WLFI(World Liberty Financial)とは、次期米大統領のドナルド・トランプ氏が関与する「World Liberty Financial(以下:WLF)」が発行するトークンである。
WLFは民主的な金融の実現をビジョンに、利便性の高いDeFi(分散型金融)プラットフォームの構築を目指している。
プロジェクトの独自トークンとなるWLFI(World Liberty Financial)は、2024年10月にトークンセールを開始。2025年9月にロックが解除され上場した。
この記事ではWLFI(World Liberty Financial)の特徴や価格動向、将来性などについて解説していく。
- WLFI(World Liberty Financial)はトランプ氏支援のプロジェクトが発行するトークン
- プロジェクトのガバナンスとして機能し、保有者は改善提案・投票への参加などが可能
- 2025年9月1日にロックが解除されて上場し取引できるようになった
- 仮想通貨取引には国内大手取引所のコインチェックが利用できる
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【2025年9月最新】WLFIトークンが9月1日にロック解除され取引開始
トランプ一族が関与するWLFIトークンが9月1日にロック解除され、BinanceやBitgetなど主要取引所で取引開始された。
時価総額は一時5兆円規模とされ、分散型金融(DeFi)市場に大きなインパクトを与えている。
WLFIは譲渡制限が設計上課されていたが、今回の上場で初めて市場で自由に流通可能になる。
Solana基盤のステーブルコイン「USD1」も稼働を始め、金融統合を視野に入れる。
先物価格は0.34~0.42ドルで推移し、プレセール参加者は7~22倍の利益を得たとの試算も。
一方、規制やボラティリティへの懸念も根強く、投資家には慎重な姿勢が求められる。
WLFI(World Liberty Financial)とは?

トークン名 | World Liberty Financial |
---|---|
トークンシンボル | WLFI |
総供給量 | 1,000億WLFI |
発行基盤 | イーサリアム(ERC-20) |
現在価格 | ¥32.52 |
時価総額* | ¥800,041,023,837.42 |
FDV(完全希薄化後時価総額)* | ¥3,252,588,339,864.03 |
時価総額ランキング* | 28位 |
購入できる取引所 | Binance Bitgetなど(国内取引所での取り扱いなし) |
WLFI(World Liberty Financial)とは、Web3プロジェクト「World Liberty Financial(以下、WLF)」が発行するトークンである。
WLFはトランプ氏の持つブランド力を活用し、既存のWeb2ユーザーをWeb3に引き込むビジョンを掲げている。
初心者のためにシンプルなUI/UXにこだわった分散型レンディングプラットフォームを通じ、デジタル資産の貸し借りはもちろん、ステーブルコインの流動性プールを活用した利回り機能などの提供を目指している。
そんなプロジェクトにおいて、WLFI(World Liberty Financial)はプロジェクトの改善提案・投票参加などのガバナンストークンとしての機能性を持っているのが特徴だ。
また、このトークンは、現在は譲渡不可能かつ固定価格である。また、「無期限に譲渡が不可能」であり、将来譲渡が可能となるかどうかは不確実である。ビットコインをはじめとした一般流通する仮想通貨とは異なる点には注意しておきたい。
2025年9月1日にロックが解除され上場しているが、すでに時価総額ランキングで28位と高い位置に付けている。

WLFI(World Liberty Financial)の特徴
トランプ氏が関与していることもあり、WLFI(World Liberty Financial)は注目度を高めつつある。ここでは、トークンの特徴について詳しく見ていこう。
- トランプ氏支援のプロジェクトが発行
- プロジェクトのガバナンスとして機能
トランプ氏支援のプロジェクトが発行
WLFI(World Liberty Financial)は、ドナルド・トランプ氏が関与するプロジェクト「WLF」が発行している。
WLFは「自由」や「プライバシー」を主軸に置きつつ、これまでよりも利便性の高いDeFiサービスの提供で「金融の民主化」を推し進めようとしているプロジェクトだ。
WLFが発行する公式ゴールドペーパーによると、今後は分散型レンディングプラットフォームの構築のほか、以下のような機能の提供を計画しているという。
- プラットフォームを介した様々なデジタル資産の管理
- ステーブルコインの流動性プールを活用した利回りの獲得
- サードパーティアプリの情報取得や簡易的なアクセス
WLFは上記の機能を提供することで、中央銀行が発行するデジタル通貨(CBDC)の必要性を排除した金融システムのほか、個人同士による仮想通貨取引を手軽に進められる環境の構築を目指している。
WLFI(World Liberty Financial)は、この壮大なビジョンの中核を担うトークンとして発行されている。
プロジェクトのガバナンスとして機能
WLFI(World Liberty Financial)は、WLFでのガバナンストークンとして機能しているのが特徴だ。
例えば、プロジェクトの基盤を変える大規模な変更や今後の方向性などに関して、トークン保有者はWLFプロジェクトの未来を形作る重要な役割を担うことができる。
- トークン保有者がプラットフォームの改善提案を提出
- トークン保有者による提案可否の投票を実施
- WLFの専用マルチシグウォレットが改善提案を実行
上記の流れの中で、WLFI(World Liberty Financial)は1トークン=1票として機能している。
しかし、1つのウォレットで投票できるのはトークン総発行枚数の5%までに制限されているのが特徴だ。この仕組みによってWLFは投票の公平性や安定性を保ち、民主的なプロジェクト運営を実現させようとしている。

WLFI(World Liberty Financial)の価格動向
WLFI(World Liberty Financial)は2025年9月1日にロックが解除され上場した。
なお、初上場は海外大手取引所のBinanceを通じて実施されており、以下は2025年9月1日~9月19日までの価格動向を示したチャートである。

上場直後のWLFIは約0.3ドル台を推移していたが、2025年9月19日現在は下落し0.21ドルを推移している。
初日では約10億ドルの取引を記録したことで高い注目を集めた。
トランプ一族の保有分は55億ドルを超える価値になったとされているが、まだ上場して間もないため、価格が安定していない状況といえるだろう。
しかし、すでに時価総額ランキングでは28位と上位に付けており、投資家の注目が集中していることが分かる。
上場後に買いが集中したというよりは、上場前のセールで多くの投資家が購入していた結果と考えられる。
今後の価格動向に注目してほしい。
WLFI(World Liberty Financial)を購入するための元手となる通貨を準備する際は、まず国内取引所での口座開設が必要だ。
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WLFI(World Liberty Financial)の将来性
WLFI(World Liberty Financial)の今後の需要に強い影響を与えるのは、やはりその発行主体であるWLFの動向だろう。ここでは、WLFの動向にスポットを当ててトークンの将来性を解説していく。
- TronDAOによる出資を受けている
- WLFIプロジェクトが独自トークンの流通解禁
- トークンバーン提案で99%超の賛成 供給削減で価値向上狙う
- DeFiやRWA銘柄への投資を強化
- 様々なプラットフォームとの提携
TronDAOによる出資を受けている
WLFは2024年11月、ジャスティン・サン氏が率いる「TronDAO」から3,000万ドル分の出資を受けている。トークン販売が不調ななかでの出資であったため、一気にWLFやWLFI(World Liberty Financial)への注目度が高まった。
TronDAOが出資した理由は、単にトランプ氏再選による仮想通貨業界の規制緩和への期待感だけではない。トランプ陣営との政治的な親和性を深め、今後のビジネスチャンスにつなげる意図があったとも見られている。
TronDAOの出資により、WLFI(World Liberty Financial)総売上高は5,200万ドルを記録。しかしそれでもなお、WLFが設定したトークン販売目標の17%にしか到達していなかった。
だが執筆時点において、WLFI(World Liberty Financial)7,500万ドルの売り上げを記録している。TronDAOの出資以降、トークンへの買いが集まっていることがわかるだろう。
TronDAOのように、今後業界で注目を集めるDeFiプロジェクトがWLFへ出資する可能性はゼロではない。仮にその他のプロジェクトによる出資が加速していけば、WLFの認知獲得やトークン需要が高まる可能性も考えられるだろう。

WLFIプロジェクトが独自トークンの流通解禁
トランプ一族が支援する仮想通貨プロジェクト「World Liberty Financial」が、独自トークンWLFIの譲渡を可能にする提案を2025年7月に発表した。
早期支援者による流通が始まり、ガバナンス参加が広がる見通し。
2025年9月1日にはすでにロックが解除され上場されているので、さらに注目が高まっているといえるだろう。
提案では譲渡解禁がコミュニティ拡大に不可欠とされる一方、チームと顧問の保有分は長期ロックが継続される。
WLFIは総供給量1,000億で、すでに300億トークンが売却され5.9億ドルを調達済み。
投票権や提案権などのガバナンス機能も備える。
共同創設者フォークマン氏は、企業からの導入要望も高まっているとコメント。
さらに新アプリやUSD1ステーブルコインの証明報告書も公開予定だ。
トークンバーン提案で99%超の賛成、供給削減で価値向上狙う
トランプ一族が支援するDeFiプロジェクト「WLFI」が、プロトコル手数料の全額をWLFIトークンの買い戻しとバーンに充てる提案を2025年9月に発表し、ガバナンス投票で99.57%という高い支持を獲得している。
提案が可決されれば、イーサリアムやBSCなど複数チェーン上の流動性ポジションから得られる収益が、定期的な買い戻しに利用され、購入トークンはバーンアドレスへ送付される。
この仕組みは株式市場の自社株買いに近く、トークンの流通量を恒久的に減らすことで、残存トークンの価値向上が期待される。
WLFIは主要取引所に上場したばかりで価格は下落傾向にあるが、今回の動きにより長期的な持続可能性と成長への期待が高まっている。
DeFiやRWA銘柄への投資を強化
WLFは直近でDeFiやRWA(現実資産)など、複数銘柄へ積極的な投資を進めている点でも注目を集めている。
2024年12月にはETH(イーサリアム)のほか、LINK(チェーンリンク)やAAVE(アーベ)などへの投資を発表。この発表を受けてLINKは20%以上、AAVEは33%以上の急激な価格上昇を見せた。
また、現実資産のトークン化を行うDeFi「Ondo Finance」が発行するONDO(オンド)へも投資。この発表を受けてONDOは24時間で10%以上、1年間で1,100%以上の価格上昇を見せている。
WLFのトークン投資により、投資家が追随して各種銘柄へ投資を行う状況が続いている。こうした投資の動きがWLFの認知を高め、WLFI(World Liberty Financial)への出資を加速させる可能性が考えられる。

様々なDeFiプロジェクトとの提携
WLFは様々なDeFiプロジェクトとパートナー提携を進めており、DeFi市場での影響力を強めつつある。
WLFは2024年11月、「Chainlink(チェーンリンク)」と提携。イーサリアム上でのサービス展開のため、同プロジェクトが持つオンチェーンデータとクロスチェーン技術を採用することを発表した。
さらに2024年12月には、ステーブルコイン発行を手がける「Ethena Labs(エセナラボ)」と提携。同プロジェクトが提供する「sUSDe」をWLFのコア担保資産として採用するというガバナンス提案が行われている。
仮に上記のガバナンス提案が採用されれば、WLFエコシステムでのsUSDeの運用が実現化する。ユーザーはトークン運用によりsUSDeやWLFI(World Liberty Financial)を報酬として獲得できるようになる。
今後も大手DeFiプロジェクトとの提携が進めば、WLFがビジョンとする「DeFiサービスの民主化」が促進される可能性が高まる。そうなれば、WLFの利用拡大やトークンへのより大きな出資が集まることも考えられるだろう。

WLFI(World Liberty Financial)のリスク・注意点
WLFI(World Liberty Financial)は他のトークンにはない、特異な性質を持つため購入時は注意が必要だ。ここでは、WLFI(World Liberty Financial)を購入する際のリスクや注意点について解説していく。
- 発行元が海外プロジェクトである
- 国内取引所では購入を進められない
発行元が海外プロジェクトである
WLFI(World Liberty Financial)の発行元が海外プロジェクトである点も注意が必要だ。
WLFはそもそも、2024年9月に誕生したばかりのため、運営歴が浅い。さらにプロジェクトの全体像が未だ不透明であり、構想しているプラットフォーム自体も現在開発が進められている状況だ。
仮に将来的にプロジェクトが頓挫すれば、購入したトークンが何の機能も果たさなくなるリスクも考えられる。日本の規制対象外となる海外プロジェクトでのトラブルは、国内の法規制による補償を受けられない。
また、仮想通貨業界の規制変化がプロジェクトの将来性に大きな影響を与える可能性も考えられる。自身で徹底的な情報収集を行ったうえで、実際のトークン購入を進めていただきたい。
国内取引所では購入を進められない
WLFI(World Liberty Financial)は国内取引所に上場していないため、購入リスクが高い点も注意だ。
トークン購入するためには、まず国内取引所で元手通貨を購入し、仮想通貨ウォレットへ元手通貨を送金。WLF公式サイトと仮想通貨ウォレットを連携したうえでトークン購入を進める必要がある。
つまり、国内取引所のように日本円でトークン購入できないことはもちろん、購入するまでに手間や送金コストがかかる点も考慮しておかなければならない。
また、最悪の場合、送金ミスによって元手通貨を紛失してしまうリスクも考えられる。トークン投資の際は、必ず余剰資金かつ自己責任で購入を進めてほしい。
WLFI(World Liberty Financial)に関するよくある質問
- WLFI(World Liberty Financial)のチャートはどこで確認できますか?
-
海外取引所のBinanceやBitgetなどではすでに上場されているため価格動向の確認が可能だ。
まだ上場から間もないため、今後の価格推移に注目するとよいだろう。
- WLFI(World Liberty Financial)はトランプ氏が直接関与するトークンですか?
-
WLFI(World Liberty Financial)はトランプ氏が公に関与を認めているトークンである。
WLF公式ゴールドペーパーではサポートチームの一員として、トランプ氏の名前が記載されている。
ただし、WLFや発行トークン自体は、トランプ氏の政治活動とは関連性を持たない。
WLFI(World Liberty Financial)のまとめ
WLFI(World Liberty Financial)は一般的な仮想通貨と異なり、固定価格・譲渡不可能などの特徴を持つトークンだ。そのため単なる投機対象ではなく、トークンはWLFの未来を形作るための重要な要素として位置付けられている。
- WLFI(World Liberty Financial)はDeFiの民主化を目指すプロジェクトが発行するトークン
- トークンホルダーは総発行枚数の5%を上限としてプロジェクト内における投票権を持つ
- 2025年9月1日にロックが解除されて上場し取引できるようになった
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