【一覧】仮想通貨/ビットコインのスプレッドとは?狭い・安い取引所を徹底比較!

仮想通貨スプレッド

仮想通貨(暗号資産)取引所のスプレッドとは、仮想通貨を取引する際の売値と買値の価格差のことで、ユーザーが仮想通貨取引所に支払う、実質的なコストとなっている。

仮想通貨取引所を選ぶ際は、取り扱う仮想通貨の種類やサービスの内容だけでなく、スプレッドによるコストを抑えられるかどうかも、重要なチェックポイントになる。

そこで、今回は仮想通貨取引所のスプレッドに焦点を絞って、仮想通貨取引所同士でスプレッドを比較するときのポイントや、スプレッドによるコストを抑えるのに適した、おすすめの仮想通貨取引所などを紹介していく。

この記事でわかること
  • スプレッドの基礎知識と確認方法
  • スプレッドによるコストを抑えられる、おすすめの仮想通貨取引所5選
  • 仮想通貨取引所同士でスプレッドを比較する際の3つのポイント
  • どうすればスプレッドによるコストを抑えられるのか

仮想通貨を取引する上でスプレッドの狭さは非常に重要なので、しっかり吟味したうえで仮想通貨取引所を選んでほしい。

数ある国内取引所の中でも、Coincheckは流動性が高いことから、スプレッドも安定していると言える。セキュリティ面でも万全なので、この機会にCoincheckを確認しておこう。

目次

仮想通貨取引所のスプレッドとは

仮想通貨取引所のスプレッドとは、仮想通貨の売値と買値の価格差のことで、仮想通貨取引における実質的な取引コストである。

仮想通貨の取引形式は主に、仮想通貨取引所とユーザーの間で取引をおこなう「販売所」と、仮想通貨取引所のユーザー同士で取引をおこなう「取引所」の2とおりがある。

このうち、取引所にはスプレッドがないと思われがちだが、実際には販売所と比べると非常に小さいものの、取引所にもスプレッドは存在する。

また、スプレッドは常に変動している。マーケットの流動性が低下すると短期的に不安定になり、拡大することもあるので注意が必要だ。

スプレッドの実例

仮想通貨取引所のスプレッドとは具体的にどのようなものなのか、国内取引所の1つであるbitbankの販売所と取引所を例にして、確認していこう。

以下の画像は、2022年8月3日10時時点の、bitbankの販売所におけるビットコインの仲値・買値・売値を示したものだ。

仮想通貨スプレッド
出典:bitbank
仲値 買値 売値 スプレッド 買値から見た
スプレッドの割合
3,041,024円 3,117,247円 2,964,800円 152,447円 4.89%

この場面でビットコインを1枚分買ったと仮定すると、スプレッド(152,447円)以上の値上がりがないと損益がプラスにならない。決済時には、実質的にそれだけの取引コストを支払うことになる。

続いて、bitbankの取引所のスプレッドを見ていこう。

仮想通貨スプレッド1
出典:bitbank
買い板
最後尾の気配値
売り板
最後尾の気配値
スプレッド 買い板気配値から見た
スプレッドの割合
3,043,250円 3,044,041円 791円 0.026%

取引所の板で、売り板の最後尾にある気配値と、買い板の最後尾にある気配値の間に差があり、この差が取引所のスプレッドを示している。

その金額と割合を販売所のものと比べると、取引所のスプレッドは微々たるものだ。

もっとも、多くの場合、販売所は取引手数料が不要であり、取引所は取引手数料がかかる。bitbankの取引手数料はどうかというと、Maker手数料が-0.02%、Taker手数料が0.12%となっている。

つまり、スプレッドと取引手数料を足しても販売所より取引所を利用する方が、圧倒的に低コストだと言える。

国内取引所の中でもCoincheckは流動性の高さから安定したスプレッド水準で取引可能だ。

口座をお持ちでない方はこの機会にCoincheck公式サイトで詳細を確認しておこう。

おすすめの仮想通貨取引所

続いて、スプレッドによるコストを抑える上で、おすすめの仮想通貨取引所を4社紹介していく。

おすすめの仮想通貨取引所5選

Coincheck(コインチェック)

Coincheck-top
出典:Coincheck
名称 Coincheck(コインチェック)
提供する取引の種類 現物取引(販売所・取引所)
取り扱う仮想通貨 29種類
BTC、XRP、ETH、BCH、XEM、
LSK、LTC、ETC、XLM、MONA、
QTUM、BAT、IOST、ENJ、
SAND、DOT、PLT、FNCT、CHZ、
LINK、DAI、IMX、APE、MATIC、MKR、
AXS、WBTC、AVAX、SHIB
最小取引数量
(ビットコインの場合)
現物取引(販売所):500円相当額
現物取引(取引所):0.005BTC以上かつ500円(相当額)以上
取引手数料
(ビットコインの場合)
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり(0.1~5.0%)
現物取引(取引所):無料
日本円の入金手数料 銀行振込:振込手数料は自己負担
コンビニ入金(3万円未満):770円
  〃   (3万円以上30万円以下):1,018円
クイック入金(3万円未満):770円
  〃   (3万円以上50万円未満):1,018円
  〃   (50万円以上):入金金額×0.11% + 495 円
日本円の出金手数料 407円
仮想通貨の入金手数料 無料(ネットワーク手数料は自己負担)
仮想通貨の出金手数料 通貨ごとで異なる
その他のサービス Coincheckつみたて
Coincheck IEO
Coincheck NFT
Coincheckでんき
Coincheckガス
Coincheckアンケート
Coincheck貸暗号資産サービス
ステーキングサービス(β版)*
OTC取引サービス*
*現在一時停止中
公式サイト Coincheck公式サイト
関連記事 Coincheckの評判・口コミ
Coincheckの特徴
  • 取引アプリのダウンロード数が国内No.1*対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak
  • スプレッドが狭い現物取引(取引所)で、ビットコインなどの取引が可能
  • 取引所の取引手数料がMaker・Takerともに無料

Coincheck(コインチェック)は、ネット証券大手のマネックス証券も運営しているマネックスグループ傘下の仮想通貨取引所だ。

本人確認済みの口座開設数は191万口座を超え、取引アプリのダウンロード数は2019年から2023年まで5年連続で国内トップ*を獲得するほどの支持を集めている。*対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak

最大の魅力は、現物取引(取引所)でMaker・Takerともに取引手数料がかからないこと。ごくわずかなスプレッドをコストとして支払うだけで、ビットコインなどの取引を楽しむことができる。

SBI VCトレード

SBIVCトレード
名称 SBI VCトレード
提供する取引の種類 現物取引(販売所・取引所)
レバレッジ取引(販売所)
取り扱う仮想通貨 24種類
BTC、ETH、XRP、LTC、
BCH、DOT、LINK、ADA、
DOGE、XLM、XTZ、SOL、
AVAX、MATIC、FLR、OAS、
XDC、SHIB、DAI、ATOM、
APT、HBAR、ZPG、NEAR
取引手数料 無料
スプレッドあり
レバレッジ手数料 建玉金額×0.04%/日
日本円の入金手数料 無料
日本円の出金手数料 無料
仮想通貨の入金手数料 無料
仮想通貨の出金手数料 無料
公式サイト SBI VCトレード公式サイト
関連記事 SBI VCトレードの評判・口コミ
SBI VCトレードの特徴
  • SBIグループ運営による高い安全性
  • 各種手数料が無料
  • 国内未上場のアルトコインをいち早く取り扱う傾向にある

SBI VCトレードはSBIグループのSBI VCトレード株式会社が運営する国内大手の仮想通貨取引所だ。

銘柄数は24種類と比較的少なめだが、他社では扱っていないマイナーなアルトコインをいち早く上場させる傾向にある。

国内初上場の通貨を取引するために口座を保有しておくのも1つの手だと言えるだろう。

また、販売所での取引だけでなく、取引所形式やレバレッジ・レンディングなど様々な仮想通貨サービスを扱っている点が魅力だ。

取引所形式で扱っている通貨も豊富で、スプレッドによる手数料を気にすることなく取引が可能だ。

マイナー通貨の取引や関連サービスを利用したい方は、ぜひSBI VCトレード公式サイトをチェックしてみてほしい。

LINE BITMAX

line-bitmax1
出典:LINE BITMAX
名称 LINE BITMAX
提供する取引の種類 現物取引(販売所) 信用取引
取り扱う仮想通貨 7種類
BTC、ETH、XRP、LN、LTC、BCH
最小取引数量 取り扱い銘柄すべて1円相当額
レバレッジ最大倍率 2倍
取引手数料
(ビットコインの場合)
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり
信用取引:無料、スプレッドあり
レバレッジ手数料 無料
その他のサービス 暗号資産貸出サービス
公式サイト LINE BITMAX公式サイト
関連記事 LINE BITMAXの評判・口コミ
LINE BITMAXの特徴
  • すべての取り扱い仮想通貨に対して、1円から投資できる
  • 取引ツールがシンプルで、初心者でも扱いやすい
  • 暗号資産貸出サービスを手がけており、長期投資に適している

LINE BITMAXは、メッセンジャーアプリを手がけるLINEグループ傘下のLINE Xenesis株式会社が運営している。

「かんたん・安心・やさしいを、すべての人に」をテーマとして掲げているが、その言葉のとおり、LINEアプリ上で簡単に口座開設や取引ができるのが特徴だ。取引ツールは、初心者にもやさしい、シンプルな設計となっている。

スプレッドに関しては、LINE BITMAXには、より狭いスプレッドで利用できる取引所のサービスがない。

しかし、LINE BITMAXには保有している仮想通貨をLINE BITMAX側に貸し出すことで貸借料を得られる「暗号資産貸出サービス」がある。特に、貸出期間が30日・60日・90日に固定されている貸出プランは利回りが高めに設定されているので注目だ。

スプレッドによるコストを気にせず利用できる、こうしたサービスを活用するのも手ではないだろうか。

仮想通貨取引所のスプレッドの比較ポイント

仮想通貨取引所は国内だけでも約30社ほどあるのだが、それらをスプレッドで比較する際は、以下のポイントを押さえておくとよいだろう。

仮想通貨取引所をスプレッドで比較する際のポイント
  • 比較の条件を揃えること
  • 口座開設をしなければスプレッドがわからないところもある
  • スプレッドの安定性も重要な要素である

比較の条件を揃えること

スプレッドは前述のとおり、販売所と取引所で異なるだけでなく、常に変動するのでチェックするタイミングによっても差がある。

仮想通貨取引所同士でスプレッドを比較する際は、それらの要素を含め、以下の条件をすべて揃えるようにしよう。

比較時に揃えるべき条件
  • 取引の種類(現物取引かレバレッジ取引か)
  • 取引の形式(販売所か取引所か)
  • 仮想通貨の種類
  • チェックするタイミング

口座開設をしなければスプレッドがわからないところもある

多くの仮想通貨取引所は、口座開設する前から販売所や取引所のスプレッドを確認できる仕様になっている。

しかし、一部では口座開設後でなければスプレッドを確認することができない場合もある。

ほとんどの仮想通貨取引所は無料で口座開設することができ、維持コストもかからない。

あらかじめスプレッドの水準を確認できない仮想通貨取引所で気になるところがあれば、まず口座を開設して、スプレッドの状況を確認してから、実際に使用するかどうかを判断するのもよいだろう。

スプレッドの安定性も重要な要素である

先ほど述べたとおり、スプレッドは常に変動している。また、突発的なイベントなどがあると、短期的にスプレッドが急拡大することもある。

スプレッドが広がる際にどの程度広がるのか、そして、常に一定ではないとしても、正常な状態に戻るまでにだいたいどのくらいの時間を要するのかは、各社で差があるものだ。

重要なことではあるが、こうしたスプレッドの安定性ともいえる情報は、公式サイトをはじめ、表面的に公開されている情報だけではなかなか知ることができない。

スプレッドの安定性を比べたいときは、SNSや口コミサイトなどで検索して、ユーザーの生の声を集めてみるとよいだろう

もしどの取引所を選ぶか迷っている方は流動性が高くスプレッドが安定しているCoincheckを利用してみるのが良いだろう。

仮想通貨取引所のスプレッドを抑える方法

最後に、仮想通貨取引でスプレッドによるコストの支払いを抑える方法を3つ紹介しておく。

スプレッドによるコストの支払いを抑える方法
  • 販売所よりも取引所を積極的に使用する
  • マイナーな通貨よりもメジャーな通貨で取引をする
  • スプレッドが不安定なときはむやみに取引をしない

販売所よりも取引所を積極的に使用する

冒頭に示したとおり、一般的にスプレッドは販売所よりも取引所の方がはるかに狭く、取引手数料を考慮しても、取引所の方が低コストで利用できるようになっている。

スプレッドによるコストを抑えたいのであれば、取引所のサービスを提供している仮想通貨取引所で口座を開設し、できるだけ販売所よりも取引所で取引をするように心がけるとよいだろう。

マイナーな通貨よりもメジャーな通貨で取引をする

スプレッドは仮想通貨の種類によっても違いがあるが、一般的に、時価総額が小さく取引高も少ないマイナーな通貨よりも、メジャーな通貨の方が狭い傾向がある。

実例として、DMM Bitcoinのスプレッドで確認してみよう。

以下の表は、2022年8月3日15時時点における、DMM Bitcoin現物取引(販売所)の価格レート一覧だ。

仮想通貨スプレッド2
出典:DMM Bitcoin
銘柄 買値から見た
スプレッドの割合
BTC/JPY 1.59%
ETH/JPY 1.98%
XRP/JPY 3.44%
TRX/JPY 3.44%
ZPG/JPY 3.44%
LTC/JPY 3.44%
BCH/JPY 3.44%
XLM/JPY 3.44%
ETC/JPY 6.30%
OMG/JPY 3.44%
ENJ/JPY 3.44%
BAT/JPY 3.44%
MONA/JPY 4.40%

ここに表示されているスプレッドの買値から見た割合を確認してみると、メジャーな仮想通貨であるビットコインのスプレッドがもっとも狭く、次いでイーサリアムのスプレッドが狭い結果となっている。

この結果からわかるように、よりスプレッドが狭いメジャーな仮想通貨を選んで取引するようにすれば、ある程度、コストを抑えることにつながると言えそうだ。

スプレッドが不安定なときはむやみに取引をしない

仮想通貨の値動きは、重要な経済指標が発表されたときや、突発的なイベントが起きたときなどに広がりやすい。

そういったタイミングは稼ぐための絶好のチャンスに見えるかもしれないが、むやみに取引するのはおすすめできない。

スプレッドが広がると、それだけコストの支払いが増えるということにもなるので、チャンスに見えるときこそスプレッドの状況をよく確認するほうがよいだろう。もし普段よりも広がっているようなら「休むも相場」という格言があるように、取引を見送る判断も必要だ。

仮想通貨取引所のスプレッド比較に関してよくある質問

ここでは仮想通貨取引所のスプレッド比較に関してよくある質問を見てみる。

仮想通貨取引所のスプレッド比較に関してよくある質問
  • スプレッドと手数料の違いは何ですか?
  • スプレッドは通貨によって異なりますか?
スプレッドと手数料の違いは何ですか?

仮想通貨の手数料は通貨を売買したときに取引額のいくらか支払うものであるのに対し、スプレッドは買値と売値の差額である。

取引所によっては手数料が無料の場合もあるが、スプレッドはほとんどの取引所で生じる点にも注意しておこう。

スプレッドは通貨によって異なりますか?

スプレッドは通貨によって異なる。一般的に、ビットコインのような取引量の多く流動性が高い通貨はスプレッドが低く、草コインのような取引量が少なく流動性が低い通貨はスプレッドが高くなる傾向にある。

仮想通貨取引所のスプレッド比較まとめ

今回は、仮想通貨取引所のスプレッドについて解説した。

この記事のまとめ
  • 仮想通貨取引所のスプレッドとは、仮想通貨の売値と買値の価格差のことで、実質的な取引コスト
  • 販売所と取引所のどちらもスプレッドが存在するが、両者を比べると取引所のスプレッドはわずかである
  • 仮想通貨取引所同士でスプレッドを比較する際は、通貨の種類などの条件を揃えなければならない
  • スプレッドは常に変動していて、マーケットの流動性が低下すると広がりやすい
  • スプレッドが広がっているときは、むやみに取引しない方が賢明である

仮想通貨取引所のプロモーションでは、販売所の取引手数料が無料であることをアピールしていることがあるが、実際には取引手数料がかからない代わりに、スプレッドが実質的なのコストとして存在するということを忘れないようにしよう。

自分に合った仮想通貨取引所を探す際は、取引手数料無料という言葉に惑わされずに、各社のスプレッドを見比べることも大切だ。

当記事をきっかけに、スプレッドにも着目しながらCoincheckなどの仮想通貨取引所で取引を始めてみてはいかがだろうか。

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