仮想通貨のエアドロップとは?受け取り方や最新の予定情報を解説!

仮想通過のエアドロップ

仮想通貨(暗号資産)のエアドロップとは、あらかじめ定められた条件をクリアすると、仮想通貨やトークンを無料でもらえるイベントのことだ。

リスクとコストを抑えて仮想通貨を入手できることから、初心者からベテランまで多くの投資家から関心を寄せられている。

今回は、そんな仮想通貨のエアドロップについて、メリット・デメリットや、これまでのエアドロップの事例などを紹介していく。

「仮想通貨のエアドロップに興味がある!」「エアドロップで稼いでみたい!」という方はぜひこの記事を参考にしてみてほしい。

この記事の要点
  • エアドロップは、特定の条件をクリアすると仮想通貨やトークンが無料で配布されるイベント
  • 主催者側には、エコシステムの参加者の増加や、プロジェクトの知名度を向上させる狙いがある
  • 無料でもらえるので自分で購入した場合と違い、価格変動で損をするリスクがない
  • エアドロップで獲得できる仮想通貨は、国内市場に上場していないこともある
  • DMM Bitcoin(PR)では、2023年6月まで「APENFTトークン」のエアドロップを実施していた

DMM Bitcoinでは、2023年6月10日まで毎月、トロン(TRX)の保有者に対してAPE NFTトークン(NET)のエアドロップがおこなわれていた。

現在エアドロップは終了しているが、今後の開催にも期待が持てるだろう。

エアドロップに興味がある方は、DMM Bitcoinの公式サイト(PR)にアクセスして詳細を確認しておこう。

目次

【最新】仮想通貨エアドロップ情報!

ここでは、仮想通貨のエアドロップの最新情報を共有していきたい。

定期的にアップデートしていくので、ぜひとも参考にしてほしい。

レイヤーゼロがネイティブトークン「ZRO」のエアドロップ予定を名言

「LayerZero(レイヤーゼロ)」の開発を主導するLayerZero Labsは、2023年12月8日に同プロトコルのネイティブトークン「ZRO」の存在を公式X(旧Twitter)にて明かした。

また、2024年の前半には「ZRO」のエアドロップを行うことが名言されている。

LayerZero has always been built with the ability to have a native token within the protocol, as can be seen in the immutable code launched on day 1. We’ve heard the community discussion over the last few months and the lack of clear communication around this. We’ll state now in no uncertain terms that there will be a LayerZero token. Its distribution is something we’re committed to getting right and expect it to happen within the first half of 2024.

引用元:LayerZero Labs公式X(旧Twitter)

LayerZeroは、イーサリアムやポリゴン(MATIC)やBNBチェーン(BNB)などの無数のブロックチェーン間で相互運用を促進するインフラを提供するプロジェクトだ。

これまで独自トークンの存在は明かされていなかったことから、大きな話題となっている。

「ZRO」のトークンエアドロップは、ユーザーのウィレットアクティビティに基づいて配布されるとしているが、具体的な概要はまだわかっていない。今後の続報に注目だ。
エアドロップで獲得できる通貨は金融庁のホワイトリストに含まれていない場合もありますので、十分に注意してください。

仮想通貨のエアドロップとは?

仮想通貨のエアドロップとは、発行元の企業やプロジェクトがおこなう、仮想通貨やトークンの無料配布イベントである。

主催者側は、エアドロップによってエコシステムへの参加者増加や、プロジェクトの知名度向上を図っている。

一方、投資家側は、エアドロップごとの参加条件を満たすことで、無料で仮想通貨やトークンを手に入れることができる。

購入した仮想通貨は、購入時の価格から値下がりすることで損失を被るケースもあるが、エアドロップで手に入れた仮想通貨なら、元手が0円なので、保有している間に価値が下がっても損をすることはない。

参加の際は、プロジェクトのサイトにアクセスして自ら申し込むか、もしくは仮想通貨取引所がエアドロップに対応しているなら、投資家側が特にアクションを起こさなくても、仮想通貨取引所が仲介してくれる。

仮想通貨のエアドロップのメリット

それでは、仮想通貨のエアドロップのメリット・デメリットを確認しておこう。

まずは、エアドロップのメリットについて解説していこう。

まず、仮想通貨のエアドロップの主なメリットは次のとおりだ。

仮想通貨のエアドロップの主なメリット
  • 手に入れた仮想通貨の将来的な値上がりを期待できる
  • エアドロップの参加条件となっている仮想通貨の値上がりを期待できる
  • 市場での取引の安定感が増す

手に入れた仮想通貨の値上がりを期待できる

エアドロップがおこなわれると、当然ながら多くの投資家が対象の仮想通貨を保有することになる。そして、エアドロップの内容は、メディアやSNSを通して広く周知される。

こうした動きによって、配布された仮想通貨の需要が増え、市場価格の値上がりを期待できる。

エアドロップで配布されるものの中には、配布時点で市場に上場していないものもあり、特にそういった銘柄はしばしば、上場を果たした後に短期的な高騰が見られる。

エアドロップの参加条件となっている仮想通貨の値上がりを期待できる

エアドロップは、指定の銘柄を一定数以上保有していることが参加の条件になっているケースが多い。

その場合、エアドロップへの参加のために需要が高まり、スナップショットの前に、参加条件となっている銘柄が値上がりすることもある。もともとその銘柄を保有していれば、上手く売買差益を得られることだろう。

ちなみに、スナップショットとは、エアドロップの主催者側が参加条件となっている銘柄の保有状況をチェックするタイミングのことで、事前に周知されている。

市場での取引の安定感が増す

仮想通貨取引では、通貨の需要が市場の流動性や取引コストに影響しており、一般的に需要が低い銘柄ほど、より取引コストがかかるほか、あまりに需要がなく流動性が低いと、スリッページが大きくなったり、そもそも成立しなかったりと取引自体が不安定になる傾向がある。

しかし、エアドロップによって市場に投資家を呼び込んでおくと、マイナーな銘柄で起きやすいさまざまなデメリットを抑えて、比較的安定した状態で取引をおこなうことができる。

仮想通貨のエアドロップのデメリット

一方で、エアドロップには次のようなデメリットもある。

エアドロップの主なデメリット
  • 参加のハードルが高いものもある
  • 手に入れても日本の仮想通貨取引所では売却できないことがある

順に解説していく。

参加のハードルが高いものもある

エアドロップの参加条件はさまざまだ。指定の銘柄を一定数以上保有しているだけでよい場合もあれば、より難易度が高い参加条件が設定されていることもある。

例えば、2022年4月から継続的におこなわれている、イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーン「Optimism」の基軸通貨、「OPトークン」のエアドロップの参加条件は、以下のようになっている。

OPトークンのエアドロップの参加条件
  • Optimismのユーザーである(所定の期間内にOptimism上のアプリなどを使ったことがある)
  • Optimismを繰り返し使っている(所定の期間において、4週間以内にアプリを繰り返し使っている)
  • L1(イーサリアムチェーン)のDAO(分散型自律組織)で投票経験がある
  • マルチシグ(トランザクションの署名に複数の秘密鍵を要する技術)の利用経験がある
  • L1のGitcoin Grants(オープンソースや関連コミュニティに対して寄付が可能なプラットフォーム)で寄付をしたことがある
  • イーサリアムチェーンと他のブロックチェーンのブリッジを使ったことがある

これらの内、1つでもクリアすれば参加条件を満たしたことになるのだが、投資以外の目的で仮想通貨を使わない方にとってみれば、エアドロップに参加するハードルは高いと言えるだろう。

手に入れても日本の仮想通貨取引所では売却できないことがある

エアドロップで配布される銘柄は、配布から時間が経っても、日本の仮想通貨市場には上場しないことが多い。

その場合、国内取引所では日本円に直接換えることができないため、一旦手に入れた仮想通貨を海外取引所もしくはDEX(分散型取引所)で、イーサリアムなど国内でも取り扱いがあるものに換えて、そこからさらに国内取引所で日本円に換えるという手間が生じてしまう。

また、海外取引所やDEXを経由すると、納税のための所得の計算も煩雑化することになる。

【一覧】過去の仮想通貨エアドロップまとめ

続いて、過去にエアドロップがおこなわれた仮想通貨を、いくつかピックアップして紹介しよう。

過去にエアドロップがおこなわれた仮想通貨
  • フレア(FLR)
  • シンボル(XYM)
  • BOBAトークン(BOBA)
  • DON(DON)
  • SOSトークン(SOS)
  • Sologenic(SOLO)

フレア(FLR)

名称 フレア
ティッカーシンボル FLR
価格* ¥2.41
時価総額ランキング* 105位
エアドロップのスナップショット 2020年12月12日
エアドロップを実施した主な取引所 Coincheck
DMM Bitcoin(PR)
bitFlyer

GMOコイン
bitbank
*2023年12月13日時点、CoinMarketCap調べ

フレア(Flare、FLR)は、異なるブロックチェーン同士に相互運用性をもたらすことができるブロックチェーン「Flare Network」の基軸通貨だ。

Flare Networkは2020年に開発が開始され、当初は基軸通貨の名称を「Sparkトークン」としていたが、2022年9月にフレアへと変更された。

2020年12月12日時点でのXRP保有量に応じて配布されるという内容で、2023年にCoincheckなど多くの国内取引所でエアドロップが実施されたことから大きな話題となった。

Coincheckでは、今後の流動性や価格の安定を考慮したうえで、FLRの取り扱いを行うか検討している段階だ。

国内でも最多水準となる29種類もの通貨を扱っており、今後エアドロップを実施する可能性もあるので、ぜひこの機会にCoincheck公式サイトをチェックしてみてほしい。 

シンボル(XYM)

名称 ジム、シンボル
ティッカーシンボル XYM
価格* ¥4.40
時価総額ランキング* 246位
エアドロップのスナップショット 2021年3月12日
取り扱いのある主な仮想通貨取引所 bitFlyer
Coincheck 
Zaif
*2023年12月13日時点、CoinMarketCap調べ

シンボル(XYM)は、パブリック型ブロックチェーンNEMをベースにして開発された、「Symbol」というブロックチェーンの基軸通貨である。

正式な名称はジム(XYM)だが、基盤のブロックチェーンの名前と同じく、シンボルという通称で呼ばれている。

シンボルのエアドロップは、仮想通貨ネム(XEM)の保有者に対して、ネム(XEM)の保有量とシンボルの配布量が1:1の比率となるように実施された。

ネムは、国内人気の高い銘柄であったため、海外のみならず国内でも、bitFlyerZaifといったネムの取り扱いがある仮想通貨取引所を経由して、シンボルの無料配布がおこなわれた。

BOBAトークン(BOBA)

名称 BOBAトークン
ティッカーシンボル BOBA
価格 ¥25.62
時価総額ランキング 631位
エアドロップのスナップショット 2021年11月12日
取り扱いのある主な仮想通貨取引所 bitbank
*2023年12月13日時点、CoinMarketCap調べ

BOBAトークン(BOBA)は、オーエムジー(OMG)の保有者に対してエアドロップされた仮想通貨だ。

BOBAトークンの基盤であるBOBA Networkは、イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンの1つであり、2021年にはオーエムジーの基盤であるOMG Networkのシステムが、BOBA Networkへ完全に移行された。

その結果、オーエムジーは実用の場を失い、将来性もほぼ失われたはずなのだが、現在も多くの国内取引所で取り扱われており、時価総額もオーエムジーがBOBAトークンをいまだに上回っている。

DON(DON)

名称 DON
ティッカーシンボル DON
価格
時価総額ランキング
エアドロップのスナップショット 2021年9月30日
取り扱いのある主な仮想通貨取引所 Coinone
BigONE
国内には未上場
*2023年12月13日時点、CoinMarketCap調べ

DON(DON)は、IOST上に構築されたDeFi(分散型金融)プラットフォーム「Donnie Finance」において、ガバナンストークンとして用いられている。

DONのエアドロップは、2021年にアイオーエスティー(IOST)の保有者に対しておこなわれた。

なお、DONのエアドロップは、ISOTを取り扱うすべての国内取引所が仲介をしたわけではない。

OKCoin JapanなどがDonnie Financeの意向に沿ってエアドロップに対応した一方、例えばCoincheckでは、エアドロップの発表から実施までの期間などを鑑み、ユーザーの資金管理を適切におこなえない可能性があることから、エアドロップへの対応をしなかった。

このように、エアドロップへの対応は国内取引所の間で一様ではないことを覚えておくとよいだろう。

SOSトークン(SOS)

名称 SOSトークン
ティッカーシンボル SOS
価格* ¥0.000004309
時価総額ランキング* 1246位
取り扱いのある主な仮想通貨取引所 Gate.io
Huobi Global
KuCoin
国内には未上場
*2023年12月13日時点、CoinMarketCap調べ

SOSトークン(SOS)は、DAOの1つであるOpenDAOが発行・管理している。

OpenDAOは、大手NFTマーケットプレイスであるOpenSeaにおいて、NFTクリエイターとコレクター、さらにはNFTのエコシステムそのものを支援するために創設された。

ちなみに、OpenDAOとOpenSeaの運営側の間に、直接的なつながりはない。

SOSトークンのエアドロップの参加条件はシンプルだった。OpenSeaで過去に1度でも取引したユーザーが、受け取り期限である2022年6月末までに、OpenDAOのサイトにウォレットを接続すれば、SOSトークンを受け取ることができた。

SOLOトークン(SOLO)

名称 SOLOトークン、Sologenic
ティッカーシンボル SOLO
価格* ¥19.68
時価総額ランキング* 482位
エアドロップのスナップショット 2021年12月25日
取り扱いのある主な仮想通貨取引所 Gate.io
Huobi Global
Liquid
国内には未上場
*2023年12月13日時点、CoinMarketCap調べ

SOLOトークン(SOLO)は、XRP Ledger上に構築されたデリバティブプロトコル「Sologenic」の基軸通貨で、2019年末にローンチされた。

それなりに歴史のある通貨なのだが、Sologenicのプロダクトの1つ「Sologenic DEX」で、NFTマーケットプレイスが立ち上げられることを受けて、2021年末にエアドロップが実施された。

参加の条件は、スナップショット時点でリップル(XRP)またはSOLOトークンを保有していることであり、日本ではHuobi Japanなどがそのエアドロップに対応した。

エアドロップが今後期待できる情報一覧

それでは次に今後期待ができるエアドロップの情報について詳しく見ていきたいと思う。

これからエアドロップの情報を探しているという方は参考にして欲しい。

APENFT

ここで、DMM Bitcoinで実施されたエアドロップについて、紹介しておく。

出典:DMM Bitcoin

DMM Bitcoinでは、NFTマーケットプレイス「APENFT」のガバナンストークンである「APENFTトークン(NET)」のエアドロップが、2022年6月からおこなわれていた。(現在終了)

スナップショットは2023年6月10日までの毎月10日(日本時間21時)で、その時点で100TRX以上のトロン(TRX)を保有しているユーザーに対して、APENFTトークンのエアドロップが実施された。

ちなみに、現時点でDMM BitcoinはAPENFTトークンを取り扱っておらず、今後の取り扱いも未定としている。

他の国内取引所でも取り扱いがないため、日本円に換金するには海外取引所やDEXを使用しなければならない。

今後も他通貨でのエアドロップに期待できるので、興味がある方はDMM Bitcoinの利用を検討してみてはいかがだろうか。

NFT

NFTではこれまで特定のプロジェクトをホールドしているユーザーに新しいNFT・トークンが付与されるなどエアドロップが数多く実施されてきた。例えば、海外の有名なNFTプロジェクトである「BAYC」、その派生プロジェクト「MAYC」ではホルダーに対してエイプコイン(APE)がエアドロップされた。

BAYCホルダー 10,094枚
MAYCホルダー 2,042枚

2023年12月時点でエイプコインは237円で取引されているため、このエアドロップは今でも数百万円の価値があることがわかるだろう。

2022年からはこうしたNFTプロジェクトの多くがホルダー向けに新規NFTの付与やトークンの付与を行いマーケティングしている。

そのため、こうしたエアドロップを狙いいくことで収益を上げることが可能だろう。

仮想通貨のエアドロップの課税・税金はどうなる?

最後に、エアドロップで仮想通貨を受け取った場合の税務上の取り扱いを押さえておこう。

エアドロップで仮想通貨を入手すると、次の2つのパターンで対応が異なってくる。

エアドロップで仮想通貨入手したときの2つのパターン
  1. 入手した仮想通貨に経済的価値がある(仮想通貨取引所で取り扱われている)
  2. 入手した仮想通貨が経済的価値を有していない(まだ市場に上場していない)

すでに市場に流通していて、経済的価値のある仮想通貨を入手した場合は、入手時点における時価をもとにして、所得に算入する必要がある。

一方で、入手時点でまだ経済的価値が定まっていないものについては、取得価額が0円となり、入手時点では所得が生じない。

ただし、入手後に市場で取引ができるようになると、その仮想通貨を売却して日本円に換金した時点、もしくは使用した時点で所得が生じることになる。

このように、税務上の扱いが2通りあるため、エアドロップに参加する際は、あらかじめ市場に流通しているかどうかを確認しておこう。

現在、国内大手取引所のDMM BitcoinではTRX(トロン)の保持者に保有者に、APE NFTトークンをエアドロップするキャンペーンを行っていたが、今後の開催にも期待できるので、気になる方はぜひともDMM Bitcoinの公式サイト(PR)もチェックしてみてほしい。

仮想通貨のエアドロップのまとめ

今回は仮想通貨のエアドロップについて、メリット・デメリットや過去の事例などを紹介した。

この記事のまとめ
  • エアドロップは、特定の条件をクリアして参加できる、仮想通貨やトークンの無料配布イベント
  • 指定の銘柄を一定数以上保有することが、参加の条件となっているケースが多い
  • エアドロップで入手できる銘柄は、国内取引所で取り扱われていないこともある
  • DMM Bitcoin(PR)では「APENFTトークン」のエアドロップを実施していた

エアドロップでは、購入費用がかからず無料で仮想通貨をもらえるため、トータルの収支で考えたときに大きなリターンを期待できる。

エアドロップはさまざまなプロジェクトで実施されているので、チャンスがあれば実際に参加してみてはいかがだろうか。

ちなみに、DMM Bitcoinでは2023年6月10日まで毎月、100TRX以上のトロン(TRX)の保有者に対して、APENFTトークン(NET)のエアドロップを行っていた。

今後も他通貨やNFTでのエアドロップに期待ができるので、興味がある方は、この機会にDMM Bitcoin(PR)の利用を検討してみるとよいだろう。

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