もっともメジャーな仮想通貨(暗号資産)であるビットコインでは、これまで幾度もハードフォーク(ブロックチェーンの分岐を伴うアップデートのこと)があり、それによってビットコインキャッシュやビットコインゴールドなどの別の仮想通貨が誕生している。
さらに、ビットコインキャッシュのハードフォークで生まれたのが、今回取り上げる「ビットコインSV(BSV)」だ。
この記事ではビットコインSVについて、主な特徴やこれまでの値動き、今後の見通しなどを解説していく。
- ビットコインSVは、2018年にビットコインキャッシュのハードフォークで生まれた
- スケーラビリティ問題の解決を目的として生まれ、高速・低コストで取引を処理することができる
- スマートコントラクトを使えることから、イーサリアムのようにDAppsの開発が可能
- 2021年4月中頃から長らく、価格の下落が続いている
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仮想通貨BSVとは?

| 名称 | ビットコインSV |
| ティッカーシンボル・通貨単位 | BSV |
| ローンチ時期 | 2018年11月 |
| 価格 | ¥2,244.82 |
| 時価総額 | ¥44,862,590,792.06 |
| 時価総額ランキング | 110位 |
ビットコインSV(BSV)は、ビットコインキャッシュのハードフォークによって、2018年に誕生した仮想通貨だ。
ハードフォークは、ビットコインの考案者「サトシ・ナカモト」を自称するオーストラリアの実業家クレイグ・ライト氏らの手によって、実施された。
ハードフォークに至った要因は、ビットコインキャッシュがスケーラビリティ問題(需要過多によって手数料の高騰や処理遅延などが起こること)を抱えていたこと。それを解決するために生まれたビットコインSVは、ビットコインキャッシュよりも大幅に取引の処理能力が向上している。
なお、前述のとおり、ビットコインSVは2018年に生まれた歴史ある銘柄なのだが、長らく日本の仮想通貨市場での取り扱いはなく、2022年6月にようやく「BitTrade(ビットトレード)」から国内市場への初上場を果たした。
仮想通貨BSVの特徴
ビットコインSVには、主に次のような特徴がある。
- スケーラビリティ問題の解決を目的として開発された
- コンセンサスアルゴリズムはビットコインと同じく「PoW」
- スマートコントラクトを利用できる
スケーラビリティ問題の解決を目的として開発された
ブロックチェーンにおける取引の処理スピードには、取引の情報を記録するブロックの容量(ブロックサイズ)が大きく関係している。
ビットコインのブロックサイズは1MBで、1MBでは処理が追い付かずにスケーラビリティ問題が発生していた。それを解決するため、2017年にブロックサイズを8MBまで拡張(のちにアップデートで32MBまで拡張)したビットコインキャッシュが、ビットコインのハードフォークで生まれた。
さらに、ビットコインキャッシュのハードフォークで生まれたビットコインSVは、アップデートを繰り返しながら4GB(4,000MB)までブロックサイズを拡張しており、ビットコインやビットコインキャッシュよりも、高速・低コストでの取引の処理が可能になっている。
コンセンサスアルゴリズムはビットコインと同じく「PoW」
ビットコインSVのコンセンサスアルゴリズム(取引の情報をブロックチェーンに記録する際に必要な、合意形成の仕組み)は、ビットコインやビットコインキャッシュと同じく、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)が採用されている。
コンセンサスアルゴリズムはいくつも種類があり、その中でPoWは、処理に多くの時間を要してエネルギーも大量に消費する一方、不正や改ざんのリスクが低いアルゴリズムとして知られている。
なお、PoWが採用されているブロックチェーンにおいて、取引の承認作業をおこなうことを「マイニング」と呼ぶ。ビットコインSVのブロックチェーンでマイニングに成功したネットワーク参加者には、報酬として新規発行されたビットコインSVが与えられる。
スマートコントラクトを利用できる
スマートコントラクトとは、第三者の仲介を必要とせずに、あらかじめ設定されたプログラムに従い、自動で取引を執行できる仕組みのことだ。
スマートコントラクトを使えるため、ビットコインSVのブロックチェーン上ではイーサリアムなどと同じく、DApps(分散型アプリ)を開発することができる。
ビットコインSVのブロックチェーンを基盤にしたDAppsは、開発中のものを含めてビットコインSVの公式サイトにまとめられているので、興味がある方はチェックしてみるとよいだろう。
仮想通貨BSVの価格動向
ここで、ビットコインSVのこれまでの価格動向を確認しておこう。
ローンチからの価格動向
まずは、ビットコインSVが生まれた2018年11月から、本記事執筆時点(2026年2月)までの長期的な価格動向を、BSV/USDチャートで振り返っていこう。

チャートを見ると、ビットコインSVは2020年1月に大きく高騰していることが読み取れる。
この高騰は、ビットコインSVでおこなわれたアップデート「Genesis」に起因していると見られている。
アップデート「Genesis」では、スケーラビリティの向上が図られたほか、スマートコントラクトの機能を実行できるようになった。
アップデートの実施は2020年2月4日だったのだが、内容は事前に周知されており、期待感から投資家の注目を集めて、同年1月の段階で価格の高騰が起こったようだ。
また、2021年4月にも、仮想通貨市場全体が活況であったことが下支えとなって急騰が起きている。
しかしその後は、2021年4月中頃をピークに一転して急落、2026年現在までは下落トレンドを形成している。
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仮想通貨BSVの今後の見通し・将来性
最後に、ビットコインSVの将来性について考察してみよう。
- 国内での上場先が増える可能性がある
- セキュリティ面での脆弱性を指摘されている
- 開発者であるクレイグ・ライト氏に不信感を持つ者も多い
国内での上場先が増える可能性がある
ビットコインSVは、2022年6月にBitTrade(ビットトレード)から、国内市場への初上場を果たしている。
国内市場では、一度どこかの仮想通貨取引所への上場を果たすと、他社でも取り扱われるようなるケースが多くあり、ビットコインSVについても、国内での上場先の増加が期待できる。
仮想通貨取引所への新規上場の話題は、投資家にポジティブに受け取られて、短期的な高騰のきっかけになることもあるため、ぜひ注目しておくとよいだろう。
セキュリティ面での脆弱性を指摘されている
ビットコインSVは、2021年6月~7月にかけて複数回に渡り、ネットワークへの悪質な攻撃を受けている。
攻撃を許したことを鑑みて、大手仮想通貨取引所のBinanceは、ビットコインSVのマイニングプール事業を同年7月末に廃止した。
Binance撤退の影響は大きく、ブロックチェーンを支える演算能力が減少してしまい、ひいては攻撃をより受けやすい状態になったのではないかという意見もある。
2021年に起きた一連の騒動から、現在もビットコインSVのセキュリティ面を不安視する声があり、それを払しょくすることは、ビットコインSVにとっての課題の1つと言えるだろう。
開発者であるクレイグ・ライト氏に不信感を持つ者も多い
Binanceは、2021年7月末にビットコインSVのマイニングプール事業から撤退したわけだが、仮想通貨取引のサービスについては、2019年の段階でビットコインSVの上場を廃止している。
Binance以外に、KrakenやShapeShiftなどの海外取引所も、2019年に相次いでビットコインSVを上場廃止とした。
上場廃止に至った要因は、BinanceのCEOであるチャンポン・ジャオ氏と、ビットコインSVの開発を主導するクレイグ・ライト氏の関係が険悪であったことだ。
ジャオ氏はサトシ・ナカモトを自称するライト氏のことを、“本物のサトシ・ナカモトではない”と批判していたのだが、一方のライト氏はその批判に対して、訴訟も辞さない姿勢を取っていた。
そうした私的な衝突がBinanceでのビットコインSVの上場廃止につながり、他の一部仮想通貨取引所も、ジャオ氏に賛同する形で同じく上場廃止の措置を取った。
ジャオ氏に対して、値動きに大きな影響を与えかねない行動を感情的におこなった点を批判する声もあった。一方で、ジャオ氏に限らず、本当かどうかわからないサトシ・ナカモトを自称しつつ、それに反感を持つ相手に訴訟をちらつかせるライト氏の方を、よく思わない者も多い。
さらに、ライト氏が過去に複数の訴訟を抱えていたこともあり、同氏への不信感からビットコインSVにネガティブな印象を持つ投資家も少なからず存在する。
こうしたいくつものネガティブなイメージが、将来的に変化していくのかどうかも、ビットコインSVに関心があるなら要チェックだ。
仮想通貨BSVの予想まとめ
今回はビットコインSVについて、その特徴や今後の見通しなどを解説した。
- ビットコインSVは、ビットコインキャッシュのハードフォークで、2018年に誕生した仮想通貨
- ビットコインキャッシュよりもブロックサイズが大きく、取引の処理スピードが速い
- スマートコントラクトの機能があり、DAppsの開発が可能
- 本記事執筆時点でビットコインSVの取り扱いがある国内取引所は、BitTrade(ビットトレード)だけ
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