中学受験におすすめの塾一覧・比較

 今回ご紹介するおすすめの塾を比較すると、以下のようになりました。各塾の詳細は後述していますので、そちらを参照してください。

  塾名

主な

授業形式

                                  体験授業 入塾テスト

難関校

対策講座

公立中高一貫校

対策講座

振替授業 講師


難関校対策

・個別指導

個別指導の

明光義塾

個別指導

(1対4まで)

有・無料 無(※1) 有・無料

学生〜社会人

希望可

ITTO個別

指導学院

個別指導

(1対1

・1対1〜3)

有・無料 無(※1) 無(※1) 教室によって異なる 学生〜社会人

東京個別

指導学院

個別指導

(1対1

・1対2)

有・無料 無(※1) 有・無料

学生〜社会人

希望可

TOMAS

個別指導

(1対1)

有・無料

(※1・※2)

無(※1) 有・無料

学生〜社会人

希望可

代々木個別

指導学院

個別指導

(1対2)

有・無料 無(※1) 有・無料

学生〜社会人

希望可

スクールIE

個別指導

(1対1

・1対2)

有・有料

(※4)

有・無料

学生〜社会人

希望可

個別教室の

トライ

個別指導

(1対1)

有・無料 無(※1) 無(※1) 有・無料

学生〜社会人

希望可(※5)

個別指導塾

トライプラス

個別指導

(1対2)

有・無料 無(※1) 無(※1) 有・無料

学生〜社会人

希望可

個別指導塾

TESTEA

個別指導

(1対2)

有・無料 無(※1) 有・無料 学生希望可

個別指導の

SS-1

個別指導

(1対1)

有・無料 有・無料

学生〜社会人

希望可

城南コベッツ

個別指導

(1対2)

有・無料 無(※1) 無(※1) 有・無料(※6)

学生〜社会人

希望可

受験Dr.

個別指導塾

個別指導

(1対1

・1対2)

有・無料 有・無料(※6)

社会人

希望可(※5)

難関校対策

・集団

早稲田

アカデミー

集団授業 有・無料

有・無料

(個別のみ)

学生〜社会人
SAPIX 集団授業 有(※3) 学生〜社会人
日能研 集団授業 有・無料 社会人
四谷大塚 集団授業 有・無料 学生〜社会人

栄光

ゼミナール

集団授業 有・無料

有・無料

(個別のみ)

学生〜社会人


学力向上

・個別指導

ナビ個別

指導学院

個別指導

(1対2)

有・無料 無(※1) 無(※1) 有・無料

学生〜社会人

希望可

創英

ゼミナール

個別指導

(1対4)

有・無料 有・無料 学生〜社会人

個別指導

WAM

個別指導

(1対1

・1対2

・1対4)

有・無料 無(※1) 有・無料(※6)

学生〜社会人

希望可

※1 オーダーメイドカリキュラムのため、個人の志望校や学力に応じて難関校や公立中高一貫校の対策も可。
※2 「最難関中算数特訓」「秋の志望校対策講座」などが一部校舎で開催されている。
※3 入室テスト(税込3,300円)を受けた後に体験授業を受けることができる。
※4 90分✕4回(税込3,300円)で1対2の個別指導が受けられる「お試しパックプラン」がある。
※5 講師のランクを選択可能。
※6 前日までに欠席連絡をした場合。

中学受験におすすめの塾20選の特徴

 中学受験におすすめの塾を20社厳選してご紹介します。

個別指導の明光義塾

 明光義塾は個別指導塾のパイオニアで、全国に約1,800教室を展開しており、教室数と生徒数でNo.1を誇っています。明光義塾には直営とフランチャイズの教室があるため、教室によって塾の雰囲気が異なる可能性があります。

授業形式

 授業形式は1対4までの個別指導(1コマ90分または45分)です。

特徴

 明光義塾では、オーダーメイドのカリキュラムに基づいて対話型の授業を行っています。「明光式!ワーク」「明光式!アシスト」』などのオリジナル教材を使い、基礎・基本の習得から応用力の育成まで、幅広い学力を養います。授業ではノートの活用法を教えたり、授業の振り返りを記述させたりして、学びの理解や学習習慣の確立を目指しています。

 学習コンテンツとして、「りんご塾」や「明光みらい英語」を提供しているのも特徴です。「りんご塾」は算数特化のコンテンツで、算数オリンピックや中学受験算数の問題を通して、数学的な思考力を鍛えることができます。「明光みらい英語」はタブレットを活用した英語学習プログラムで、中学入試科目に導入が進んでいる英語や英検対策の基礎を養うことができます。

授業料・費用

学年 週1回(月4回) 週2回(月8回) 週3回(月12回)
小1〜小4

90分:12,100円 / 月

45分:7,150円 / 月

90分:22,000円 / 月

45分:14,300円 / 月

90分:30,800円 / 月

45分:21,450円 / 月

小5

90分:13,200円 / 月

45分:7,150円 / 月

90分:24,200円 / 月

45分:14,300円 / 月

90分:34,100円 / 月

45分:21,450円 / 月

小6

90分:14,300円 / 月

45分:7,150円 / 月

90分:26,400円 / 月

45分:14,300円 / 月

90分:37,400円 / 月

45分:21,450円 / 月

※表は税込価格。2024年5月時点。以下同。
※参照: 明光義塾公式サイトでのシミュレーション結果による。
※授業料以外に入会金、諸経費、教材費等も必要。

ITTO個別指導学院

 ITTO個別指導学院は、全国に1,200以上の校舎を展開する個別指導塾です。ITTO個別指導学院は「こだわりを持った個別指導と徹底した学習管理」を強みとしています。

授業形式

 授業形式は1対1〜1対3の個別指導(1コマ50分または80分、100分)です。

特徴

 ITTO個別指導学院のプランには「スタンダードプラン」と「フリープラン」の2種類があります。

「スタンダードプラン」は学校の予習を中心に、教科書に沿った学習を行います。授業形式は1対3の個別指導です。「フリープラン」は1対1の個別指導で、オーダーメイドカリキュラムになっています。受験をするなら、中学受験にも対応している「フリープラン」を選びましょう。基本的には1対1の指導が受けられる「フリープラン」ですが、友だち・兄弟姉妹で同時に受講するなら1対2や1対3の受講もできます。

 ITTO個別指導学院では、無料のオプションプランとして、オリジナルの「ITTO模試」を受けることができます。「ITTO模試」は、教科書に準拠した一問一答式の月例テストです。中学受験レベルの問題には対応していませんが、基礎・基本を定着させるために活用することができます。

 また、「SS(スペシャルセレクト)講師制度」という制度があるのも特徴です。SS講師はワンランク上の経験、スキル、知識を備えているITTO個別指導学院認定の講師です。別途指名料がかかりますが、難関校を目指すならSS講師の指名も考えましょう。

授業料・費用

【スタンダードプラン】
指導回数 週1回(月4回) 週2回(月8回)
指導時間 50分 80分 50分 80分
小学4年生 9,790円 / 月 14,190円 / 月 18,370円 / 月 26,840円 / 月
小学5年生 9,900円 / 月 14,410円 / 月 18,700円 / 月 27,280円 / 月
小学6年生 10,010円 / 月 14,520円 / 月 18,920円 / 月 27,500円 / 月

※参照: ITTO個別指導学院 三軒茶屋校公式サイト
※100分コースも選択可。

【フリープラン】
 
完全マンツーマン 講師1名×生徒2名 講師1名×生徒3名
指導回数 週1回(月4回) 週1回(月4回) 週1回(月4回)
指導時間 50分 80分 50分 80分 50分 80分
小学4年生 14,410円/ 月 21,010円/ 月 10,670円/ 月 15,400円/ 月 9,350円/ 月 13,530円/ 月
小学5年生 14,520円/ 月 21,230円/ 月 10,780円/ 月 15,730円/ 月 9,460円/ 月 13,640円/ 月
小学6年生 14,630円/ 月 21,340円/ 月 10,890円/ 月 15,840円/ 月 9,680円/ 月 14,080円/ 月

※参照: ITTO個別指導学院 三軒茶屋校公式サイト
※100分コースも選択可。

東京個別指導学院

 東京個別指導学院は、ベネッセグループが運営する個別指導塾です。地域により「東京個別指導学院」と「関西個別指導学院」の2つの名称を使い分けていますが、すべて直営の教室のため、受けられるサービスは同じです。教室数は260以上で、南関東、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡の9都府県に教室があります。

授業形式

 授業形式は1対1または1対2の個別指導(1コマ70分または80分)です。

特徴

 東京個別指導学院には、「中学受験対策プラン」「集団塾併用プラン」「算数文章克服プラン」「学習習慣定着サポートプラン」「公立中高一貫校受験対策プラン」「学習内容基礎固めプラン」など、さまざまな学習プランが用意されています。学習計画は完全オーダーメイドなので、どの学習プランを選んでも、生徒の学習状況に応じた指導を受けることができます。テキストの選択も自由なので、集団塾のテキストを使って集団塾の補習をしてもらうこともできます。

 東京個別指導学院では、1対1でじっくり教わりたい生徒も、1対2で料金を抑えつつ個別指導を受けたい生徒も、それぞれのニーズに合った指導を受けることができます。また、定期的に家庭との面談も実施していて、保護者も悩みを相談できる環境が整っているので安心です。

授業料・費用

 東京個別指導学院にかかる費用は、授業料と設備費(税込3,300円〜 / 月)です。教材を購入する場合は別途教材費も必要で、受講する場合はオプション料金もかかります。一人ひとりカリキュラムが異なるため、授業料は教室に問い合わせてください。

進学個別指導塾TOMAS(トーマス)

 進学個別指導塾TOMASは、リソー教育グループが運営する個別指導塾で、南関東に約100校を展開しています。「本物の個別指導塾」を掲げるTOMASでは、男女の中学御三家や難関公立中高一貫校などへの合格者も多数出しています。

授業形式

 授業形式は完全1対1の個別指導(1コマ80分)です。

特徴

 TOMASでは、小1から小6までの大まかなカリキュラムが決められているのが特徴です。小4からはオリジナル教材の「王道シリーズ」を活用し、特殊算の対策や読解力の育成、理科・社会の基礎理解を図ります。小6の夏までに基礎を完成させて、志望校対策に時間を割くことで、合格力を育成するカリキュラムとなっています。

 TOMASの個別指導には、専用のホワイトボードがある部屋で、講師と生徒が1対1で学習できる環境が整っています。志望校合格に向けたカリキュラムに基づいて、個々のレベルに応じた授業を受けることができます。集団塾と併用する場合には、弱点補強や志望校対策として利用することもできます。

 2024年度入試では開成(20名)、麻布(23名)、筑駒(2名)、桜蔭(13名)、女子学院(8名)、渋幕(25名)、その他多数の合格実績があり、難関校を目指す生徒にも対応するだけのノウハウが整っていることがわかります。

授業料・費用

 TOMASの授業料やその他の費用は学年・コースによって異なるため、教室に問い合わせてください。

代々木個別指導学院

 代々木個別指導学院は、「ワンランク上のめんどうみ」を掲げる個別指導塾です。東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県に約80の校舎を運営しています。

授業形式

 授業形式は1対2の個別指導(1コマ80分)です。

特徴

「ワンランク上のめんどうみ」を掲げる代々木個別指導学院では、生徒の学力や個性に応じた指導を行っています。カリキュラムはオーダーメイドで、私立中学や公立中高一貫校などの志望校に合わせた対策をしてもらえます。使用するテキストは、生徒の学力や要望に合わせて講師と相談しながら選ぶことができます。

 代々木個別指導学院では、自分で考える力を高めることができるよう、安易に解答や解法を教えるのではなく、自ら解答を導けるように指導しているのもポイントです。また、勉強の仕方が身につくように、家庭学習の仕方に関してもアドバイスをもらうことができます。

 代々木個別指導学院では、模試を行うごとに個別面談を実施しているのも特徴です。模試の結果をもとに学習状況を分析し、保護者・生徒とともに学習カリキュラムを修正したり、その後のアドバイスをもらえたりします。

授業料・費用

科目数 授業料
1科目 8,400円〜 / 月
2科目 16,600円〜 / 月

※参照: 代々木個別指導学院公式サイト

スクールIE

 スクールIEは、「やる気スイッチ」でお馴染みの、やる気スイッチグループが運営する個別指導塾です。全国に1,100教室以上を展開しており、生徒それぞれの個性に合わせた指導を行っています。

授業形式

 授業形式は1対1または1対2の個別指導(1回90分、希望に応じて60分、45分)です。

特徴

 スクールIEでは、「学力診断テスト」の他に「個性診断テスト」も実施しているのが特徴です。独自の「個性診断テスト」では、200問以上の質問から生徒の個性や性格を診断し、やる気が出るポイントや適切な声掛けの仕方、学習習慣の改善について分析してくれます。

 スクールIEでは、オリジナルのオーダーメイドテキストを使用していることも特徴のひとつです。「学力診断テスト」と「個性診断テスト」の結果から、生徒に合ったテキストが作成されます。中学受験に対応したオーダーメイドテキストもあり、志望校の難易度や傾向も考慮されたテキストで効率よく学習を進めることができます。

 学習プランには「公立中高一貫校受験コース」「難関中学受験対策コース」「志望校別演習特訓コース」などがあります。学習プランも基本的にはオーダーメイドであるため、生徒のペースに合わせて学習することができます。

「やる気スイッチプレミアムクラブ」会員(月額税込220円)に加入することで、小学生から大学受験までに対応した1万本以上の映像授業が見放題になるサービスがあるのもメリットです。

授業料・費用

 スクールIEの授業料は、学年やコースによって異なります。「学力診断テスト」と「個性診断テスト」を受けた後、学習プランと授業料を提案してもらうことができます。詳細については、教室に問い合わせてください。

個別教室のトライ

 個別教室のトライは、アルプスの少女ハイジが登場するCMでお馴染みの「家庭教師のトライ」と同じ系列の塾で、株式会社トライグループが運営する個別指導塾です。次に紹介する「個別指導塾 トライプラス」も同系列の塾です。

授業形式

 授業形式は完全1対1の個別指導(1コマ120分または150分、180分)です。

特徴

 トライグループの個別指導塾では、120万人の指導実績から生まれた「トライ式学習法」というメソッドを取り入れた指導を行っています。

「トライ式学習法」には、「ダイアログ学習法」「トライ式復習法」「性格別学習法」などがあります。「ダイアログ学習法」は生徒が先生役になって学習内容を講師に説明することで、「わかったつもり」を防ぐことができます。「トライ式復習法」は、脳科学理論を応用した復習法で、記憶を効率的に定着させる復習のタイミングについてアドバイスしてもらえます。「性格別学習法」では、120万人の性格診断データをもとに、効果的な指導をしてもらうことができます。

 授業形式は完全マンツーマンで、カリキュラムはオーダーメイドです。教室長や教育プランナーが面談をもとにカリキュラムを作成してくれます。

 授業を担当する講師は専任制です。講師には「プロ」「セレクト」「スタンダード」というランクが存在し、「プロ」「セレクト」では経験豊かな講師が授業を担当してくれますが、料金が高くなるので注意してください。

授業料・費用

 個別教室のトライでは、学年や講師のレベルによって授業料が異なります。詳細については教室に問い合わせてください。

個別指導塾 トライプラス

 トライプラスは「家庭教師のトライ」から生まれた個別指導塾で、全国に約500教室を展開しています。「個別教室のトライ」が直営教室なのに対して、「個別指導塾 トライプラス」はトライグループのフランチャイズ塾になっています。

授業形式

 授業形式は1対2の個別指導(1コマ90分)です。

特徴

 トライプラスはトライグループの個別指導塾であるため、個別教室のトライと同様に「トライ式学習法」を取り入れているのが特徴です。

 個別教室のトライとの主な違いは、指導形態と料金設定の2点です。トライプラスでは1対2の個別指導が基本で、1回の授業は「指導時間60分+演習30分=90分」という構成になっています。カリキュラムは生徒一人ひとりに合わせたオーダーメイドで、学校のフォローから受験対策まで広く対応しています。また、「家庭教師のトライ、個別教室のトライのクオリティをリーズナブルに。」というコンセプトがあり、料金は多少安く設定されています。

 トライプラスはフランチャイズ塾ですが、指導形態と料金以外に大きな違いはなく、学習システムや塾のシステムはおおむね同じになっています。

授業料・費用

 個別指導塾 トライプラスでは、講師と教室長との面談後に料金プランを提案してもらえます。詳細については教室に問い合わせてください。

個別指導塾TESTEA(テスティー)

 個別指導塾TESTEA(テスティー)は、東京と神奈川に計8校と、オンライン校がある個別指導塾です。「社会に出てから通用する、真に役立つ力を身につけてほしい」という思いから2006年に開校されました。

授業形式

 授業形式は1対1の個別指導(1コマ90分)です。

特徴

 個別指導塾TESTEAには、「テスティー完全指導型」と「他塾併用型」の2つの受講プランが用意されています。「テスティー完全指導型」は、個別指導塾TESTEAだけで中学受験を目指すコースです。オーダーメイドのカリキュラムで、志望校合格を目指します。一方の「他塾併用型」は、大手集団塾に通っている生徒の弱点をフォローするためのコースです。集団塾で成績が思うように上がらない生徒は、こちらのコースを検討してみましょう。

 個別指導塾TESTEAでは、東大生を中心とした講師が授業を担当します。授業は講義形式の授業ながらも、問いかけ重視の双方向型授業となっています。生徒に問いかけながら授業を進めることで、「わかったつもり」を防ぐことに役立ちます。

授業料・費用

学年 授業料
小1〜小5および受験をしない小6

8,690円 / 1コマ

(月4コマの場合34,760円/ 月)

小6

9,240円 / 1コマ

(月4コマの場合36,960円/ 月)

※参照: 個別指導塾TESTEA公式サイト
※その他、入会金(22,000円)、運営費(19,800円 / 6カ月)等が必要。

個別指導のSS-1(エスエスワン)

 個別指導のSS-1(エスエスワン)は東京、神奈川、大阪、兵庫に計9教室と、オンライン校がある個別指導塾です。「中学受験専門のプロ個別指導教室」として、中学受験に特化した授業を行っています。

授業形式

 授業形式は1対1の個別指導(1コマ80分)です。

特徴

 SS-1の特徴は、「塾のための塾」であることです。「中学受験で成功するためには、大手進学塾のカリキュラムに基づいた学習をするのが最も効率がよい」という考え方のもと、進学塾の成績を上げるための個別指導を行っています。「大手進学塾の成績を最短で上げる」というコンセプトがあるので、進学塾との併用が前提になっている点に注意しましょう。

 実際にSS-1通塾生の多くはSAPIX、早稲田アカデミー、日能研、四谷大塚、浜学園、希学園、馬渕教室、進学館といった大手進学塾に通っています。なお、それぞれの教室でどのような塾に通っている生徒がいるかは、各教室の公式サイトで確認することができます。

 講師は担当制で、1対1で成績アップをサポートします。講師は大手進学塾の指導法を研究しているため、それぞれの進学塾に沿った指導法で授業を受けることが可能です。また、毎月面談を行っていたり、授業後に指導レポートをもらえたりと、学習カウンセリングが充実しているのも特徴です。

授業料・費用

 授業料・費用は教室に問い合わせてください。

城南コベッツ

 城南コベッツは、首都圏を中心に21の都道府県に約230の教室を展開している個別指導塾です。小学生の授業では、「勉強って結構オモシロイ!」と思ってもらえるような指導を行っています。

授業形式

 授業形式は1対2の個別指導(1コマ80分)です。

特徴

 城南コベッツには、目的別の学習カリキュラムが整っています。例えば、公立中高一貫校の受験対策、志望校の出題傾向に合わせた学習、弱点教科の苦手克服など、さまざまな目的に合わせたプランを選択することができます。

 城南コベッツでは1対2の個別指導を行っている他、オンラインの個別指導も実施しています。オンラインの指導では、「デキタス」や「デキタス・コミュ」などの学習教材を使用して学習を進めていきます。「デキタス」は、教科書に準拠したオンライン学習教材で、スモールステップで学習することができます。「デキタス・コミュ」は、3つのレベルで構成される復習のためのオンライン演習システムです。

 城南コベッツでは、日々のコミュニケーション、定期的なマンツーマンでの面談、月間の学習計画の作成など、授業以外にも丁寧に学習サポートをしてもらえます。また、独自の学習支援システム「GoNAVI」には、学習状況を適宜チェックして、学習プランを修正する機能がついています。スマートフォンを使ってテスト結果や自習時間を記録できるので、努力の成果が目に見えるのも、学習意欲の向上に効果的です。

授業料・費用

 城南コベッツは、オーダーメイドのカリキュラムで必要な講座や教材が異なるため、授業料や教材費などについては教室まで問い合わせてください。なお、入学金は0円になっています。

受験Dr.(ドクター)個別指導塾

 受験Dr.(ドクター)は、中学受験専門のオンラインの少人数・集団レッスン、個別指導、家庭教師派遣を提供している学習塾です。個別指導塾は東京、神奈川、京都に計10教室を展開しています。

授業形式

 授業形式は少人数(10名前後)と集団でのオンライングループレッスン、1対1または1対2の個別指導(1コマ85分)、家庭教師(時間制)です。

特徴

 受験Dr.は、大手進学塾(首都圏4大塾や市進、栄光ゼミナール、進学舎、希学園など)で上位クラスの指導経験のある講師を採用しているのが特徴です。「1年で偏差値20上げるプロのノウハウは確実にある!」という考え方のもと指導を行っており、生徒の性格や個性に応じたモチベーションアップの方法や、各教科での指導法を取り入れています。

 オンラインでの少人数授業・集団授業は、オンライン会議システムを利用して行います。少人数授業は、オリジナルツールも使って生徒の手元を映しながら授業をするので、その場で添削やアドバイスをしてもらうこともできます。集団授業は、オンライン会議システムのみ使用するため手元を見てもらうことはできませんが、授業中に講師へ質問することができます。また、集団授業の国語と算数には「基礎」と「応用」の2コースがあり、偏差値帯に応じた指導を受けることができます。

 個別指導には1対1と1対2の授業形式があり、小1から小4は1対1のみ受講できます。コースは、最上位ランクのプロ講師が担当する「クラウンドクターコース」から、キャリアの浅い(指導経歴3年以内)セミプロ講師が担当する「マスターコース」まで6つのコースがあり、各コースで授業料は異なります。会員専用になりますが、「大手進学塾別の攻略法(大手進学塾の補習や対策)」や「学校別の攻略法(中学校別・教科別の対策)」などのコンテンツが充実しているのも受験Dr.の特徴です。

授業料・費用

学年 コース 授業料
小2 オンライングループレッスン(55分) 28,600円 / 月
小3・小4 オンライングループレッスン(70分)

33,000円 / 月

スポット受講:9,460円 / 回

小1~小4 クラウンドクター 21,241円
キャリアスーパードクター 19,063円
スーパードクター 18,150円
キャリアドクター 17,853円
ドクター 17,325円
マスター 11,880円
小5・小6 オンライン少人数授業(85分)

レギュラー生:7,744円 / コマ

スポット生:8,800円 / コマ

オンライン集団授業(70分)

レギュラー生:3,927円 / コマ

スポット生:4,400円 / コマ

小6 クラウンドクター 23,056円
キャリアスーパードクター 20,790円
スーパードクター 19,800円
キャリアドクター ​​18,700円
ドクター 18,150円
マスター 12,210円
小1〜小6 家庭教師

セミプロコース:5,808円 / 時

レギュラープロコース:7,018円 / 時

スーパープロコース:8,712円 / 時

ドクタープロコース:9,922円 / 時

※参照: 受験Dr.公式サイト 小2小3・小4グループ小4個別小5個別小5・小6グループ小6個別家庭教師
※その他、入会金22,000円、教材費が必要。

早稲田アカデミー

 早稲田アカデミーは、首都圏における中学受験4大塾(集団塾)のひとつです。関東の1都4県に100以上の校舎があり、「本気でやる子を育てる」という教育理念に基づいた指導を行う難関校向けの学習塾です。

授業形式

 授業形式には、集団授業(学力別クラス・1クラス15名程度)と早稲田アカデミー準拠の個別指導があります。

特徴

 早稲田アカデミーは四谷大塚の準拠塾であり、中学受験で定評のあるテキスト「予習シリーズ」を用いて授業をしています。首都圏中学受験4大塾の中では「面倒見がよい塾」として知られており、生徒が宿題をやっていなかったり、テストで合格点を取れなかったりすると、居残りで学習をさせることがあります。

 早稲田アカデミーには、さまざまなニーズに合わせたコースが用意されているのも特徴です。御三家や筑駒・灘を目指す「ExiV」、私国立中受験に向けた「Sコース」、公立中に進学して難関高校合格をねらう「Kコース」など、学力や志望校に応じた指導を受けられます。また、小6対象の志望校別対策講座「NN志望校別コース」があるのも有名で、最難関校を目指す環境が整っていると言えます。さらに、「早稲田アカデミー個別進学館」という早稲田アカデミー準拠の個別指導塾もあります。

授業料・費用

学年 コース 料金 詳細
小1・小2

スーパーキッズ

コース

17,000円 / 月

※国語・算数各45分

※別途年会費1,870円 / 月、

教材費が必要

小3 ジュニアコース

2科コース:13,420円 / 月

4科コース:26,730円 / 月

※2月・3月は2科コース

※4月〜1月は4科コース

※週2回、国語または算数60分

+社会または理科40分

※別途年会費1,870円 / 月、教材費、

必修テスト代が必要

小4 Sコース 4科コース:30,360円 / 月

※国語・算数は100分✕週1回ずつ、

社会・理科は50分✕週1回ずつ

※別途年会費2,900円 / 月、教材費、

カリキュラムテスト代が必要

小5 Sコース 49,060円 / 月

※国語・算数は100分✕週2回ずつ、

社会・理科は100分✕週1回ずつ

※別途年会費2,900円 / 月、教材費、

カリキュラムテスト代が必要

小6

Sコース

(4科コース)

50,050円 / 月

※国語・算数は100分✕週2回ずつ、

社会・理科は100分✕週1回ずつ

※別途年会費2,900円 / 月、

教材費、必修テスト代等が必要

小6

難関プログレス

コース(前期)

24,100円 / 月

※料金は教材費込

※国語・算数・社会・理科の4科

※4月〜7月に

各月2回で150分✕3コマ

小6

NN志望校別

コース

24,100円 / 月

※料金は教材費込

※国語・算数・社会・理科の4科

※4月〜7月に

各月2回で150分✕3コマ

小6 日曜特訓 8,700円 / 1講座

※料金は教材費込

※国語・算数・社会・理科の4科

※4月〜7月に

全8回で150分✕2コマ

※参照: 早稲田アカデミー公式サイト スーパーキッズコースジュニアコース小4Sコース小5Sコース小6Sコース小6難関プログレスコース小6NN志望校別コース小6日曜特訓

SAPIX 

 SAPIXは、首都圏における中学受験4大塾(集団塾)のひとつです。代ゼミグループの塾で、首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)に45校舎、関西(大阪・兵庫)に5校舎を構えています。4大塾の中でも高い合格実績を誇っており、御三家などの最難関校をねらう受験生の登竜門とも言えます。

授業形式

 授業形式には、集団授業(学力別・1クラス15〜20人前後)とSAPIX準拠の個別指導があります。

特徴

 SAPIXでは、「デイリーサピックス」というオリジナル教材を使って授業が行われています。「デイリーサピックス」は毎回の授業時に配られるため、予習することはできません。授業で扱った問題を家庭で復習し、次の授業の小テストで定着を確認するという復習型の学習を進めていくことになります。

 学力別のクラスは、上位クラスのα(アルファ)とA以降のアルファベットで編成され、組分けテストによってクラスが入れ替わります。しかし、使用する教材や学習スピードはどのクラスでも変わらず、カリキュラムはαクラスに合わせて作られています。そのため、中堅校を目指すような生徒だと、消化不良になってしまう可能性が高いでしょう。

 また、SAPIX準拠の個別指導塾「SAPIXの個別指導PRIVATO(プリバート)」があるのも特徴で、集団の授業についていけない生徒は、プリバートや別の個別指導塾で補習をしていることも珍しくありません。

授業料・費用

学年 料金 詳細
小1 22,000円 / 月 ※国語・算数各45分
小2 23,100円 / 月 ※国語・算数は50分✕2コマ週1回ずつ
小3 25,300円 / 月 ※算数・国語・理科・社会各60分✕週1回ずつ
小4 45,650円 / 月

※算数・国語・理科・社会各60分✕週1回ずつ

※社会を受講しない場合41,800円 / 月(関西のみ)

小5 57,750円 / 月

※国語・算数は90分✕2コマ週1回ずつ、

社会・理科は90分✕週1回ずつ

※社会を受講しない場合51,700円 / 月(関西のみ)

小6 66,000円 / 月

※国語・算数は80分✕2コマ週1回ずつ、

社会・理科は80分✕週1回ずつ

※社会を受講しない場合60,500円 / 月(関西のみ)

小1〜小6

個別指導(プリバート)

【1対1】

小1〜小3:7,150円 / 1コマ

小4・小5:8,250円 / 1コマ

小6:93,50円 / 1コマ

【1対2】

小5:6,050円 / 1コマ

小6:6,600円 / 1コマ

※1コマ60分

※参照: SAPIX公式サイトSAPIXの個別指導PRIVATO(プリバート)公式サイト
※別途入室金33,000円、教材費、講習費、公開模試費が必要な場合がある。
※関西では授業時間が異なる。また、選択授業の有無により料金も異なる。

日能研

 日能研は首都圏中学受験4大塾のひとつで、「シカクいアタマをマルくする」のキャッチコピーで有名です。全国に広く教室を構えていて、「N」のロゴが入った青いバッグを見たことがある方も多いでしょう。

授業形式

 授業形式は集団授業(学力別クラス・1クラス約25名)です。

特徴

 首都圏にある日能研には、「本部系」「関東系」と呼ばれ運営主体の異なる日能研があります。「本部系」の日能研は、「自立した学習者を育てる」ことに重きを置いています。そのため、家庭学習などを自主的にできる子ども、あるいはそれを管理できる保護者に向いている塾だと言えます。一方で「関東系」の日能研は、いわゆる中学受験塾という雰囲気で、それなりに宿題や副教材の量もあるため、これらをしっかりとこなす必要があります。

 クラス分けは成績だけでなく、授業担当者が生徒の学習状況を加味して決定します。授業は生徒が発言しながら進めており、学校の授業に近いイメージがあります。そのため、クラスの人数は比較的多いですが、互いに学び合いながら学力を高めていく環境が整っています。

 合格実績は中堅校から難関校まで幅広く、中堅校や自分のワンランク上の学校をねらう生徒にも向いている塾と言えます。

授業料・費用

学年 コース名 料金 詳細
小1・小2 ユーリカ!きっず 9,790円 / 月

※4教科につながる

「ことば・論理・数・図形・自然・社会生活」の学習

※週1回70分

小3 科学者講座 5,720円 / 月

※週1回70分

※教材費として前期9,900円、後期9,020円が必要。

小3 予科教室 11,440円 / 月

※国語・算数:70分✕週2コマ

※その他、テスト費、教材費等が必要

小4 WコースG・Rコース

4科:22,880円 / 月

2科:17,160円 / 月

※4科は70分✕週4コマ、2科は70分✕週3コマ

※その他、テスト費、公開模試費、

教材費、副教材費等が必要

小5 WコースG・Rコース

4科:29,700円 / 月

2科:21,340円 / 月

※4科は70分✕週6コマ、2科は70分✕週4コマ

※その他、テスト費、公開模試費、

教材費、副教材費等が必要

小6 Wコース

4科:35,640円 / 月

2科:26,400円 / 月

※4科は70分✕週9コマ、2科は70分✕週5コマ

※その他、テスト費、公開模試費、

教材費、副教材費等が必要

小6 G・Rコース 4科:47,520円 / 月

※70分✕週12コマ

※その他、テスト費、公開模試費、

教材費、副教材費等が必要

※参照: 日能研公式サイト 小1・小2ユーリカ!きっず小3科学者講座小3予科教室〜小6
※コース名は運営会社により異なる。上記は株式会社日能研(本部系)の例。

四谷大塚

 四谷大塚は首都圏中学受験4大塾のひとつで、2024年で創設70年を迎えることから、中学受験塾のパイオニアと言えます。校舎・教室は南関東に37校と小規模ながら、四谷大塚主催の無料学力テストである「全国統一小学生テスト」を受検したことがある人も多いのではないでしょうか。

授業形式

 授業形式は集団授業(学力別クラス・1クラス15名程度)です。

特徴

 四谷大塚は、中学受験のバイブルとも呼ばれる「予習シリーズ」を使用している学習塾です。「予習シリーズ」の名前の通り、予習主義の四谷大塚は、きちんと予習をしてから授業を受けることのできる生徒に向いている塾と言えます。「予習シリーズ」は、通塾生以外でも四谷大塚の公式サイトから購入することができます。また、紙面見本も同サイト内にて配信されています。

 家庭学習用教材として、「予習ナビ」というIT授業が配信されていて、「予習シリーズ」を使った授業を自宅でも受けることができます。予習していてわからないところがある、授業の復習をしたい、宿題でつまずいてしまった、授業を休んだ時などに予習ナビが役に立ちます。また、AIを活用した復習システム「週テスト演習」、週テストの解説が見られる「復習ナビ」など、さまざまなコンテンツを展開しているのも四谷大塚の特徴です。

授業料・費用

学年 コース名 料金 詳細
小1・小2 リトルスクール 13,200円 / 月

※隔週で国語と算数

※週1回75分

小3 リトルスクール 20,350円 / 月

※国語・算数:80分✕週1コマずつ

+理科・社会:20分✕週1コマずつ

小4 本科コース

4科:36,300円 / 月

2科:33,000円 / 月

※国語・算数:50分✕週2コマずつ

+理科・社会:50分✕週1コマずつ+基礎演習

※その他、テスト費、公開模試費、

教材費、講習費等が必要

小4 週テストコース 26,400円 / 月

※国語・算数のテスト+解説授業+復習

※その他、テスト費、公開模試費、

教材費、講習費等が必要

小5 本科コース

4科:45,100円 / 月

2科:38,500円 / 月

※国語・算数:70分✕週2コマずつ

+理科・社会:70分✕週1コマずつ+基礎演習

※その他、テスト費、公開模試費、

教材費、講習費等が必要

小5 週テストコース 26,950円 / 月

※4教科のテスト+解説授業

※その他、テスト費、公開模試費、

教材費、講習費等が必要

小6 本科コース

【8月まで】

4科:57,750円 / 月

2科:48,950円 / 月

【9月から】

4科:79,750円 / 月

2科:65,450円 / 月

※国語・算数:70分✕週2コマずつ

+理科・社会:70分✕週1コマずつ+基礎演習

※9月から学校別対策講座になる

※その他、テスト費、公開模試費、

教材費、講習費等が必要

小6 週テストコース 28,050円 / 月

※70分×週12コマ

※学校別対策コースを受講する場合は+30,800円

※参照: 四谷大塚公式サイト
※「基礎演習」はWebコンテンツ「高速基礎マスター」に各自で取り組む時間。

栄光ゼミナール

 栄光ゼミナールはZ会グループの学習塾で、中学受験から大学受験まで対応しています。主に首都圏に校舎があり、少人数指導を取り入れていることから、生徒と教師との距離が近い塾になっています。

授業形式

 授業形式には集団授業(学力別クラス・1クラス10名程度)と1対2の個別指導があります。

特徴

 栄光ゼミナールでは、1クラス10名程度で授業をしているため、発言や質問がしやすく、アットホームな雰囲気があります。また、1週間ごとの学習計画を立ててくれたり、定期的な面談をしてくれたりと、面倒見のいい塾としても知られています。

 栄光ゼミナールには、多様な指導形態があるのも特徴です。「栄光の個別ビザビ」では、1対2の個別指導が受けられます。その他にも、御三家・筑駒・駒東に特化した最難関中学受験専門塾「Z会エクタス」、都立中高一貫校対策に特化した「E-style」、オンライン授業に特化した「EIKOH LiNKSTUDY」など、さまざまなブランドを展開しています。

授業料・費用

 栄光ゼミナールの授業料や費用は、学年、コース、地域により異なります。資料請求をすることで、授業料や費用を確認することができます。

ナビ個別指導学院

 ナビ個別指導学院は北海道と沖縄を除いた、45都府県に700以上の教室を構える大手個別指導塾です。「おっかいな先生たちと、自分でできた!に導く塾」をキャッチコピーに、コーチングを取り入れた指導を行っています。

授業形式

 授業形式は1対2の個別授業(1コマ80分)です。

特徴

 ナビ個別指導学院では、「自分でできた!」に導くためにほめるコミュニケーションを大切にしています。とにかくほめることで生徒のやる気を引き出し、楽しく学習ができるように配慮しています。

 予習型のカリキュラムが組まれており、学校の先取り学習を行っているのも特徴です。塾で学校の学習内容を予習することで、「学校の授業がわかる」「通知表の成績が上がった」など、学習に対する意欲の向上につなげることができます。

 オプションで確認テスト(学力診断テスト)を付けることができるのも特徴です。各教科を領域別に分析することで学習の定着度を把握し、弱点の克服に役立ちます。
 小学生の授業は、算数・国語・英語の3教科が対象になっているため、5教科受験を考えている場合は注意してください。

授業料・費用

学年 週1回 週2回 週3回
小1~小4 10,800円 / 月 21,500円 / 月 32,200円 / 月
小5~小6 12,600円 / 月 24,800円 / 月 37,300円 / 月

※参照: ナビ個別指導学院公式サイト
※授業料は、教室やコースによって異なる可能性があります。

創英ゼミナール

 創英ゼミナールは、神奈川県と東京都に特化した個別指導塾です。約130ある教室は全校直営で、「一人ひとり主義」のキャッチコピーのもと、子どものやる気を引き出す指導を行っています。

授業形式

 授業形式は1対4の個別指導(1コマ60分)です。

特徴

 創英ゼミナールの指導形態は1対4で1コマ60分と、比較的人数が多くて指導時間が短くなっているため、料金も低めに設定されています。地域に特化した個別指導塾のため、神奈川県・東京都の学校に通っている生徒向けの塾です。

 創英ゼミナールは、基礎学力の向上が主なねらいになっているのが特徴です。小学生のコースには、「基本コース(国語・算数各1回)」「英語入門!3科コース(国語・算数・英語各1回)」「算数強化コース(算数2回+国語1回)」「国語教科コース(国語・算数各1回+速読1回)」の4つがあります。いずれのコースも、基礎学力の定着や苦手の克服を目的としたコースになっています。

 創英ゼミナールでは、指導人数をあえて1対4にしています。1対4の個別指導は、1対1や1対2の個別指導に比べて考える時間が長くなるため、自分で考える習慣がつくというメリットがあります。そのため、自分で考える習慣をつけつつ、基礎学力の向上を図りたい生徒に向いています。

授業料・費用

学年 週1コマ 週2コマ 週3コマ
小1〜小4 5,225円 / 月 10,450円 / 月 15,675円 / 月
小5・小6 5,445円 / 月 10,890円 / 月 16,335円 / 月

※参照: 創英ゼミナール公式サイト
※その他、入塾金、教材費等が必要。

個別指導WAM(ワム)

 個別指導WAM(ワム)は、全国に約300教室を展開している個別指導塾です。子どもたちに「社会を生き抜く力、考える力を贈ろう」という教育理念のもと、地域に根ざした学習指導を提供しています。

授業形式

 授業形式は1対1または1対2、1対4の個別指導(1コマ90分)です。

特徴

 個別指導塾WAMは、教室があるそれぞれの地域で、通っている学校の学習状況に応じたカリキュラムを作成しているのが特徴です。コースには「算数基本コース」「英語基本コース」「国語基本コース」「集中力養成コース」「中学受験対策コース」があり、生徒の学力や志望校に合わせたオーダーメイドのカリキュラムを作成してもらうことができます。苦手克服のためにAIも活用しており、AIが生徒の苦手を分析して効率よく学習できるようにサポートしてくれます。

 個別指導塾WAMでは、自習力を高めるために、オリジナルの「自立学習ノート」を活用しているのも特徴です。自宅でもしっかりと自習できるように「オンライン自習室」が用意されており、ここでは質問も可能です。希望に応じて、自学自習のプランも立ててもらえるので、勉強の仕方がわからないという生徒には利用をおすすめします。

 また、オンラインの個別指導として、「オンライン家庭教師WAM」という事業も行っています。

授業料・費用

学年 コース 授業料
小学生 個別指導 5,390円〜 / 月
小学生 オンライン家庭教師

4,900円〜 / 月

※参照: 個別指導塾WAM公式サイト 個別指導オンライン家庭教師
※授業料は学年、週の回数、科目、指導コースにより異なるので、教室に問い合わせてください。

中学受験のための塾の選ぶ際のポイント

 中学受験で合格を勝ち取るためには、塾選びが重要です。塾選びでは、以下のポイントを確認してください。

志望校に合った授業や指導を受けられる塾か

 塾で提供されているコースやカリキュラムは多種多様で、志望校のレベルに合った塾を選ばないと、適切な指導を受けることができません。また、中学受験は高校受験と異なり、学校ごとに独自の問題が出題されるため、志望校に合った対策を受けられる塾を選ぶようにしましょう。

難関私立中学校を志望する場合

 難関私立中学校は、小学校の教科書レベルを超えた問題が出題されることが多く、問題数も多いため、ハイレベルな学力が求められます。学校ごとに基本問題と応用問題の割合が異なっていたり、記述問題の出題量が異なっていたりするのも特徴です。

 そのため、難関私立中学校を志望する場合は、予習型の塾で教科書内容を早期に終わらせ、応用問題や志望校別対策に充てる時間を十分に確保できる塾を選びましょう。また、学校ごとに出題傾向が異なることから、志望校別のコースがある塾を選ぶことも必須です。

中堅私立中学校を志望する場合

 中堅私立中学校を志望する場合でも、教科書レベルの学習だけでは太刀打ちできないことが多いので注意が必要です。「中堅」といっても、中学受験の偏差値50は、高校受験の偏差値60に匹敵する学力が必要です。

 よって、学校の復習だけではなく、志望校のレベルに合わせた対策をしてくれる塾を選ぶことが大切です。一方で、難関校に特化した塾を選んでしまうと、「難易度が高すぎる」「学習進度が早すぎる」という問題が起こってしまい、十分に学習内容を理解することができないので注意してください。

公立中高一貫校を志望する場合

 公立中高一貫校で出題される適性検査は、教科横断型の問題が出されるのが特徴です。私立中学で出題される教科別の問題とは性質が異なるため、各教科で身につけた知識を生かしつつ、思考力や表現力を総合的に発揮することが求められます。

 そのため、公立中高一貫校を受験する場合は、適性検査に特化した対策をしてもらえる塾を選ぶようにしてください。

授業形式|集団授業か、個別指導か、自立学習か

 塾には集団授業塾、個別指導塾、自立学習塾の3つのパターンがあります。どのタイプの塾にもメリットとデメリットがあるので、それぞれの特徴をよく理解して塾を選びましょう。

集団授業のメリット・デメリット

 集団授業には、志望校合格のためのカリキュラムが整っていることが多く、仲間と切磋琢磨しながら学習できるのがメリットです。また、大手の集団授業塾では志望校別の対策講座も充実しているため、難関校や公立中高一貫校を志望する生徒も安心です。

 一方で、わからないところがあってもカリキュラムはどんどん進んでしまいますし、クラス分けで下位のクラスに落ちると、モチベーションが下がってしまう恐れがあるなどのデメリットもあります。宿題量が多い塾もあり、「宿題をこなすだけで手いっぱいで、復習の時間を確保することができない」ということもあるので注意しましょう。

個別指導のメリット・デメリット

 個別指導のメリットは、生徒の学力や志望校に応じた指導を受けられるところです。オーダーメイドカリキュラムを提供している塾が多く、苦手な教科はじっくりと学習し、得意な教科はどんどん学習を進めることが可能です。また、家庭学習のサポートもしてくれるため、保護者の負担が比較的少ないのもメリットです。

 その反面、個々のペースに合わせることで、集団授業塾のようにカリキュラムが進まない恐れがあります。特に、復習型の塾や基礎学力の向上をねらいとする塾では、苦手克服や基礎的な学習に時間がかかって、志望校対策の時間を十分に確保できない可能性があります。

自立学習のメリット・デメリット

 自立学習型の塾は、生徒が「学び方」を身につけることができるのがメリットです。小学生のうちに学び方をきちんと身につけることで、中学・高校での学習にも役立ちます。また、学習計画や自習内容の管理をしてくれるので、何をどれだけやればよいかがわかりやすく、比較的授業料が安いところが多いのもメリットです。

 一方で、生徒の学習状況により、学習効果が左右されるというデメリットがあります。基本的には、参考書や映像授業を見て学習内容を理解できる程度の学力が必要ですし、わからないことは進んで質問できる性格であることも大切です。また、宿題をきちんとやる、外部模試を受けるなど、前向きに学習する意欲も重要です。

サポート|質問対応や授業振替などの制度は充実しているか

 塾のサポート体制が整っていると、安心して子どもを通わせることができます。

 質問対応ができるかを確認する際には、「授業前に宿題に関する質問ができるか」「授業後に講師に質問できるか」「自習室でチューターに質問できるか」など、どのタイミングで誰に質問できるのかを確認してください。わからないことをそのままにしない体制が整っていることが大切です。

 また、授業を欠席した場合の対応についても確認しておきましょう。集団授業塾では基本的に振替授業はありませんが、映像授業でフォローしてくれる場合があります。個別指導塾は無料で振替をしてくれることが多いので、「前日までの連絡に限る」などの適用条件をチェックしておきましょう。

 その他にも、定期的な面談、入退室がわかる管理システム、自習室の利用、モチベーション管理など、多様なサポートが受けられる塾だと安心です。

環境|授業やクラスの雰囲気、学習環境は合っているか

 授業、クラス、講師、校舎・教室の雰囲気など、学習環境が良好であることも大切です。クラス全体に進んで学ぼうという雰囲気があると、子どももモチベーションが上がりやすくなります。特に個別指導塾では講師との相性が大切ですので、生徒の学習状況や性格をよく理解して、適切なサポートをしてくれる講師を選ぶようにしましょう。

合格実績|志望中学への合格実績は豊富か

 合格実績も塾選びの大切な指標になります。志望中学への合格実績が多いと、その学校への合格に導くノウハウが整っている塾だと解釈できます。合格実績を見る場合、合格率を調べることも大切です。どれくらいの偏差値帯の生徒が何人受験して、合格率はどの程度だったのかがわかると、子どもが志望校に合格できるかどうかの目安になります。

 ただし、難関校への合格実績が多い塾では、中堅校に特化した対策授業を提供していないことがあるので注意しましょう。自分の学力と志望校に合わせて、目標とする偏差値帯の合格実績が豊富であることが重要です。

立地|通いやすい場所や安全な場所にあるか

 塾の立地も塾選びでは大切な要素です。通塾に時間がかかると子どもの負担になるので、通いやすい場所にある塾を探すのがおすすめです。子どもが一人で通塾する場合は、塾までの道が安全であることを確認してください。車での送迎を想定している場合は、塾や塾の周辺に駐車場があるところを選ぶとよいでしょう。

 大手進学塾では志望校対策の授業を、通常授業とは別の校舎で行うこともあります。どの校舎でどの志望校対策を行っているのかを確認しておくと安心です。

中学受験のための塾に関するよくある質問

 中学受験についてよくある質問をまとめました。

集団授業塾と個別指導塾のどちらがおすすめ?

 どちらにもメリット・デメリットがあるため、上記のポイントに加えて、子どもの学力や性格に合わせて選ぶことが大切です。集団授業塾も個別指導塾もそれぞれに特徴がありますので、体験授業を受けたり、入塾説明会に参加したりして、子どもに合った塾を選びましょう。

中学受験のために、いつ頃から塾に通うべき?

 大手進学塾では、小4(多くは小3の2月)から受験用のカリキュラムが始まります。したがって、小4がひとつのタイミングだと言えます。もちろん、小5や小6で通い始める生徒もいますが、入塾が遅くなると難関中学に入るのが難しくなるかもしれません。いずれにしても、塾に通い始める時期に「早すぎる」ということはありませんので、中学受験をするなら早期に入塾を検討するのがよいでしょう。

入塾前に体験授業を受けるべき?

 体験授業には必ず行くべきです。体験授業を受けることで塾の雰囲気がわかりますし、カリキュラムや料金の詳細を教えてもらうことができます。一度入塾すると、塾を変えるのはなかなか難しいものです。いくつかの塾の体験授業を受け、子どもが行きたいと思えて、保護者も安心して任せられるような塾を選ぶようにしてください。

入塾テストは難しいの? 無理しても上位クラスに入るべき?

 学校のテストと入塾テストでは、入塾テストのほうが難易度が高いのが一般的です。なぜなら、出題範囲が広く、教科書よりもレベルの高い問題を扱っていることが多いからです。

 ただし、入塾テストは現在の学習状況を把握するために行うものなので、満点を取らなければいけないわけではありません。学校で習ったことが十分に身についていれば、入塾できる可能性があります。

 上位クラスに入るべきかどうかは、志望校によって変わります。何としても難関校を目指すなら、上位クラスに入るべきです。上位クラスには、同じ目標を持ったレベルの高いライバルが集まります。切磋琢磨しながら学習するので、志望校合格により近づけるはずです。また集団授業塾では、志望校対策の授業が取れるかどうかも成績に左右されますので、上位クラスに入ることが必須です。

 実力相応の学校を目指すなら、無理して上位クラスに入る必要はありません。しかし、多くの子どもは上位クラスを目指して学習に励みますので、上位クラスを目指さないからといって気を緩めないことも大切です。

中学受験に向けて、塾には週何回くらい通うもの?

 4教科受験をするなら、週3回が塾に通う目安(高学年の場合)です。ただし、休日に「月例テスト」「志望校対策講座」などが入ることがあるので、週4回になることもあります。また、通塾日以外にも自宅で宿題をしたり、過去問を解いたりするため、通塾日数以上にハードな生活を送ることになります。

 もちろん、受験科目が少なければ通塾回数も少なくなりますし、同じような出題傾向の学校を受験すれば効率よく学習できますので、こうした受験戦略が大事になります。

まとめ|中学受験におすすめの塾

 中学受験で志望校に合格するためには、塾選びが非常に重要です。本記事で紹介した塾の特徴や塾選びのポイントを参考に、子どもの学力や性格、志望校に合った塾を選ぶようにしましょう。

 ほとんどの塾では無料の体験授業が受けられます。複数の塾の体験授業を受けてから、親子で納得した上で塾を決めるようにしてください。

監修:鈴木孝一氏のワンポイントアドバイス

 中学受験といえば、SAPIXや日能研のような集団塾を思い浮かべる方が多いかと思います。しかし集団塾だけで満足いく結果が得られるのは、上位10%の成績上位の子だけです。

 最初はほとんどの中学受験生が集団塾に入塾すると思いますが、成績が低迷してきた場合は個別指導塾へ転塾したり併用することで、より成績向上が見込める子が多いのが現実です。

 苦手科目を上手くフォローしてくれたり、失われた自信を取り戻させてくれる良い先生を見つけましょう。