2023年11月からスタートしたポイントプログラムに基づき、早期ユーザーが蓄積したポイントをもとにHYPEが配布された。SNS上では、大量のHYPEを獲得したという投稿が多く見られている。

エアドロップは国内外のユーザーに配布されており、中には8万3,450HYPE(投稿時点のレートで約4,600万円相当)を受け取った例も報告されている。

エアドロップは現在終了しているが、2024年12月現在はすでに暗号資産「HYPE」が上場されている。

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出典:コインチェック公式サイト

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Hyperliquid(ハイパーリキッド)の使い方

Hyperliquid(ハイパーリキッド)は、仮想通貨の永久契約(満期のない先物契約)を取引できる分散型取引プラットフォームである。

Hyperliquidの永久先物取引には、後述するような、さまざまな注意点やリスクがあるため、一般的な国内の仮想通貨取引と同じようなスタンスで取引をするのは適切ではない。

したがって、Hyperliquidの取引を推奨するものではないが、そのサービス内容について解説する目的で、その使い方を紹介しておく。

Hyperliquid(ハイパーリキッド)の使い方
  1. ウォレットを接続する
  2. 証拠金の入金
  3. 取引する仮想通貨の選択
  4. 注文確定

ステップ1:ウォレットを接続する

出典:Hyperliquid公式サイト

Hyperliquidを使用するには、Hyperliquidの取引画面右上にある「Connect」をクリックしてウォレットを接続する必要がある。

メタマスクなどのお好みのウォレットもしくはeメールで接続することが可能だ。

ステップ2:証拠金の入金

出典:Hyperliquid公式サイト

Hyperliquidに接続したら取引を開始できる。取引を開始するには、USDCを証拠金として入金する必要がある。

また、証拠金としてUSDCを準備する以外に、USDCを送金するためのガスとしてETHが必要だ。

取引画面右側にある「Deposit」をクリックすると、送金先のアドレスが記載されたポップアップが表示されるので、送金を完了しよう。

これで取引を始める準備が完了だ。

ステップ3:取引する仮想通貨の選択

出典:Hyperliquid公式サイト

取引の準備ができたら、次に取引したい仮想通貨を選択する。

Hyperliquidの永久契約(Perpetual Contracts)では、現物取引のようにトークンそのものを購入するのではなく、証拠金としてUSDCを使用して取引したい仮想通貨を買い(ロング)または売り(ショート)する。

ステップ4:注文確定

ポジションのサイズを入力し、内容を確認したら「Confirm」をクリックして注文を確定する。

以上が、Hyperliquidの基本的な使い方だ。

HYPEトークンの価格動向

ここからはHyper Foundationがネイティブトークンとして発行したHYPEトークンの価格動向を見ていこう。

以下は、2024年10月~12月現在までのHYPE/USDT価格動向だ。

HYPEトークンの価格動向
出典:Tradingview

2024年10月の価格はプレマーケットでの価格であるが、約0.014ドル付近で取引されていた。

2024年11月に入ると、米大統領選の影響で仮想通貨市場全体が上昇し、HYPEも0.04ドルまで上昇を見せている。

その後は目立った動きもなくレンジ気味に推移していたが、2024年11月29日のエアドロップを期に価格が上昇した。

一時は0.09ドルまで上昇しており、10月の価格から約9倍もの高騰を見せている。

現在は若干反発して約0.07ドルで取引されており、今後高値を超えられるかが重要になってくるだろう。まだ上場して間もない通貨のため、急激な価格変動には注意してほしい。

今後のHYPEトークンの価格は、「プロジェクトの進捗状況」や「仮想通貨市場全体の動向」により、大きな影響を受ける可能性がある。

HYPEの投資にあたっては、十分な情報収集を行い、慎重な判断をすることが重要だ。

仮想通貨取引におすすめの取引所

Hyperliquidを通じて、仮想通貨取引に興味を持った方も多いだろう。

そこで以下では、仮想通貨取引におすすめな国内取引所を2社紹介していく。

Coincheck

コインチェックの公式サイト
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提供する取引の種類 現物取引(販売所・取引所)
取り扱う仮想通貨 31種類
BTC、XRP、ETH、BCH、XEM、
LSK、LTC、ETC、XLM、MONA、
QTUM、BAT、IOST、ENJ
SAND、DOT、PLT、FNCT、CHZ、
LINK、DAI、IMX、APE、MATIC、MKR、
AXS、WBTC、AVAX、SHIB、BRIL、BC
最小取引数量
(ビットコインの場合)
現物取引(販売所):500円相当額
現物取引(取引所):0.005 BTC以上、かつ500円(相当額)以上
取引手数料
(ビットコインの場合)
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり
現物取引(取引所):無料
仮想通貨の送金手数料
(ビットコインの場合)
0.0005~0.016 BTC
その他のサービス Coincheckつみたて
Coincheck IEO
Coincheck NFT
Coincheckでんき
Coincheckガス
Coincheckアンケート
貸暗号資産サービス
ステーキングサービス(β版)
公式サイト Coincheck公式サイト
関連記事 Coincheckの評判・口コミ

Coincheckはマネックスグループ傘下の仮想通貨取引所で、ビットコインをはじめとして31種類の仮想通貨を取り扱っている。

レバレッジ取引のサービスはなく、現物取引に特化しており、取引の形式は「取引所」と「販売所」の2種類がある。

これら2種類のうち、取引所を利用してビットコインを取引する場合は、取引手数料がかからないようになっているため、ビットコインをメインの取引対象とするのであれば、Coincheckがうってつけだ。

また、Coincheckはシンプルで扱いやすい取引アプリが人気で、2019年から2023年にかけて、ダウンロード数No.1を獲得している。※対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak

ダウンロードは無料でできるので、興味があるなら口座を開設する前に、口座開設の検討材料の1つとして取引アプリに触れてみてはいかがだろうか。

bitbank

bitbankTop
出典:bitbank
提供する取引の種類 現物取引(販売所・取引所)
取り扱い銘柄数 40種類
最小取引数量
(BTCの場合)
現物取引(販売所):0.0001 BTC
現物取引(取引所):0.0001 BTC
取引手数料
(BTCの場合)
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり
現物取引(取引所):Maker -0.02%、Taker 0.12%
仮想通貨の送金手数料
(BTCの場合)
0.0006 BTC
その他のサービス 貸して増やす(レンディングサービス)
公式サイト bitbank公式サイト
関連記事 bitbankの評判・口コミ

bitbankは、豊富な銘柄を扱う仮想通貨取引所である。

販売所形式だけではなく取引所でもビットコインを含む40銘柄の取引が可能だ。

また、ほとんどの銘柄を取引所から売買できるため、取引コストを抑えられる点が魅力となっている。

セキュリティ面に力を入れていることも、bitbankの重要な特徴の1つであり、2018年には第三者機関からセキュリティ性能での日本一*の評価を与えられたこともある。*2018年10月3日 ICORating調べ

Hyperliquid(ハイパーリキッド)の将来性

Hyperliquid(ハイパーリキッド)は、独自のコンセンサスアルゴリズムを使用している。

ここからは、そんなHyperliquidの将来性を考察してみよう。

Hyperliquid(ハイパーリキッド)の将来性
  • 成長を続けるエコシステム
  • 活発なコミュニティ

成長を続けるエコシステム

Hyperliquidは、独自のレイヤー1ブロックチェーン上に構築されており、ネイティブトークン(HYPE)の導入スポット取引の拡充など、今後もさまざまな開発が予定されている。

これらの開発が成功すれば、Hyperliquidのエコシステムはさらに拡大し、プラットフォームの魅力が高まる可能性がある。

例えば、Hyperliquidエコシステム内で使用できるネイティブトークンが発行され、プラットフォームのガバナンスや取引手数料の支払いなどに利用されるといったことが考えられる。

またスポット取引拡充は、より多くのユーザーや取引量をHyperliquidに呼び込む可能性がある。

活発なコミュニティ

Hyperliquidは、X(66.8Kフォロワー) やDiscordで活発なコミュニティを構築している。

活動的なコミュニティは、プラットフォームの成長を促進する上で重要な要素となる。

また、SNS以外にも定期的にブログを更新するなど、プロジェクトの最新情報を発信している。

これらの取り組みから、コミュニティ主導のアプローチでプロジェクトの目的を実現しようとしていることが伺える。

Hyperliquid(ハイパーリキッド)の注意点/リスク

Hyperliquid(ハイパーリキッド)のエコシステムには、以下に解説するように、多くの注意点、リスクが存在する。

海外プロジェクトである

Hyperliquidは海外発のプロジェクトであり、日本の法規制が直接及ばない。特に、消費者保護の観点から利用者にとってリスクとなる。

もし、Hyperliquidを利用する上でトラブルが発生した場合、日本の法律に基づいた保護を受けることは困難であるため、リスクを十分認識する必要がある。

このことは、詐欺ハッキングプラットフォームの突然の閉鎖などのリスクに対して、ユーザーが無防備な状態に置かれる可能性があることを意味する。

また、2024年12月現在、Hyperliquidのネイティブトークン「HYPE」はローンチされているものの、まだ上場して間もないため変動が激しい状況だ。

さらに、世界的に仮想通貨に関する規制が進む中、Hyperliquidも将来的に何らかの規制対象となる可能性があることにも注意が必要だ。

低い流動性

Hyperliquidは、まだ比較的新しいプラットフォームである。そのため、他の主要な取引所と比較して、取引量や流動性が低い可能性がある。

流動性の低さによは、スムーズな取引ができなくなる可能性がある。具体的には、大口の注文が価格を大きく変動させてしまう恐れがある。

また、意図した価格で約定しないリスクや、注文が成立するまでに時間がかかる、または注文が成立しないといった可能性もある。

これは、少ない資金で大きな取引を行うレバレッジ取引には大きなリスク要因となる。

DEXとしてのリスク

先述の通り、HyperliquidはDEXであるため、DEX特有のリスクも内在している。代表的なリスクとして挙げられるのは、管理主体が不在であるという点や、上場審査が存在せず誰でもトークンを上場させることができる点だろう。

Hyperliquidはブロックチェーン上に構築され、スマートコントラクトを用いて制御されており、中央集権的な管理主体が存在しない。そのため、思わぬトラブル等に見舞われても補填等を受けられる可能性が低いというリスクを抱えているとも言える。

また、Hyperliquidはパーミッションレスな上場プロセスを目指しており、詐欺(スキャム)トークンなどであっても上場する可能性があるといえるだろう。

プラットフォームとして歴史の浅さ

Hyperliquidは2022年より運営が開始されたDEXであり、プラットフォームとしての歴史は比較的浅い。ま古くより稼働しているその他のDEXと比べて新しいと言えるだろう。

そのため、予期せぬトラブルが発生した際の対応力や、プラットフォームの成長可能性などが未知数である点も注意が必要だ。

永久先物取引であることのリスク

Hyperliquidには、永久先物取引であるが故のリスクも存在している。永久先物取引とは期限がない先物取引のことであり、レバレッジを利用することが一般的だ。

しかし、ボラティリティが通常でも比較的高い仮想通貨にレバレッジをかけることは、さらなるボラティリティの高まりにつながり、リスクが通常の先物取引と比べても非常に大きくなる点に注意が必要である

加えて、永久先物取引では価格操作のリスクについても留意が必要だろう。

特に、流動性が低い銘柄においては、大口の注文を行うことで比較的容易に価格を変動させることが可能だ。これにより、価格が急上昇/急降下し反対のポジションを持っていた場合、強制精算(ロスカット)され投資した資金を全て失ってしまうという結果に終わる可能性も十分にある。

また、永久先物取引に関しては、日本の規制が及ばないだけでなく、現地国の規制も十分になされていない場合が多い。

そのため、取引の破綻やセキュリティ上の問題等が生じた場合に、法的な補償は期待できないだけでなく、取引が透明性に欠け、適法な経済取引ではないとみなされれば、取引すること自体について違法性が問われる可能性も完全には否定できない。

Hyperliquid(ハイパーリキッド)のまとめ

Hyperliquidは、レイヤー1(L1)ブロックチェーン上に構築されており、永久先物取引(満期日が設定されていない先物取引)、現物取引を提供している。

完全にオンチェーンのオープンな金融システム」というビジョンのもと、すべての取引や処理がブロックチェーン上で実行され、誰でも自由にアクセスできる。

永久契約は、ポジションを無期限に保有することができる。これは従来の先物取引とは異なり、限られた期間内に決済を強制されることがない。

多くの取引所では、オーダーブックはオフチェーンで管理され、取引所が仲介役として機能するのが一般的だが、Hyperliquidのオーダーブックはブロックチェーン上に存在し、すべての取引活動がブロックチェーンに記録される

この記事のまとめ
  • Hyper Foundationは、Hyperliquidブロックチェーンとそのエコシステムの開発を支援する組織である
  • Hyperliquidは、仮想通貨の永久契約を取引できる分散型取引プラットフォームである
  • Hyperliquidは、HyperBFTと呼ばれる独自のコンセンサスアルゴリズムを使用している
  • Hyperliquidの仮想通貨永久先物取引は、現状では流動性が低い可能性がある。価格変動が大きく、規制が緩い点において、非常にリスクが大きい取引である
  • 仮想通貨を購入するならビットバンクを利用できる

「仮想通貨に興味があるけど、どこで始めればいいかわからない」という人もいるだろう。

コインチェックはビットコインやイーサリアムなど、31種類の仮想通貨を取り扱っていて、すべての銘柄を500円程度の資金から投資することができる。

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