仮想通貨(暗号資産)の取引において、チャートの活用は非常に重要である。
チャートとは価格の変動を視覚的に確認できるツールであり、チャートを活用することで、過去の価格推移やトレンドを客観的に把握できるため、売買のタイミングを見極めやすくなり、無計画な取引による損失のリスク軽減につながる。
また、チャートの上には、「移動平均線」や「RSI」など、価格の動きから売り時・買い時を判断しやすくするための指標(インジケーター/テクニカル指標)を表示することもできる。
本記事では、おすすめのチャートツールを紹介するとともに、チャートの選び方についても解説していく。
- チャートを活用して過去の値動きを分析することで、未来の値動きの予測に役立つ情報を得られる
- テクニカル分析における代表的なインジケーターには、移動平均線やボリンジャーバンドなどがある
- 初心者は、操作性の単純さ、視覚的なわかりやすさを重視したチャートを選ぶと良い
- SBI VCトレードが提供するスマホアプリでは、自由度の高いチャート分析が可能
各社のサービスには一長一短あるが、スマートフォンで手軽に仮想通貨のチャートを確認したい人にはSBI VCトレードが適している。

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仮想通貨のチャートの概要
仮想通貨取引にはチャートは非常に有用なツールであり、特に、短期的な取引を目的とするトレーダーには、値動きを一目で確認できるチャートの存在が欠かせない。
仮想通貨市場は24時間365日休むことなく動いており、価格変動も非常に激しいため、リアルタイムで市場の動きを視覚的に確認できるチャートはトレードにおいて重要な役割を果たす。
チャートとは、過去から現在にかけての価格の動きや出来高(取引量)を、視覚的なグラフで表したツールである。
ローソク足やラインチャートなどの表示形式を用い、トレンドの把握や売買タイミングの検討に活用される。
将来の価格変動を予測するには情報の分析が重要だが、その手法として代表的なものが「テクニカル分析」と「ファンダメンタル分析」である。
分析手法 | 概要 |
---|---|
テクニカル分析 |
チャートなどの数値データを用いて、将来の価格変動を予測する手法。価格のトレンドやタイミングを重視する。 短期または中期的な取引に向いている。 |
ファンダメンタル分析 | 金融政策、経済指標、供給量、プロジェクトの内容など、市場に影響を与える要素をもとに投資先の本質的価値を評価する手法。 中期または長期的な取引に向いている。 |
チャート分析はテクニカル分析の基礎であり、移動平均線やボリンジャーバンドなどの指標(インジケーター)を用いて投資判断の精度を高めることが可能だ。
数値に基づいて客観的に分析することにより、感情に左右されることなく、冷静で論理的な判断がしやすくなるという点も大きな利点だ。
チャートを活用することで過去の価格動向から未来の価格変動を予測することが可能となるため、投資初心者からプロトレーダーまでの幅広い層にとって、チャートの活用は利益を最大化するために不可欠な要素となっている。
ただし、チャートを分析したとしても、常に正確な予測ができるわけではない点には注意が必要だ。
市場では、価格に影響を与える突発的なニュースや大口投資家の動きといった、チャートからは読み取れない要素も数多く存在する。
予測通りに価格が変動するとは限らないため、チャート分析はあくまで投資判断を補助するツールとして活用し、リスクを適切に管理することが重要である。
【スマホアプリ編】仮想通貨チャートおすすめ一覧
ここからは、仮想通貨チャートをおすすめの順番に、国内の「スマホアプリ」、国内の「PC」、そして海外のサービスに分けて紹介していく。
最初に取り上げるのは、国内のスマートフォン向けアプリだ。
外出先でも手軽にチャートを確認したい場合は、スマホアプリの使い勝手は非常に重要なポイントである。
・SBI VCトレード
・bitbank
・GMOコイン
・コインチェック
SBI VCトレード

操作性 | ★★★★★ |
---|---|
インジケーター | ★★★★★ |
リアルタイム性 | ★★★★☆ |
初心者向け | ★★★★☆ |
カスタマイズ性 | ★★★★☆ |
2024年10月、SBI VCトレードは新アプリ「SBI VCトレードアプリ」をリリースした。
このアプリの最大の特長はTradingViewチャートが搭載されている点であり、MACDやボリンジャーバンドなど、プロトレーダーが利用する主要インジケーターの表示とカスタマイズが可能となっている。
TradingViewチャートとは、世界中のトレーダーに支持されている高機能チャートツールであり、豊富なテクニカル指標や描画ツール、時間足の切り替え機能などを備えているのが特長だ。
また、描画ツールも豊富に用意されており、テクニカル分析を重視する中上級者にも対応できるレベルの機能が備わっているため、自由度の高い分析が可能である。

bitbank

操作性 | ★★★★★ |
---|---|
インジケーター | ★★★★☆ |
リアルタイム性 | ★★★★☆ |
初心者向け | ★★★★☆ |
カスタマイズ性 | ★★★☆☆ |
bitbankのスマホアプリは、シンプルかつ直感的な操作性が魅力だ。
ローソク足チャート、移動平均線、MACDなど主要なテクニカル指標をワンタップで表示できるため、初心者でもストレスなく分析が可能だ。
また、リアルタイム価格表示が迅速で、取引チャンスを逃すことなくトレードできる。
カスタマイズ性も高く、設定したチャートを保存できる点も評価が高い。
GMOコイン

操作性 | ★★★★☆ |
---|---|
インジケーター | ★★★★☆ |
リアルタイム性 | ★★★☆☆ |
初心者向け | ★★★★★ |
カスタマイズ性 | ★★★☆☆ |
GMOコインのアプリは使いやすさに優れており、特に初心者には最適だ。
価格変動がスムーズに表示され、視覚的にわかりやすいインターフェイスを備えている。
また、チャートの設定変更が簡単で、各種インジケーターも充実しているため、中級者以上でも十分活用できる。
ただし、アプリのユーザーレビューによれば、データの読み込みに時間がかかる場合がある点、表示される広告を意図せずタップしてしまう点などについて不満も見られた。
コインチェック
操作性 | ★★★☆☆ |
---|---|
インジケーター | ★★☆☆☆ |
リアルタイム性 | ★★★☆☆ |
初心者向け | ★★★★★ |
カスタマイズ性 | ★★★☆☆ |
コインチェックのスマホアプリは初心者向けに特化しており、見やすくシンプルなデザインが特徴である。
特に、価格アラート機能が充実しており、相場の大きな変動を素早く把握できる点が魅力的だ。
一方で、インジケーターの表示には対応していないため、深い分析を行いたいトレーダーには物足りない部分がある。
また、スマホアプリは取引所形式での取引には対応しておらず、販売所形式での取引のみ可能である。
取引所形式での売買を行うには、PCやスマートフォン等からブラウザ版のコインチェック公式プラットフォームにアクセスしなければならない点に注意が必要だ。

【PC編】仮想通貨チャートおすすめ一覧
続いて、国内のPC版チャートツールを紹介する。
大画面での操作や複数チャートの同時表示、詳細な設定が可能であり、PC環境は本格的なチャート分析に向いている。
・SBI VCトレード
・bitbank
・GMOコイン
・コインチェック
SBI VCトレード
操作性 | ★★★★★ |
---|---|
インジケーター | ★★★★★ |
リアルタイム性 | ★★★★☆ |
初心者向け | ★★★★☆ |
カスタマイズ性 | ★★★★☆ |
SBI VCトレードのPC版は、TradingViewチャートを標準搭載しており、インジケーターや描画ツールの豊富さでは国内トップクラスのレベルにある。
ローソク足チャートはもちろん、移動平均線、MACD、ボリンジャーバンドなど、プロが使用するテクニカル指標まで網羅している。
さらに、描画できるツールも豊富であり、水平線、垂直線、トレンドライン、チャネルライン、フィボナッチ分析、ギャン分析などに対応しており、自由度の高い分析が可能だ。
時間足の切り替えやチャートのレイアウトもスムーズに変更でき、トレードに必要な情報を即座に視覚化できる。
bitbank
操作性 | ★★★★★ |
---|---|
インジケーター | ★★★★☆ |
リアルタイム性 | ★★★★☆ |
初心者向け | ★★★★★ |
カスタマイズ性 | ★★★☆☆ |
bitbankのPC版チャートはTradingViewを採用しており、ローソク足をはじめとする基本的なチャート表示とともに、移動平均線やMACDなどの主要なインジケーターが利用可能だ。
UIはシンプルで直感的に操作でき、チャートの表示期間や時間足もワンクリックで簡単に切り替えられる。
設定したインジケーターや描画ツールなどは、「チャートの保存」ボタンでワンクリックで保存し、次回の分析に利用することができる。
操作性のシンプルさを重視するユーザーには理想的なチャートと言えるだろう。
GMOコイン
操作性 | ★★★★☆ |
---|---|
インジケーター | ★★★★☆ |
リアルタイム性 | ★★★☆☆ |
初心者向け | ★★★★★ |
カスタマイズ性 | ★★★★☆ |
GMOコインのPCチャートは、初心者にも扱いやすいインターフェースが特徴で、ローソク足、ラインチャートに加えて主要なインジケーターを表示することができる。
また、取引所の取引画面内に高機能チャート、板、歩み値などがまとまっており、注文までの操作がシームレスに完結する。
テクニカル分析に活用できる移動平均線、MACD、RSIを含め、豊富な種類のインジケーターが準備されている。
さらに、一般的な描画機能のほか、ロングポジションやショートポジション、ギャン分析を含む70種類以上の描画機能にも対応している。
コインチェック
操作性 | ★★★☆☆ |
---|---|
インジケーター | ★★★★☆ |
リアルタイム性 | ★★★☆☆ |
初心者向け | ★★★★★ |
カスタマイズ性 | ★★★☆☆ |
コインチェックのPC版チャートは、視認性に優れたシンプルな画面構成が特徴で、初心者でもすぐに使いこなせる操作性が魅力である。
ローソク足とラインチャートの切り替えが可能で、価格変動を視覚的に確認しやすい。
TradingViewのチャートを用いた「Tradeview」を使ったチャート分析が可能であり、移動平均線などの主要なインジケーターの表示が可能だ。
基本的なテクニカル分析と売買に十分対応しており、シンプルなUIと直感的な操作性により、初心者から上級者まで幅広く利用できるツールである。
【海外編】仮想通貨チャートおすすめ一覧
次に、海外で提供されている仮想通貨チャートサービスを紹介する。
これらのサービスは、国内取引所のアプリとは異なり、より高度で汎用的な分析ツールとして世界中のトレーダーに利用されているのが特徴だ。
仮想通貨全体の動向を俯瞰したい人や、取引所に依存しないチャート環境を求めるユーザーにとって、有力な選択肢となるだろう。
・TradingView
・CoinMarketCap
・CoinGecko
・CryptoCompare
TradingView
操作性 | ★★★★★ |
---|---|
インジケーター | ★★★★★ |
リアルタイム性 | ★★★★★ |
初心者向け | ★★★☆☆ |
カスタマイズ性 | ★★★★★ |
TradingViewは、世界中のトレーダーから圧倒的な支持を集める高機能チャートプラットフォームである。
Webブラウザベースで利用でき、主要なインジケーターや描画ツールが無料で使用できる。
チャートのカスタマイズ性が非常に高く、移動平均線、MACD、RSI、ボリンジャーバンドなどのテクニカル指標を含め、数百種以上のインジケーターに対応している。
さらに、Pine Scriptという独自言語を用いたカスタムインジケーターの作成や、自作スクリプトの共有機能など、プロ仕様の環境も整っている。
複数チャートの同時表示、テンプレート保存、クラウド同期、ユーザー同士の分析結果やトレード戦略を公開・閲覧できるコミュニティ機能も搭載されており、幅広い分析が可能だ。
CoinMarketCap
操作性 | ★★★★☆ |
---|---|
インジケーター | ★★★★☆ |
リアルタイム性 | ★★★★☆ |
初心者向け | ★★★★★ |
カスタマイズ性 | ★★★★☆ |
CoinMarketCapは、仮想通貨の価格比較や市場データ分析で有名な情報サイトであり、シンプルなチャート機能も提供している。
TradingViewと連携したローソク足チャートを利用でき、主要なインジケーターの表示も可能だ。
チャートは価格・出来高・時価総額などの指標とともに閲覧可能で、直感的なUIで価格動向を確認したいユーザーに適している。
なお、TradingViewの公式プラットフォームの機能と比較すると一部の機能には制限があるものの、価格推移の視覚的把握や基本的なインジケーターの活用といった面では充分な性能を有しており、仮想通貨の基本的な動向を確認するには適したツールである。
CoinGecko
操作性 | ★★★★☆ |
---|---|
インジケーター | ★★★★☆ |
リアルタイム性 | ★★★★☆ |
初心者向け | ★★★★☆ |
カスタマイズ性 | ★★★☆☆ |
CoinGeckoは、世界的に有名な仮想通貨情報プラットフォームで、数千種類以上の仮想通貨に関する価格、時価総額、出来高などを提供している。
チャート機能については、シンプルなローソク足およびラインチャートを基本とし、直感的に操作できるUIが特徴。
TradingViewの埋め込みチャートが使われており、ローソク足表示や基本的な描画ツール、基本的なインジケーターを利用できる構成となっている。
TradingViewの公式サイトにて提供されるチャートと比較すると一部の機能は制限されているものの、各通貨の価格変動をすばやく確認したいユーザーや、初心者が相場感をつかむためには充分なツールと考えられる。
データの網羅性の高さが最大の魅力であり、その補助的な役割としてチャートを活用したいユーザーには適したサービスと考えられる。
CryptoCompare
操作性 | ★★★★☆ |
---|---|
インジケーター | ★★★☆☆ |
リアルタイム性 | ★★★☆☆ |
初心者向け | ★★★★☆ |
カスタマイズ性 | ★★★☆☆ |
CryptoCompareは、仮想通貨市場データの集約と提供を専門とする情報プラットフォームであり、複数の取引所のデータを統合した価格チャートを提供している。
チャートにはローソク足やラインチャートの切り替えが可能で、取引高や価格変動の視認がしやすい。
利用できるインジケーターの種類は限られている(※)が、ビジュアル面のシンプルさと軽快な動作が特徴である。
※なお、会員登録をすると利用できるインジケーターの種類が増える仕様となっている
仮想通貨の価格を簡単に比較したいユーザーにとっては、非常に便利なツールである。
仮想通貨チャートの選び方・ポイント
ここで、仮想通貨チャートの選び方や、選ぶにあたってのポイントについて確認しておこう。
- 操作性の良さ
- 使用デバイス
- インジケーターの豊富さ
- リアルタイム性
操作性の良さ
仮想通貨チャートを選ぶうえで、操作性はもっとも基本的かつ重要な要素のひとつである。
トレード中はスピーディーな判断と正確な操作が求められるため、インジケーターの追加や削除、時間足の変更、描画ツールの使用などが直感的に行えるチャートは、取引におけるストレスを大きく軽減する。
また、チャートの切り替えや銘柄の検索など、日常的に繰り返し行う操作がスムーズであることも重要である。
特に初心者の場合、複雑なUIのチャートツールは、操作ミスや分析の誤解を招くリスクがあるため注意が必要だ。
さらに、マウス操作とタッチ操作に対応し、PCだけでなくスマートフォンやタブレットでも快適に利用できるかどうかもチェックしておきたいポイントである。
どんなに高機能なチャートであっても操作が難しければ活用されないため、操作性の良さは、結果的にトレードパフォーマンスにも直結する重要な判断基準といえる。
使用デバイス
仮想通貨チャートを選ぶ際には、どのデバイスで利用するかを明確にしたうえで選定することが望ましい。
スマートフォンをメインに使用する場合、操作性に優れたアプリや、指先で簡単に時間足やインジケーターの設定ができるUI設計が求められる。
また、片手での操作や画面サイズへの最適化、視認性の高さなども重視すべきポイントである。
一方、PCを使用する場合は、画面の広さを生かしたマルチチャート表示や、詳細な設定・描画ツールの活用、カスタムインジケーターの読み込みなど、より高機能な分析環境が求められる傾向にある。
また、同一アカウントでPCとスマートフォンを連携し、デバイスをまたいでチャート設定を引き継げるサービスも有用だろう。
例えば、TradingViewの公式サイト(他社サービスによる埋め込み版などは除く)なら、同一アカウントでPCとスマートフォンの間で設定をクラウド上で同期することが可能だ。
自分の使用するデバイスに適したチャートツールを選ぶことで、より快適で効率的な分析と取引が実現できる。
インジケーターの豊富さ
インジケーターの種類が豊富なチャートツールを選ぶことで、自分の分析手法や取引手段に合わせた柔軟なアプローチが可能になる。
代表的なインジケーターには、以下のようなものがある。
インジケーターの名称 | 概要 |
---|---|
移動平均線(MA) | 一定期間の価格の平均を線で表示し、価格のトレンドを視覚的に把握できる指標。 |
RSI(相対力指数) | 価格の上昇・下落の強さや速度を数値化し、買われすぎ・売られすぎの状態を判断する指標。 |
MACD | 短期と長期の移動平均の差をもとに売買のタイミングを判断するトレンド系オシレーター(トレンドの勢いと転換点の両方を視覚的に捉えられる指標)。 |
ボリンジャーバンド | 価格の標準偏差を利用して、相場の変動幅やボラティリティを視覚化する帯状の指標。 |
出来高(Volume) | 取引量の推移を示し、価格の動きとあわせて市場参加者の強さを測る指標。 |
これらの基本的なインジケーターは、多くのチャートツールに搭載されているが、高度な分析を行うには、それ以外のインジケーターが役立つ場合もある。
また、インジケーターの数が多いだけでなく、表示位置の調整やパラメーターの変更などの柔軟性も含めて、自分にとって使いやすい分析環境を提供しているかどうかを見極める必要がある。
リアルタイム性
仮想通貨市場は24時間365日いつでも世界中で取引がされており、価格の変動も非常に速いため、チャートのリアルタイム性は極めて重要なポイントである。
ただし、リアルタイム性は公式サイト等による情報から判断することは難しい場合が多く、実際にチャートを操作してみないと体感できない要素でもある。
そのため、レビューや口コミ、利用者の体験談などを参考にすることも有効と考えられる。
なお、各サービスの更新頻度やWebSocket対応の有無、取引所とのデータ連携方式などから、ある程度の判断が事前に可能な場合もある。
- 更新頻度
チャートツールによって価格の更新頻度は異なるが、「Tick単位(リアルタイム)」「数秒ごと」「1分ごと」などのパターンがある。
一部のサービスでは公式サイトや技術仕様をまとめた「APIドキュメント」などで更新頻度が説明されている場合もあるが、一般向けに明記されていないケースも多い。
そのため、実際に利用してみるか、他のユーザーのレビューや使用感を参考にするのが現実的な判断方法となる。
- WebSocket対応の有無
WebSocketとはブラウザとサーバーの間でリアルタイムに双方向通信を行うための技術であり、APIドキュメントにてWebSocketに対応しているかどうかを確認できる場合がある。
一般的なWeb通信(HTTP)は一定間隔で情報を取得する通信方式であるため、価格データの反映に若干の遅れが生じることがある。
一方、WebSocketに対応しているチャートではサーバー側から即座に最新の情報が送られてくるため、画面への反映が非常に速くリアルタイム性に優れている。
- 取引所とのデータ連携方式
取引所とのデータ連携方式としては、「API」と呼ばれる仕組みを通じてリアルタイムで価格を取得し、注文板と連動して表示されるチャートが望ましいとされており、公式サイトまたはAPIドキュメントなどから確認できることが多い。
この方式では、価格の変動が即座に画面に反映されるため、自分の狙い通りのタイミングにおける取引判断がしやすい。
なお、その他には、一定時間ごとに価格を取得する方式や、複数の取引所の価格を平均して表示する方式などが存在する。
完全な精度は使ってみなければわからないものの、リアルタイム性に定評のあるチャートサービスは多く存在するため、事前に調査しておくと良いだろう。
なお、リアルタイムでアラート通知を設定できる機能も有用であり、外出先や作業中でも重要な価格変動を見逃さずに対応できるだろう。
仮想通貨のおすすめチャートに関してよくある質問
- 初心者にはどのようなチャートが適していますか?
-
初心者には、操作性が簡単で視覚的にわかりやすいチャートが適しているため、コインチェックやGMOコインなど、直感的な操作で基本的な機能が十分に揃ったチャートツールが適していると考えられる。
初心者向けツールは、ローソク足チャートや基本的なインジケーターが利用しやすく、価格通知などの機能も充実しているため、取引の初歩を学びやすい。
- 無料と有料チャートの違いはありますか?
-
無料のチャートでも基本的な機能はそろっているが、有料チャートはさらに高度な分析機能やインジケーター、リアルタイムの市場データを提供している場合が多い。
また、有料版では広告表示がなく、よりスムーズな操作が可能である。
頻繁に取引を行う人は有料版を利用することで、投資判断の精度を向上させることができるだろう。
仮想通貨のチャートのまとめ
今回の記事では、仮想通貨のチャートに関して、各社のサービスを比較した。
- テクニカル分析とは、過去のチャート等のデータを活用して将来の価格を予測する分析手法
- 移動平均線などのインジケーターを活用することで、精度の高いテクニカル分析が可能になる
- トレード中はスピーディーな投資判断が求められるため、操作性に優れたチャートを選ぶと良い
- SBI VCトレードのスマホアプリには、数多くのインジケーターが搭載されている
仮想通貨の取引において、チャートは価格の変動や市場のトレンドを把握するために欠かせないツールである。
「どのサービスにも異なる特色があり、どれを選べば良いかわからない」という人は、初心者から上級者まで幅広い層にとって使いやすいチャートを提供するSBI VCトレードをチェックしてもらいたい。

チャートを活用したテクニカル分析に興味がある人は、この機会にSBI VCトレードの公式サイトをチェックしておくと良いだろう。
