IoTeXは、IoT(モノのインターネット)デバイスや機械から得られるデータをブロックチェーン上で検証・活用することを目的としたレイヤー1ブロックチェーンである。
現実世界(物理世界)で生成されるデータやデバイスと、ブロックチェーン上のデジタル環境を結び付けることを目的として開発されており、そのネイティブトークンがIOTXである。
この記事では、仮想通貨(暗号資産)IOTXとブロックチェーンIoTeXの特徴、最新の価格動向、将来性、リスクなどについて詳しく解説する。
- IoTeXは、EVM(イーサリアム仮想マシン)互換のレイヤー1ブロックチェーンである
- IoTeXの目的は、「Internet of Trusted Things」を実現することである
- 仮想通貨IOTXは、IoTeXプラットフォームのエコシステムを支えるネイティブトークンである
- 仮想通貨取引を始めるなら、国内大手取引所のCoinTrade(コイントレード)が利用できる
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仮想通貨IOTX/ブロックチェーンIoTeXとは
| ブロックチェーン名称 | IoTeX |
| ティッカーシンボル・通貨単位 | IOTX |
| 発行上限* | 100億IOTX |
| 価格* | ¥0.8118 |
| 時価総額* | ¥7,664,567,586.65 |
| FDV(完全希薄化後時価総額)* | ¥8,117,954,196.86 |
| 時価総額ランキング* | 383位 |
| 取り扱いのある主な仮想通貨取引所 | Binance Coinbase Exchange Gate KuCoin |
IoTeXは、2017年に暗号化技術やサイバーセキュリティ、ブロックチェーンの専門家たちによって設立された、EVM(イーサリアム仮想マシン)互換のレイヤー1ブロックチェーンである。
その目的は、世界中に存在する数多くのスマートデバイス(IoT機器)を分散型ネットワークに接続し、「Internet of Trusted Things(信頼できるモノのインターネット)」を実現することにある。
IoTeXを理解するうえで重要な概念の1つが「DePIN」である。これはブロックチェーンを活用し、ネットワークへの参加者に報酬を与える仕組みによって、通信ネットワークやセンサーなどの物理インフラを分散的に構築・運用する仕組みを指す。
従来は企業や組織が中心となって運営してきたインフラに対し、DePINでは個人やコミュニティがデバイスや設備をネットワークに提供し、その貢献に応じてトークンなどの報酬を得られる仕組みが採用されることが多い。
IoTeXは、こうしたDePIN関連のアプリケーションやデバイスを支えるブロックチェーン基盤の1つとして位置付けられている。
IOTXは、IoTeXプラットフォームのエコシステムを支えるネイティブトークンで、ネットワークを利用する際のガス代や、ステーキングを通じたネットワークのセキュリティやコンセンサスの維持などに用いられる。
IOTXの価格は2026年3月16日現在、約0.811円であり、時価総額は約76億6,000万円である。時価総額ランキングでは383位に位置している。

仮想通貨IOTXとIoTeXの特徴
ここからは、仮想通貨IOTXとIoTeXの特徴について詳しく見ていこう。
- 独自のコンセンサスアルゴリズム「Roll-DPoS」
- デバイスの身分証「ioID」
- AIと現実世界をつなぐ「Quicksilver」と「Realms」
独自のコンセンサスアルゴリズム「Roll-DPoS」
IoTeXは「Roll-DPoS(Randomized Delegated Proof of Stake)」と呼ばれる独自のコンセンサスアルゴリズムを採用している。
これはDelegated Proof of Stake(DPoS)をベースに、ランダム選出やPBFTなどの仕組みを組み合わせた承認方式で、コミュニティの投票によって選ばれたデリゲートがブロック生成を担う。
こうした設計により高速なトランザクション処理とスケーラビリティの確保を目指しており、IoTやDePINなど多数のデバイスが関与するユースケースへの対応が想定されている。
デバイスの身分証「ioID」
物理世界とブロックチェーンをつなぐ際、「そのデータが本当に本物のデバイスから送られたものか(データが偽造されていないか)」を証明することが重要な課題となる。
IoTeXはこれに対し、「ioID」と呼ばれる分散型ID(DID)プロトコルを提供している。
ioIDは、人や機械、デバイスなどにブロックチェーン上のデジタルIDを付与する仕組みである。
これにより、IoTeXはデバイスやデータの出所を検証することができるとしている。
AIと現実世界をつなぐ「Quicksilver」と「Realms」
IoTeXは、AIと物理世界のデータを接続する技術として「Quicksilver」と「Realms」を開発している。
Quicksilverは、デバイスからの信号や外部データをAIエージェントが取得・処理し、実世界のシステムと連携するための仕組みである。
一方Realmsは、モビリティやエネルギーなど特定分野のリアルタイムデータを統合した知識基盤であり、AIエージェントが現実世界の状況を理解し、意思決定を行うためのデータ環境として設計されている。
これにより、AIエージェントは現実世界のデータをリアルタイムで活用しながら状況を把握し、デバイスやシステムと連携して自律的な意思決定や行動を行うことが可能になると想定されている。
仮想通貨IOTXの価格動向
ここからは、仮想通貨IOTXの価格動向を見ていこう。以下に示すのは、2025年7月1日から2026年3月16日までのIOTX/JPYチャートだ。

2026年3月16日現在、仮想通貨IOTXの価格は0.811円付近で推移している。
現在の価格動向を語るうえで避けて通れないのが、直近発生した大規模なセキュリティインシデントである。
2026年2月21日、IoTeXのクロスチェーンブリッジ「ioTube」がハッカーによる攻撃を受けた。
IoTeXによると、この事件はEthereum側ブリッジのバリデーター秘密鍵が侵害されたことが原因であり、レイヤー1ブロックチェーン自体の脆弱性ではないと説明されている。
IoTeX財団は、攻撃後にハッカーに対し「 2月25日までの資金返還と10%(約44万ドル)の報奨金を支払う」という条件を提示した上で、被害ユーザーに対しては100%補償方針を発表し、セキュリティ対策としてMainnet v2.3.4のアップグレードを実施した。
これを受けて、取引所の入出金サービスも順次再開され、現在、IOTX価格は事件直後の下落から一定の回復を見せている。
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仮想通貨IOTXとIoTeXの将来性
ここからは、仮想通貨IOTXとIoTeXの将来性を考察してみよう。
- AIとDePINの交差点としてのIoTeX
- マシンエコノミー分野の中核的存在を目指す
AIとDePINの交差点としてのIoTeX
現在、仮想通貨市場では「AI(人工知能)」と「DePIN(分散型物理インフラ)」といった分野が注目を集めている。
IoTeXは、単なるブロックチェーンという位置付けにとどまらず、これら2つの分野を組み合わせた仕組みの提供を目指している。
AIの活用が進む中で、信頼できる実世界データの重要性が指摘されており、IoTeXはそのようなデータ基盤の1つとして位置付けられる可能性がある。
特に、AIの高度化に伴い「正確で改ざんされていない現実世界のデータ」の価値が高まると考えられており、IoTeXの取り組みが注目される可能性もある。
マシンエコノミー分野の中核的存在を目指す
IoTeXは、スマートデバイスやセンサーなどのIoT機器から取得されるデータをブロックチェーンと連携させる仕組みの構築を目指している。
その技術は、IoTデバイスを活用した実証プロジェクトなどで活用が進められている。
IoT市場は今後も拡大が見込まれており、デバイス同士が自律的にデータや価値をやり取りする「マシンエコノミー」という概念も注目されている。
このような環境の中で、IoTeXはこの分野における基盤技術の1つとして成長することを目指している。
仮想通貨IOTXとIoTeXのリスク・注意点
ここからは、仮想通貨IOTXとIoTeXの注意点やリスクについて詳しく解説する。
低ステーキング比率
IOTXトークンはネットワークのセキュリティ維持やガバナンスに不可欠な役割を果たしているが、その参加状況には偏りが見られる。
全IOTXのうち、ステーキングされているのはおよそ39%(2026年3月時点)に過ぎない。
ネットワークのセキュリティは、ステーキングによって担保されている。
そのため、参加率が低い状態が続くと、少数の大口保有者によるガバナンス支配やセキュリティの低下といった影響が懸念される。

技術的な複雑性
IoTeXは、複数の技術要素を組み合わせたアーキテクチャを採用している。
コンセンサスにはDPoS(Delegated Proof of Stake)を基盤とし、PBFT系の合意方式やVRF(検証可能なランダム関数)を組み合わせた「Roll-DPoS」が用いられている。
これにより、高速なトランザクション処理を実現しているとされる。
一方で、DPoSによる投票、VRFによるランダム選出、PBFTによる合意といった複数の仕組みを組み合わせた設計は、システム構造を複雑にする側面もあるため、将来的な開発や運用の難易度を高める可能性がある。
仮想通貨IOTXとIoTeXのまとめ
IoTeXは、2017年に暗号化技術やサイバーセキュリティ、ブロックチェーンの専門家たちによって設立された、EVM(イーサリアム仮想マシン)互換のレイヤー1ブロックチェーンである。
IoTeXは「Roll-DPoS(Randomized Delegated Proof of Stake)」と呼ばれる独自のコンセンサスアルゴリズムを採用し、高速なトランザクション処理とスケーラビリティの確保を目指している。
物理世界とブロックチェーンをつなぐ際、「そのデータが本当に本物のデバイスから送られたものか(データが偽造されていないか)」を証明するという課題に対して、「ioID」と呼ばれる分散型ID(DID)プロトコルを提供している。
AIの活用が進む中で、信頼できる実世界データの重要性が指摘されており、IoTeXはそのようなデータ基盤の1つとして位置付けられる可能性がある。
- DePINとは、ブロックチェーンで物理インフラを分散的に構築・運用する仕組みである
- IoTeXは「Roll-DPoS」と呼ばれる独自のコンセンサスアルゴリズムを採用している
- IoTeXは「ioID」と呼ばれる分散型ID(DID)プロトコルを提供している
- 仮想通貨取引を始めるなら、国内大手取引所のCoinTrade(コイントレード)が利用できる
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