仮想通貨/ビットコインのガチホとは?長期保有にメリットやデメリットは?

ビットコインなどの仮想通貨に対する投資戦略の1つに、「ガチホ・HODL」がある。

ガチホとHODLはどちらも、短期的な値動きに惑わされず、投資対象を長期保有することを意味した言葉であり、投資対象をただ保有し続けるだけなので初心者でも可能だ。

しかし、誰でも簡単にできる一方で、もちろんデメリットも存在する。

今回はビットコインのガチホ・HODLについて、そのメリット・デメリットと、ガチホ・HODLをする際におすすめの仮想通貨取引所を紹介していくので、チャレンジしてみようと考えている方はぜひ最後まで目を通して、今後の参考にしてもらいたい。

この記事の要点
  • 「ガチホ」は、“ガチ(本気)でHold(握る、保持する)する”を略した言葉
  • 「HODL」は、Holdのつづりを入れ替えてつくられた仮想通貨業界のスラング(俗語)
  • ガチホとHODLはどちらも、短期的な値動きに惑わされず、投資対象を長期保有することを指す
  • ただ保有し続けるだけなので、専門的な知識や技術はほぼ必要としない
  • 長期保有する場合、短期投資と比べて取引コストを安く抑えることができる

ビットコインは国内でもほぼすべての仮想通貨取引所で取り扱いがあるが、長期保有するなら、よりセキュリティ面で優れているところを選んでおくと安心だ。

数ある仮想通貨取引所のなかでもCoincheckは、コールドウォレット(オフラインのウォレット)をはじめとして、数多くのセキュリティ技術が採用されている

詳しくはCoincheck公式サイト紹介されているので、気になる方はぜひこの機会にチェックしてみてほしい。

目次

ビットコインのガチホ・HODLとは?

「ガチホ」とは、“ガチ(本気)でHold(握る、保持する)する”を略した言葉で、ビットコインなどの仮想通貨に限らず、株やFXのポジションなど投資した対象を長期間にわたって保有し続けることを指す。

また「HODL(ホドル)」は、Holdのつづりを入れ替えてつくられた仮想通貨業界のスラング(俗語)で、短期的に思惑と異なる値動きがあっても、投資対象を保有し続けることを表している。

どちらも具体的な保有期間の定義はないが、数カ月もしくは数年にわたって投資対象を長期保有し続ける際に使う、似た意味合いを持った言葉だ。

ビットコインをガチホで長期保有するメリット

それではここで、ビットコインをガチホ・HODL、つまり長期保有する場合のメリット・デメリットを考えてみよう。

まずメリットは、主に次の3つが挙げられる。

ビットコインを長期保有する主なメリット
  • 専門的な知識や技術をほとんど必要としない
  • 短期投資と比べて、取引コストを安く抑えられる
  • 自動積み立てやレンディングのサービスを使った運用も可能

専門的な知識や技術をほとんど必要としない

例えばデイトレード(一日の中で売買が完結する取引を繰り返し行い、小さな利益を積み重ねていく手法)のような短期投資を行う場合、再現性のある取引を繰り返すためには、値動きを適切に分析するための知識や、熟達した取引の技術が必要になる。

一方でビットコインを長期保有する場合は、長期的に見たときにビットコインが購入時の価格よりも値上がりしてくれさえすれば、稼ぐことができる。

そのため専門的な知識や技術はさほど求められず、初心者でも取り組みやすい。

短期投資と比べて、取引コストを安く抑えられる

仮想通貨取引を行う際は、取引手数料もしくはスプレッド(売値と買値の差額)を、コストとして支払わなければならない。

デイトレードのような短期投資は取引の頻度が高く、一般的に1回の取引で得られる利益が少ないため、取引ごとの利益に対して取引コストのマイナス分の影響が大きくなりやすい。

それに対してビットコインを長期保有する場合は、取引の頻度が少ない代わりに、1度に大きな値幅を狙うことが一般的だ。

取引の頻度が少ないため、短期投資と比べると取引コストの支払いを抑えることができるうえ、大きな値幅を狙うことにより、取引コストを差し引いても十分な利益を得られるため、その影響をさほど意識する必要がない。

自動積み立てやレンディングのサービスを使った運用も可能

ビットコインを長期保有する場合、一度にまとめて購入(集中投資)するだけでなく、いくどかに分散して購入(時間分散)することももちろん可能だ。

また時間分散を行う際には、自分で購入を繰り返すのも手だが、仮想通貨取引所が提供している自動積み立てサービスを利用すると、その手間をなくすことができる。

自動積み立てサービスでは、1回あたりの積み立て金額と、積み立ての頻度を最初に設定しておくだけで、手間をかけずに無理なくビットコインを積み立てられる。

さらにビットコインの長期保有は、レンディングサービスとの相性も良い。

レンディングサービスとは、自身が保有している仮想通貨を仮想通貨取引所に貸し付けることによって、貸し付けた数量と期間に応じた貸借料を得られるサービスのことだ。

ビットコインそのものには、株式の配当や株主優待のようなインカムゲインを得られる仕組みはないが、レンディングサービスを使えば、長期保有中のビットコインを元にインカムゲインを得ることが可能だ。

ビットコインをガチホで長期保有するデメリット

一方で、ビットコインを長期保有すると次のようなデメリットも生じる。

ビットコインを長期保有することで生じる主なデメリット
  • 短期投資と比べて、複利運用の効果があまり得られない
  • 長期的に見て値上がりしなければ稼げない
  • 長期保有している間に仮想通貨取引所が倒産・廃業するリスクがある

短期投資と比べて、複利運用の効果があまり得られない

「複利」とは、利子に対して更に利子がつくことを言う。仮想通貨の場合、仮想通貨への投資などで得た利益を当初の元本にプラスした状態で、さらに運用した際に得られる利益のことを「複利」だと考えてみよう。

例えば、デイトレードなどの短期投資で複利運用を行った場合、その期待値がプラスであれば運用期間が短くても、雪だるま式に利益が膨らんでいく。

一方でガチホのような長期投資の場合は、利益が発生する頻度が少ないため、複利運用を行ったとしても、その効果を短期投資ほどには得られない。

長期的に見て値上がりしなければ稼げない

デイトレードなどの短期投資は、思惑と異なる値動きが生じた際に損切りをすることも戦略に入れ、損切りも含めたトータルの収支をプラスにすることを目指すケースが多い。

それに対して長期投資、特にガチホやHODLは、含み損を抱えることがあっても損切りはせず、将来的に購入時の価格よりも値上がりすることを期待して保有し続ける。

しかし、ビットコインに限らず仮想通貨は、いずれも将来的な値上がりが保証されているわけではなく、保有したのちに塩漬け状態(売ると損をするので、戦略的にではなく、やむを得ず保有し続ける状態)になってしまう可能性もある。

長期保有している間に仮想通貨取引所が倒産・廃業するリスクがある

ビットコインを長期保有する際、多くの場合は利用している仮想通貨取引所に預け入れたままの状態にすると思われるが、長期保有している間に仮想通貨取引所が倒産したり、廃業したりすることもある。

特に近年は、2021年末頃から続く仮想通貨市場全体の低迷の煽りを受け、国内でも廃業する仮想通貨取引所が出てきている。

2023年1月中旬時点で、廃業・もしくは廃業予定となっている国内の仮想通貨取引所

FTX Japan:

親会社が2022年11月に経営破綻したのち、2023年1月14日にアメリカの破産裁判所にて、資金の回収のためにグループ内のFTX Japanを含む4つの事業の売却が承認された。

本記事執筆時点(2023年1月中旬時点)では営業停止の状態だが、事実上の廃業である。

Kraken Japan:

世界的な仮想通貨市場の低迷を受け、2023年1月31日で廃業する予定。

Coinbase:

2023年1月に、日本での事業の大半を将来的に廃止する計画であることが報道された。

これら3社のうち、例えばKraken Japanでは、廃業のためにユーザーに対して2023年1月中に口座内の日本円と仮想通貨を出金することを求めており、期日を過ぎると出金することができなくなる。

短期投資がメインの投資家であれば、遅滞なく出金の手続きができるだろうが、長期保有がメインで日ごろ取引をしていない場合は、倒産や廃業に気づかずに出金できなくなるケースもあるだろう。

ビットコインのガチホ(長期保有)におすすめの仮想通貨取引所

ビットコインは、国内でもほぼすべての仮想通貨取引所で取り扱いがあり、そのいずれを用いても長期保有することは可能だ。

今回はそのなかでも、特に長期保有する際におすすめのものを4社ピックアップしたので、最後にそれらの基本情報と特徴を紹介していく。

もしより詳しい情報を得たい方は仮想通貨のおすすめ比較ランキングを参考にして欲しい。

ビットコインを長期保有する際におすすめの仮想通貨取引所4選

Coincheck

coincheck-recomendation
出典:Coincheck
提供する取引の種類 現物取引(販売所・取引所)
取り扱う仮想通貨 27種類
BTC、XRP、ETH、BCH、XEM、
LSK、LTC、ETC、XLM、MONA、
QTUM、BAT、IOST、ENJ、
SAND、DOT、PLT、FNCT
CHZ、LINK、MKR、DAI、MATIC
IMX、APE、AXS、WBTC
取引手数料
(ビットコインの場合)
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり
現物取引(取引所):無料
仮想通貨の送金手数料 通貨ごとで異なる
その他のサービス Coincheckつみたて
Coincheck IEO
Coincheck NFT
Coincheckでんき
Coincheckガス
Coincheckアンケート
貸暗号資産サービス
ステーキングサービス(β版)
公式サイト Coincheck公式サイト
関連記事 Coincheckの評判・口コミ

Coincheckは、ネット証券大手のマネックス証券を擁するマネックスグループ傘下の仮想通貨取引所だ。

2018年にCoincheckはハッキングの被害に遭い、当時の価値で約580億円分の仮想通貨が流出した。

しかし、その事件の後にマネックスグループに買収され、グループが持つ技術によってセキュリティ体制も強化されたため、現在は安心して利用できる環境が提供されている。

またCoincheckでは、GMOコインと同様に自動積み立てとレンディングのサービスがそろっているため、ビットコインの長期投資にも適している。

DMM Bitcoin

出典:DMM Bitcoin
提供する取引の種類 現物取引(販売所・BitMatch注文)
レバレッジ取引(販売所・BitMatch注文)
取り扱う仮想通貨 24種類
BTC、ETH、XRP、LINK、MKR、
AVAX、CHZ、TRX、ZPG、LTC、
BCH、XLM、ETC、OMG、ENJ、
BAT、MONA、ADA*、DOT*、IOST*、
XTZ*、XEM*、QTUM*、XYM*
*レバレッジ取引のみの取り扱い
取引手数料
(ビットコインの場合)
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり
現物取引(BitMatch注文):0.001 BTCあたり24円
レバレッジ取引(販売所):無料、スプレッドあり
レバレッジ取引(BitMatch注文):0.01 BTCあたり24円
仮想通貨の送金手数料 無料*
*BTC、ETH、XRP以外の入出金には非対応
その他のサービス IEO
公式サイト DMM Bitcoinの公式サイト(PR)
関連記事 DMM Bitcoinの評判・口コミ

DMM Bitcoinは、金融やエンタメなどのオンラインサービスを数多く手がけている、DMMグループ傘下の仮想通貨取引所だ。

グループで培われた高い技術力によって、堅牢なセキュリティ体制が築かれており、長期投資も含め、安心して仮想通貨取引を楽しめる環境が提供されている。

セキュリティ技術の一部を紹介すると、まずユーザーが預け入れている仮想通貨は、取引や出金を行わない限り、DMM Bitcoinが用意したコールドウォレット(オフラインのウォレット)で保管されるため、ハッキングによって盗まれるリスクが低い。

また、不正な出金を防ぐために、ユーザーが事前に登録しておいたアドレスにしか出金できないようになっており、万が一不正が疑われる手続きがあった場合は、出金を実行する前に、ユーザーに対して確認の連絡が来る仕組みになっている。

bitFlyer

出典:bitFlyer
提供する取引の種類 現物取引(販売所・取引所)
レバレッジ取引(取引所)
取り扱う仮想通貨 18種類
BTC、ETH、ETC、LTC、BCH、
MONA、LSK、XRP、BAT、XEM、
XLM、XTZ、DOT、LINK、XYM、
MATIC、MKR、ZPG
取引手数料
(ビットコインの場合)
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり
現物取引(取引所):約定数量×0.01~0.15%
レバレッジ取引(取引所):無料
仮想通貨の送金手数料 通貨ごとで異なる
その他のサービス ステーキングリワードサービス(一時停止中)
かんたん積立
ビットコインをもらう
bitFlyerクレカ
ビットコイン寄付
友達招待プログラム
Tポイント交換サービス
bitWire(β)
公式サイト bitFlyer公式サイト
関連記事 bitFlyerの評判・口コミ

bitFlyerは、国内では指折りの人気があり、ビットコインの取引高では6年連続で日本一*に輝いている。*Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2016 年 〜 2021 年の年間出来高(差金決済 /先物取引を含む)

先ほども述べたように、2021年末頃から仮想通貨市場は低迷が続いているが、bitFlyerほどの大手なら、簡単に廃業に追い込まれる可能性は低いだろう。

またbitFlyerには、自動積み立てサービスの「bitFlyerかんたん積立」があり、分散・長期投資をする上でうってつけだ。

bitFlyerかんたん積立は、他社の自動積み立てサービスと比べて自由度が高く、1 回あたりの積立金額を1円単位で設定することでき、積み立ての頻度は毎日1回、毎週1回、毎月2回、毎月1回の4パターンから選択できるようになっている。

GMOコイン

gmoコイン
出典:GMOコイン
提供する取引の種類 現物取引(販売所・取引所)
レバレッジ取引(販売所・取引所)
取り扱う仮想通貨 23種類
BTC、ETH、BCH、LTC、XRP、
XEM、XLM、BAT、OMG、XTZ、
QTUM、ENJ、DOT、ATOM、XYM、
MONA、ADA、MKR、DAI、LINK、
FCR、DOGE、SOL
取引手数料
(ビットコインの場合)
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり
現物取引(取引所):Maker -0.01%、Taker 0.05%
レバレッジ取引(販売所):無料、スプレッドあり
レバレッジ取引(取引所):無料
仮想通貨の送金手数料 無料
その他のサービス つみたて暗号資産
貸暗号資産ベーシック
貸暗号資産プレミアム
ステーキング
IEO
API
公式サイト GMOコイン公式サイト
関連記事 GMOコインの評判・口コミ

GMOコインはユーザーからの評価が高い仮想通貨取引所で、オリコン顧客満足度調査では2年連続で顧客満足度No.1*を獲得している。*2021年・2022年 オリコン顧客満足度®調査 暗号資産取引所 現物取引 第1位

サービスが非常に充実していることも高評価が集まる要因の1つで、GMOコインでは、長期投資と相性が良い自動積み立てとレンディングのサービスが両方揃っている。

まず、自動積み立てサービスの「つみたて暗号資産」では、毎日もしくは毎月の決まった日に、ワンコイン(500円)からビットコインなどを積み立てることが可能だ。

また、レンディングサービスは「貸暗号資産ベーシック」と「貸暗号資産プレミアム」の2種類があり、自身の運用方針に合ったものを選べるようになっている。

GMOコインのレンディングサービスの特徴

貸暗号資産ベーシック:

  • 貸借料の年率は1~10%
  • 貸付期間は、1カ月もしくは3か月から選択が可能
  • 少額から貸し付けられる
  • 貸し付けられる通貨の種類が豊富

貸暗号資産プレミアム:

  • 貸借料の年率は15%以上
  • 貸付期間は最短で1週間、最長は2カ月
  • 仮想通貨の貸し付けと合わせて、証拠金として日本円の預け入れが必要
  • 対象の通貨はビットコイン・イーサリアム・リップルの3種類

ビットコインのガチホに関するよくある質問

ビットコインのガチホはいつまでするべきですか?

ビットコインのガチホは数年単位でするのがおすすめだ。過去を振り返るとビットコインの相場の波は数年スパンで発生していた。そのため、数ヶ月程度のガチホ(長期保有)では大きなリターンを出せない可能性がある。ガチホすると決めた方は数年スパンでビットコインを保有することを覚悟しよう。

ビットコインのガチホにおすすめの取引所はどこですか?

ビットコインのガチホにおすすめなのはCoincheckなどの手数料が低くビットコインを保有できる取引所だ。国内取引所であれば分別管理されているため、万が一取引所が倒産しても資金が基本的に返ってくるだろう。海外取引所はそのような保護がないためガチホするには推奨できない。

ビットコインのガチホ・長期保有まとめ

今回はビットコインをガチホ・HODLする場合、つまり長期保有する場合のメリット・デメリットと、それに適した仮想通貨取引所を紹介した。

この記事のまとめ
  • ガチホとHODLはどちらも、短期的な値動きに惑わされず、投資対象を長期保有することを意味する
  • 長期保有をする際には、専門的な知識や技術をほとんど必要としない
  • 長期保有するという戦略は、自動積み立てなどのサービスと相性が良い
  • デイトレードなどの短期投資と違い、複利運用の効果は得られにくい

ビットコインを長期保有する際は、短期投資で必要となるような専門的な知識や技術がほとんど求められず、初心者でも比較的容易にチャレンジすることができる。

今回紹介したようにもちろんデメリットもあるが、メリット・デメリットを見比べて自分に合っていると感じた方は、実際にビットコインを購入し、保有し続けてみるとよいだろう。

なお長期保有する際には、先ほど紹介したCoincheckのように、セキュリティ性能が高く、自身の資産を安心して預けておける仮想通貨取引所を最初に選んでおくことをすすめる。

まだ口座をお持ちでないなら、ぜひこの機会にCoincheck公式サイトにアクセスして、セキュリティ技術やサービスの詳細をご自身でチェックしてみてはいかがだろうか。

  • URLをコピーしました!
目次