スタディサプリ大学受験講座
出典: スタディサプリホームページ大学受験講座

スタディサプリ大学受験講座とは?

 スタディサプリ大学受験講座は、主に高校3年生・高卒生向けの講座です。公式サイトでは、「1回約15分のプロ講師の神授業で、東大 京大 早慶上智などの国公立・難関私立対策ができる」というキャッチコピーで紹介されています。

 スタディサプリが「神授業」と称する映像授業は、6教科19科目約4万本の講座がすべて見放題で、一般選抜に必要な科目をすべて受講することができます。高校2年生や高校1年生、さらには中学生まで遡って学び直すことができるため、苦手克服にも役立ちます。講座のレベルは、

  • 基礎理解の「ベーシックレベル」
  • 国公立、私立大学を目指す「スタンダードレベル」
  • 難関国公立、難関私立大学を目指す「ハイレベル」
  • 最難関国公立、最難関私立大学を目指す「トップレベル」

の4つに分かれています。また、講座の内容は、

  • 「通年・科目別講座」
  • 「志望校対策講座」
  • 「共通テスト対策講座」

の3種類があるため、自分のレベルや目的に応じた学習がしやすくなっている講座だと言えます。

 どのような講座があるのか気になる方は、ぜひ14日間の無料体験で実際に受講してみるとよいでしょう。スタディサプリ公式サイトから申し込み可能ですので、この機会にチェックしておきましょう。

スタディサプリだけで大学受験は乗り切れる?

 では、スタディサプリだけでも大学受験を乗り切ることができるのでしょうか。スタディサプリの具体的なサービスや特徴について解説します。

スタディサプリ大学受験講座でできること

 スタディサプリ大学受験講座には、2つのコースが用意されています。ひとつが「ベーシックコース」で、もうひとつが「合格特訓コース」です。それぞれのコースでできることは、以下のようになっています。

【ベーシック・合格特訓コース共通のメニュー】

  • 「神授業」の視聴
  • テキストのダウンロード
  • テキストの購入※別途料金が発生
  • 学習プランの作成

【合格特訓コースだけのメニュー】

  • 担当コーチによる個別指導
  • 科目サポーターによる質問対応
  • サポート事務局によるヒアリング、メッセージ監視
  • 利用案内冊子のお届け

 ベーシックコースは、映像授業の視聴とPDFテキストのダウンロードができて、志望校向けの学習プランも提示してもらえるコースです。映像授業は、大きく分けて「通年・科目別講座」「志望校対策講座」「共通テスト対策講座」の3種類があります。テキストは、別途1,320円(税込)を支払うことで、紙のテキスト冊子を購入することもできます。

 志望校向けの学習プランは、どの時期にどの講座を視聴すればいいか、過去問はいつ頃から解き始めればいいのかについて、科目ごとに学習プランを提示してもらえます。ただし、志望校や学習状況のデータから自動生成された学習プランになっているため、あくまでも学習進度の目安として参考にするのがよいでしょう。

 合格特訓コースは、ベーシックコースの内容に加えて、現役難関大学生コーチによるコーチングや、科目サポーターによる質問対応などが受けられるコースです。合格特訓コースの詳細については後述します。

 なお、スタディサプリの無料体験では合格特訓コースも選択することができます。ベーシックコースか合格特訓コースのどちらがよいか迷っている方は、この機会に試してみてはいかがでしょうか。

どのレベルの大学まで対応している?

スタディサプリ大学受験講座の志望校対策
出典:スタディサプリ

 スタディサプリでは、「東京大学・京都大学・一橋大学」「北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学」「早稲田大学・慶應義塾大学」「その他国公立大学・私立大学」および「共通テスト」というカテゴリーで国公立対策講座・志望校対策講座があります。これらの講座もすべて見放題のため、基本的にどのレベルの大学にも対応していると言えます。ただ、大学によって対策講座の対応科目や講座数が異なっている点には注意が必要です。

 なお、1つの講義は複数のチャプターに分かれています。1チャプターあたりの時間はそれぞれのチャプターによって異なりますが、短いチャプターは5分程度、長いチャプターは30分程度の動画時間になっています。およそ10分から20分を目安の時間と考えると、1講義あたりの時間を1時間程度と見積もることができます。つまり、10講義だと、概算で10時間程度の動画時間になると考えられます。

大学 志望校対策講座
東京大学

東京大学 英語対策講座(10講義)

東京大学 数学IAIIBIII対策講座(12講義)

東京大学 現代文対策講座(10講義)

東京大学 物理対策講座(10講義)

東京大学 化学対策講座(10講義)

東京大学 生物対策講座(10講義)

京都大学

京都大学 英語対策講座(10講義)

京都大学 数学IAIIBIII対策講座(12講義)

京都大学 現代文対策講座(10講座)

京都大学 物理対策講座(10講義)

京都大学 化学対策講座(10講義)

京都大学 生物対策講座(10講義)

一橋大学

一橋大学 数学IAIIB対策講座(10講義)

 東京大学や京都大学、一橋大学以外の対策講座の内容はスタディサプリ公式サイトに掲載されていますので確認しておくとよいでしょう。

対応科目と科目ごとの特徴

 スタディサプリの通年講座は、6教科19科目に対応しています。スタディサプリが「神授業」と称する映像授業の特徴は次のようになっています。

【教科】外国語 
【科目】英語

 英語超入門からトップレベル英語まで、幅広い学力層の受験生に対応しています。

 英語の講座では、文法・英文解釈・読解の他に、リスニングにも対応しています。ディクテーション(聞き取った英文を書き出すリスニングのトレーニング法)はアプリを用いてゲーム感覚でトレーニングでき、出題された英文をお手本の音声を参考に読み上げる音読トレーニングもできます。文法に関しては、理解度チェックテストが付いているのも特徴です。

 講師は、関正生先生と肘井学先生。関正生先生は、スタディサプリENGLISHでも講師を務める人気講師で、英語の授業でも生徒からの評価が高いようです。

【教科】数学 
【科目】数学ⅠAⅡB・数学Ⅲ

 数学ⅠAⅡBは、スタンダードレベルからトップレベルまで、各48講義の充実した講座数になっています。

 数学Ⅲにはベーシックレベルからトップレベルまであり、基礎理解から始めたい受験生から、難関大や最難関大の受験で数学Ⅲが必須の受験生まで、幅広いニーズに対応しています。

【教科】国語 
【科目】現代文・古文・漢文・小論文

 現代文には、「現代文」「現代文<読解力・表現力養成編>」「現代文<重要語句・知識編>」の3種類の講座があります。読解力だけではなく、表現力を養成する講座もあるため、記述問題の対策にも役立ちます。また、基礎的な内容のインプットのために、重要語句と知識に関する講座があるのも特徴です。

 古文には、「古文<文法編>」「古文<読解編>」「古文<和歌・文学史編>」の3種類の講座があり、いずれもスタンダードレベルから対応しています。また、漢文もスタンダードレベルから講座があります。講師は、大学時代に芸術・音楽を専攻していたという異色の経歴をもつ岡本梨奈先生。自身が受験時代に苦手な古文を克服した経験から、古文が苦手な受験生でもわかるような指導を心がけており、「苦手だった古文漢文を、得点源の科目にすることができた」という口コミも寄せられているとのこと。

 小論文は、「小論文入門」と「小論文」の2種類の講座があり、小論文の書き方について論理的に学ぶことができます。

【教科】理科 
【科目】物理・化学・生物

 理科は、物理・化学・生物の3つの科目に対応しています。物理には、「物理」「物理<原子編>」「物理基礎」、化学には「化学<理論編>」「化学<無機編>」「化学<有機編>」「化学基礎」、生物には「生物」「生物基礎」の講座があります。

 「物理」と「化学<理論編>」「化学<有機編>」は、トップ・ハイレベル向けの講座が多くなっていて、「生物」はスタンダードレベル向けの講座が多くなっています。

【教科】社会
【科目】世界史・日本史・地理・政治経済・現代社会・倫理

 それぞれの講座は、次のような構成になっています。

  • 世界史:「世界史」「世界史<通史編>」「世界史<文化史編>」「世界史<論述編>」
  • 日本史:「日本史」「日本史<通史編>」「日本史<文化史編>」「日本史<論述編>」「日本史<史料問題・テーマ史編>」
  • 地理:「地理」「地理<地誌編>」「地理<論述編>」
  • 政治経済:「政治経済<政治編>」「政治経済<経済編>」
  • 現代社会:「現代社会」
  • 倫理:「倫理」

「〇〇編」となっている講座はハイレベル以上を対象としている講座がほとんどで、より深い内容を学習できるようになっています。講師は、世界史は村山秀太郎先生、地理は鈴木達人先生、その他は伊藤賀一先生です。伊藤賀一先生は、マルチに活躍する先生で、笑いを交えた講義が人気のようです。

 このように、有名講師による授業や単元ごとに細かく分かれた講座が、スタディサプリの映像授業の特徴です。ぜひこの機会に14日間の無料体験から始めてみてはいかがでしょうか。

どんな人がスタディサプリ大学受験講座に向いている?

 スタディサプリ大学受験講座に向いている人は、次のような人だと言えます。

  • 計画的に自学自習ができる人
  • 自宅周辺に学習塾や予備校がない人
  • 学習塾と併用して学習効果を高めたい人

計画的に自学自習ができる人

 スケジュール管理がきちんとできて、計画的に自学自習ができる人は向いていると言えます。スタディサプリに限ったことではありませんが、自宅でのオンライン学習の欠点は、サボろうと思えばいくらでもサボれてしまうことです。講師やチューターなどによるサポートがなくても、学習意欲を高く保って、しっかりと自学自習ができる人が向いているでしょう。

自宅周辺に学習塾や予備校がない人

 自宅周辺に学習塾や予備校がない人にもスタディサプリは向いています。スタディサプリは、通塾する必要がありませんから、自宅周辺に学習塾や予備校がなくても手軽に受講することが可能です。

学習塾と併用して学習効果を高めたい人

 学習塾と併用したい人にも、スタディサプリは向いているでしょう。例えば、学習塾では受講していない科目をスタディサプリで学習したり、学習塾で習った単元を復習したりと、スタディサプリは自分に必要な箇所をピンポイントで学習しやすくなっています。学習塾と併用することのメリットについての詳細は、後述します。

スタディサプリ大学受験講座の合格実績

 公式ホームページにて、スタディサプリを利用した人の2022年度の合格実績が公表されています。合格実績には、受験直前6か月間のうち3か月以上の会員登録期間があり、受講時間が30時間以上あった人で、合格校が判明しているもののみをカウントしているようです。

 ただし、スタディサプリのみの受講なのか、塾・予備校・その他通信教材と併用しているのかが不明瞭になっています。また、一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜のどの受験方式を利用しているかなど、詳細がよくわからない実績もあるため、あくまでも参考程度とするのがよさそうです。

 なお、「合格者の声」という形で、合格者が受験方式やおすすめの講座をコメントしているものもありますので、志望校が掲載されていれば一読してみるとよいでしょう。

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国公立大学
エリア 大学(学部)
北海道東北 秋田大学(教育文化学部、医学部保健学科)
帯広畜産大学(畜産学部共同獣医学課程)
公立千歳科学技術大学(理工学部)
国際教養大学(国際教養学部)
東北大学(工学部、農学部、医学部保健学科)
弘前大学(教育学部、人文社会科学部)
北海道教育大学(教育学部釧路校)
北海道大学(文学部、法学部)
宮城教育大学(教育学部)
山形大学(地域教育文化学部、理学部、工学部)
関東 茨城大学(工学部、理学部)
宇都宮大学(※学部の記載なし)
お茶の水女子大学(文教育学部、生活科学部)
神奈川県立保健福祉大学(保健福祉学部看護学科)
埼玉県立大学(保健医療福祉学部看護学科)
埼玉大学(教育学部、経済学部、理学部)
千葉大学(法政経学部、教育学部、園芸学部、看護学部、工学部、文学部)
筑波大学(生命環境学群、人文・文化学群、体育専門学群)
電気通信大学(情報理工学域)
東京外国語大学(国際社会学部、言語文化学部)
東京海洋大学(海洋工学部、海洋生命科学部)
東京学芸大学(教育学部)
東京工業大学(工学院、環境・社会理工学院)
東京大学(法学部、教養学部)
東京都立大学(法学部、人文社会学部、都市環境学部、理学部)
一橋大学(法学部、社会学部)
前橋工科大学(工学部)
横浜国立大学(※学部の記載なし)
横浜市立大学(データサイエンス学部、国際教養学部)
中部 愛知教育大学(※学部の記載なし)
愛知県立大学(※学部の記載なし)
岐阜大学(医学部看護学科、地域科学部)
静岡大学(教育学部)
信州大学(繊維学部、人文学部、教育学部、医学部保健学科、工学部)
富山県立大学(工学部)
富山大学(都市デザイン学部)
長岡造形大学(造形学部)
名古屋大学(教育学部、文学部、医学部保健学科、工学部)
新潟県立大学(国際経済学部、国際地域学部)
新潟大学(医学部医学科、創生学部、人文学部)
福井大学(工学部)
山梨大学(※学部の記載なし)
近畿 大阪公立大学(工学部、獣医学部獣医学科、商学部、経済学部)
大阪大学(文学部、基礎工学部、外国語学部、人間科学部)
京都大学(農学部、法学部、工学部)
京都府立大学(文学部)
神戸市外国語大学(外国語学部)
神戸大学(農学部、経営学部、理学部)
滋賀医科大学(医学部医学科)
滋賀大学(経済学部、データサイエンス学部)
兵庫県立大学(国際商経学部、工学部、理学部)
福知山公立大学(※学部の記載なし)
三重大学(※学部の記載なし)
和歌山大学(システム工学部)
中国四国 愛媛大学(法文学部、医学部看護学科)
岡山大学(工学部、文学部)
香川大学(法学部)
県立広島大学(地域創生学部)
高知大学(農林海洋科学部)
公立鳥取環境大学(経営学部)
島根大学(医学部医学科(6年制))
下関市立大学(※学部の記載なし)
徳島大学(理工学部)
鳥取大学(工学部)
広島大学(総合科学部、工学部、生物生産学部、経済学部)
山口大学(国際総合科学部、医学部保健学科)
九州沖縄 大分大学(※学部の記載なし)
九州歯科大学(※学部の記載なし)
九州大学(工学部、共創学部、文学部、法学部)
熊本大学(法学部)
長崎大学(多文化社会学部)
福岡教育大学(※学部の記載なし)
宮崎大学(医学部医学科)
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私立大学
エリア 大学(学部)
北海道東北 岩手医科大学(看護学部)
岩手保健医療大学(看護学部)
北里大学(薬学部、海洋生命科学部、医療衛生学部、看護学部、理学部)
東京農業大学(地域環境科学部、応用生物科学部)
東京理科大学(工学部、理学部第二部、理工学部、先進工学部、経営学部)
東北学院大学(文学部、教養学部、法学部)
東北福祉大学(総合福祉学部、教育学部)
日本大学(スポーツ科学部、文理学部、法学部、経済学部、薬学部)
関東 青山学院大学(文学部、法学部、経済学部、理工学部、経営学部、社会情報学部、国際政治経済学部、総合文化政策学部)
麻布大学(獣医学部動物応用科学科、生命・環境科学部)
亜細亜大学(経済学部、法学部、経営学部)
跡見学園女子大学​​(※学部の記載なし)
桜美林大学(リベラルアーツ学群、ビジネスマネジメント学群)
大妻女子大学(社会情報学部、家政学部)
学習院女子大学(※学部の記載なし)
学習院大学(国際社会科学部、文学部、法学部、経済学部)
神奈川大学(法学部、国際日本学部、経営学部、理学部、経済学部、人間科学部、工学部、外国語学部)
鎌倉女子大学(教育学部)
神田外語大学(外国語学部)
関東学院大学(人間共生学部、法学部)
共立女子大学(家政学部、ビジネス学部、文芸学部)
杏林大学(保健学部、外国語学部、総合政策学部)
慶應義塾大学(文学部、経済学部、商学部、理工学部、総合政策学部、法学部、環境情報学部)
工学院大学(工学部)
國學院大學(文学部、観光まちづくり学部、人間開発学部、法学部)
国際医療福祉大学(赤坂心理・医療福祉マネジメント学部)
国士舘大学(法学部、文学部)
駒澤大学(文学部、グローバル・メディア・スタディーズ学部、経営学部、経済学部)
埼玉医科大学(※学部の記載なし)
相模女子大学(学芸学部)
産業能率大学(経営学部)
実践女子大学(文学部、生活科学部)
芝浦工業大学(システム理工学部、工学部)
淑徳大学(総合福祉学部、看護栄養学部、人文学部)
順天堂大学(国際教養学部、医療看護学部、スポーツ健康科学部、医療科学部)
上智大学(経済学部、法学部、文学部、総合人間科学部、外国語学部、理工学部、総合グローバル学部)
昭和女子大学(人間文化学部、国際学部、食健康科学部)
昭和大学(保健医療学部)
昭和薬科大学(薬学部)
女子栄養大学(栄養学部)
成蹊大学(文学部、理工学部、経営学部、法学部)
成城大学(文芸学部、社会イノベーション学部、法学部、経済学部)
聖心女子大学(現代教養学部)
清泉女子大学(文学部)
聖徳大学(心理・福祉学部)
西武文理大学(※学部の記載なし)
専修大学(経済学部、法学部、人間科学部、経営学部、文学部、国際コミュニケーション学部、商学部)
創価大学(文学部、経済学部)
大正大学(表現学部、社会共生学部、心理社会学部、地域創生学部)
大東文化大学(経済学部、文学部、法学部、外国語学部)
拓殖大学(商学部)
玉川大学(リベラルアーツ学部)
多摩美術大学(美術学部)
千葉工業大学(工学部、先進工学部)
千葉商科大学(商経学部)
中央学院大学(商学部)
中央大学(法学部、総合政策学部、文学部、経済学部、理工学部、国際経営学部、商学部)
津田塾大学(学芸学部)
鶴見大学(※学部の記載なし)
帝京科学大学(生命環境学部)
帝京大学(薬学部、経済学部、文学部、医療技術学部、法学部)
帝京平成大学(※学部の記載なし)
東海大学(文化社会学部、文学部、観光学部、児童教育学部)
東京医科大学(医学部看護学科)
東京医療保健大学(千葉看護学部、立川看護学部)
東京家政学院大学(現代生活学部)
東京家政大学(人文学部、家政学部)
東京経済大学(現代法学部、経営学部、コミュニケーション学部、キャリアデザインプログラム)
東京工科大学(医療保健学部看護学科、応用生物学部、医療保健学部)
東京国際大学(商学部、人間社会学部)
東京女子医科大学(看護学部)
東京女子大学(現代教養学部)
東京電機大学(未来科学部、理工学部、工学部第二部)
東京都市大学(理工学部、環境学部、建築都市デザイン学部、都市生活学部)
東京薬科大学(薬学部)
東邦大学(理学部)
東洋大学(社会学部、文学部、情報連携学部、国際学部、経済学部、経営学部、生命科学部、法学部、国際観光学部)
獨協医科大学(看護学部)
獨協大学(経済学部、国際教養学部、法学部、経済学部、外国語学部)
二松学舎大学(文学部、国際政治経済学部)
日本体育大学(体育学部、スポーツマネジメント学部)
日本歯科大学(新潟生命歯学部)
日本社会事業大学(社会福祉学部)
日本獣医生命科学大学(応用生命科学部)
日本女子大学(文学部、家政学部、理学部)
白鴎大学(法学部)
フェリス女学院大学(国際交流学部)
文京学院大学(保健医療技術学部)
文教大学(教育学部、経営学部)
法政大学(法学部、文学部、社会学部、経済学部、生命科学部、人間環境学部、スポーツ健康学部、キャリアデザイン学部、経営学部、現代福祉学部、理工学部)
星薬科大学(薬学部)
武蔵大学(社会学部、経済学部、人文学部)
武蔵野大学(人間科学部、経営学部)
明海大学(外国語学部)
明治学院大学(社会学部、心理学部、法学部、経済学部、文学部)
明治大学(経営学部、法学部、国際日本学部、情報コミュニケーション学部、商学部、政治経済学部、文学部、理工学部)
明治薬科大学(薬学部)
明星大学(教育学部、理工学部、経済学部)
目白大学(経営学部、心理学部、社会学部)
ヤマザキ動物看護大学(動物看護学部)
立教大学(社会学部、法学部、コミュニティ福祉学部、異文化コミュニケーション学部、経済学部、文学部、観光学部、経営学部)
立正大学(文学部、社会福祉学部、経済学部)
流通経済大学(経済学部)
早稲田大学(教育学部、法学部、社会科学部、先進理工学部、創造理工学部、人間科学部、スポーツ科学部、文化構想学部、国際教養学部、商学部、基幹理工学部)
和洋女子大学(看護学部、家政学部)
中部 愛知学院大学(商学部、法学部、経済学部)
愛知大学(経営学部、法学部、経済学部)
岐阜医療科学大学(保健科学部)
岐阜聖徳学園大学(教育学部)
金城学院大学(※学部の記載なし)
中京大学(文学部、法学部)
中部大学(※学部の記載なし)
常葉大学(法学部)
名古屋外国語大学(現代国際学部)
名古屋学院大学(商学部)
南山大学(外国語学部、国際教養学部、法学部、人文学部、総合政策学部)
日本福祉大学(経済学部)
藤田医科大学(医療科学部)
名城大学(外国語学部、法学部、農学部)
山梨学院大学(法学部)
近畿 追手門学院大学(社会学部、文学部、経営学部)
大阪医科薬科大学(薬学部)
大阪経済大学(経済学部)
大阪工業大学(情報科学部)
関西外国語大学(外国語学部、英語国際学部)
関西大学(文学部、環境都市工学部、総合情報学部、システム理工学部、法学部、化学生命工学部、経済学部、商学部、社会学部)
関西学院大学(社会学部、商学部、経済学部、文学部、法学部、総合政策学部、人間福祉学部、国際学部、理学部)
畿央大学(教育学部)
京都産業大学(経済学部、経営学部、国際関係学部、現代社会学部)
京都女子大学(発達教育学部、現代社会学部)
京都文教大学(臨床心理学部)
京都薬科大学(薬学部)
近畿大学(経済学部、文芸学部、経営学部、法学部、国際学部)
皇學館大学(※学部の記載なし)
甲南大学(文学部、理工学部)
神戸学院大学(グローバル・コミュニケーション学部、経営学部)
摂南大学(理工学部)
同志社女子大学(現代社会学部、表象文化学部)
同志社大学(政策学部、理工学部、神学部、経済学部、商学部、グローバル地域文化学部、文化情報学部、スポーツ健康科学部)
阪南大学(経営情報学部)
佛教大学(文学部)
武庫川女子大学(文学部)
大和大学(教育学部)
立命館大学(経済学部、産業社会学部、総合心理学部、理工学部、政策科学部、情報理工学部、文学部、法学部、スポーツ健康科学部、経営学部、国際関係学部)
龍谷大学(経済学部、社会学部、経営学部、法学部)
中国四国 川崎医療福祉大学(医療技術学部)
徳島文理大学(※学部の記載なし)
日本赤十字広島看護大学(看護学部)
広島修道大学(健康科学部)
安田女子大学(心理学部)
九州沖縄 九州産業大学(※学部の記載なし)
熊本保健科学大学(保健科学部)
産業医科大学(医学部医学科)
純真学園大学(※学部の記載なし)
西南学院大学(人間科学部、法学部、外国語学部)
崇城大学(工学部)
日本経済大学(経営学部)
福岡工業大学(※学部の記載なし)
福岡大学(人文学部、経済学部)
立命館アジア太平洋大学(国際経営学部)

スタディサプリの大学受験での活用方法

 大学受験のためにスタディサプリを利用する場合、どのような活用方法が有効なのでしょうか。効果的な活用方法を3つ紹介します。

学習塾と併用する

スタディサプリと塾の併用
出典:スタディサプリ

 スタディサプリは、公式サイトにも「塾+スタサプの併用が難関大学合格に有効」と記載がある通り、学習塾・予備校と併用することで効果的に活用することができます。学習塾・予備校でどのような講座を取っているかにもよりますが、例えば次のような活用の仕方が考えられます。

  • 学習塾メインで学習をして、理解が不十分だと感じたところだけをスタディサプリで学習する。
  • 学習塾では苦手な科目だけを受講して、得意科目はスタディサプリで学習する。
  • 学習塾では主にコーチング(スケジュール管理や質問対応など)を受け、学習はスタディサプリをメインで使う。
  • スタディサプリで先取り学習をして、学習塾での学習の理解を深める。

 どのような活用の仕方が合っているかは人それぞれですが、学習塾と併用するのは公式でも認められている効果的な方法です。学習塾と併用する場合は、ベーシックコースで十分なため、月額2,000円程度で予習や復習を効率的に行えるのは魅力的ではないでしょうか。

苦手な科目・単元の復習をする

 スタディサプリは、映像授業を何回も見直すことができて、自分のペースで学習することができるので、苦手な科目・単元の復習をするのに役立ちます。中学校の内容まで遡ることもできるため、苦手科目を1から学び直すことも可能です。

共通テストの対策に利用する

 スタディサプリには、共通テスト対策講座もあります。共通テスト対策講座では、テストの各設問で問われている力や解き方などについて解説があるので、各教科における解き方のポイントを身につけることができます。

 英語では、音声付きでリーディング対策と、リスニング対策ができる講座が用意されています。また、聞き取った英文を書き出す「ディクテーション」、出題された英文を読み上げる「音読トレーニング」という2つの機能がついているので、リスニング力や読解力を向上させるのに役立ちます。

 塾との併用を考えている方は、まずは無料体験でどのような活用にできるかを検討してみるとよいでしょう。

柳生好之氏のワンポイントアドバイス

 スタディサプリは、塾との併用も有効な使い方です。使い方としては大きく2パターンが考えられます。

 1つ目は、授業を提供している塾に通っている場合です。塾で英語や数学の授業を受けているのであれば、それ以外の国語・社会・理科などの教科をスタディサプリで受講するのがよいでしょう。

 2つ目は、授業を提供していない塾に通っている場合です。今は塾のコンテンツとして授業を持っていないという塾も多くなっています。そのような塾に通っている場合は、学習のインプットにスタディサプリの映像授業を使うとよいでしょう。

 勉強は、インプットとアウトプットのバランスで成り立っています。従来は、インプットは塾で、アウトプットは自分でという塾がほとんどでした。しかし、最近ではアウトプットも計画的に組み込んで学力を向上させていくという塾が増えてきました。また、塾自体が授業コンテンツを持っておらず、コーチングをメインに行う塾もあります。塾のタイプによってスタディサプリの使い方は異なりますので、通っている塾のタイプに合わせて効果的な利用をするようにしてください。

スタディサプリ大学受験講座のメリット

 スタディサプリは、多くの高校や学習塾でも導入されている学習アプリです。では、スタディサプリ大学受験講座には、どのようなメリットがあるのでしょうか。

受講費が安く気軽に始められる

 スタディサプリの大きな魅力のひとつは、以下のように受講費が安いことです。

コース名 料金
ベーシックコース

【月払い】
月額2,178円(税込み)

 

【12か月一括払い】
21,780円(税込み)
(月あたり1,815円)

合格特訓コース 【月払い】
10,780円(税込み)

出典: スタディサプリ公式ホームページ

 ベーシックコースも、合格特訓コースも、入学金や初期費用は一切かかりません。また、14日間の無料体験期間があるので、受講しようか悩む生徒でも非常に始めやすくなっています。

 また、テキストも、自分でPDFをダウンロードして印刷して使用するなら料金はかかりません。テキスト冊子を購入する場合でも、1冊1,320円(税込み)で購入できるので、そこまで金銭的な負担にはならないでしょう。

 特に、ベーシックコースなら、およそ2,000円で約4万本の映像授業が見放題になるため、大変リーズナブルで、気軽に受講を始めることができます。

好きな場所で好きな時間に受講できる

 スタディサプリは、スマホ1台あれば、いつでもどこでも授業動画が見放題という特徴があります。通学中も、入浴中も、就寝前も、いつでも利用できるので、自分のライフスタイルに合わせて活用しやすくなっています。また、わからない単元をさっと復習をしたい時も、授業の予習をしたい時にも、スマホで手軽に映像授業を受講することができるので、大変便利です。

4万本もの「神授業」が見放題

 スタディサプリでは、映像授業を「神授業」と表現しています。確かに、どの講師のレベルも高く、授業も評判がいいようです。そんな素晴らしい講師の映像授業が約4万本も収録されていて、すべて見放題というのは、スタディサプリの大きなメリットです。

 通信教材の中には、受講した教科の映像授業しか視聴できないものもありますが、スタディサプリはどの教科でも見放題になっています。また、高校生以前の学習に遡って学習することができるため、英語の文型をマスターしたい、二次関数の解法を確認したいなど、基礎からもう一度学習をしたいという方にもメリットがあります。また、速習(高校のカリキュラムを短期間で先取りするなど、短期間で学習すること)も可能ですので、志望校の対策を早期に始めたいという生徒にもメリットがあります。

 4万本の「神授業」には、一般選抜に必要な各教科の学習や、共通テストの対策講座も含まれています。そのため、スタディサプリの「神授業」を視聴することで、一般選抜に必要な教科の学習は、ほとんど網羅することができるでしょう。

 最初の14日間は無料で試すことができますので、まずは「神授業」を体験してみてはいかがでしょうか。

スタディサプリ大学受験講座のデメリット

 スタディサプリは、費用が安くて、「神授業」が見放題などのメリットがありますが、デメリットもあります。契約前に、しっかりとデメリットも把握しておきましょう。

合格特訓コースでないと質問ができない

 スタディサプリには、ベーシックコースと合格特訓コースがありますが、ベーシックコースは、映像授業を視聴するのがメインのコンテンツで、わからないことを質問したり、志望校対策のためのスケジュール管理をしてもらったりすることができません。

 質問対応やコーチングを受けたい場合は、合格特訓コースを受講する必要があります。しかし、質問対応やコーチングは、アプリ内のチャットツールを使って行われるため、その場ですぐに解決できないこともあります。

 また、科目サポーターの質問対応は、「毎月10問まで」「英語、数学、物理、化学、生物の5科目だけ」「スタディサプリの講座と学習プランで推奨している問題集からだけ」という制限があるのもデメリットです。他の参考書・過去問の解説を聞きたかったり、自由英作文の添削をしてもらいたかったりしても、スタディサプリでは対応してもらえないので注意しましょう。

学習塾にあるような模試がない

 スタディサプリのメインコンテンツは、映像授業によるインプットです。そのため、問題演習や模試など、アウトプットが少ないというデメリットがあります。

 学習塾や予備校では、「東進模試」「代ゼミ模試」「駿台模試」「河合模試」など、独自の模試を実施しているところがあります。また、独自の模試を実施していなくても、大手予備校の模試が受けられるようになっていることもありますが、スタディサプリでは模試を実施していません。

 模試を受けることで、入試の雰囲気を体感することができたり、自分の得意・不得意を確認したり、志望校の合否判定がわかったりするなどのメリットがあります。模試には、マーク模試、記述模試、〇〇大模試など、様々な種類の模試がありますので、スタディサプリだけで大学受験を目指す場合には、自分に適した模試を調べて、受験してみましょう。

 また、模試に限らず、スタディサプリだけでは演習量が不足しがちですので、自分で問題集や過去問を解くなどして、アウトプットも心がけるとよいでしょう。

スタディサプリ大学受験講座の合格特訓コースとは?

スタディサプリ大学受験講座の合格特訓コース
出典:スタディサプリ

 スタディサプリの合格特訓コースは、「神授業」が視聴できるベーシックコースの内容に加えて、担当コーチによる個別指導(コーチング)や科目サポーターによる月10問までの質問対応が受けられるコースです。

 担当コーチによる個別指導では、毎週の学習ペースを管理してもらえたり、模試の結果のチェックとアドバイスをもらったりすることができます。担当コーチとのマッチングやコーチとのメッセージのやり取りは、サポート事務局が管理しているので、安心して利用することができます。

 科目サポーターは、英語、数学、物理、化学、生物の5科目の質問に対応しています。22時までに質問をすれば原則当日中に一次返答をしてもらえるようです。ただし毎月10問までという制限があること、解答解説のある問題についての追加解説にしか対応していないことなど、使い勝手はあまりよくないかもしれません。添削が必要な英作文や解答解説が十分でない過去問などの解説は、スタディサプリの対応範囲外なので、高校の先生に質問したり、塾・予備校のチューターに質問したりしましょう。

 志望校向けの学習プランは、コーチが受験生に合わせてプランをカスタマイズしてくれるので、より自分に合ったプランで学習を進めやすくなっています。

 合格特訓コースを受講した場合、以下のような時期に応じた受験情報冊子などが届くことも特徴です。

【受講開始時期】

  • まるわかりBOOK(スタサプの活用法についての解説)
  • レベルアップシート(学習の振り返り、目標決めができるシート)

【毎月】

  • ガイダンス講座(講座ラインナップ、学習計画の立て方、過去問対策などのアドバイス)

【入試直前期】

  • コーチからの応援メッセージ

 なお、スタディサプリの無料お試し体験では、ベーシックコースだけでなく合格特訓コースも利用することができます。ベーシックコースと合格特訓コースのどちらがよいのか迷っている方は、この機会に申し込んでみるとよいでしょう。

スタディサプリ大学受験講座に関するQ&A

 ここでは、スタディサプリ大学受験講座の使い方に関するQ&Aを紹介します。監修の柳生好之氏からもアドバイスがありますので、ぜひ参考にしてください。

スタディサプリだけでも難関大学に合格することはできますか。

 スタディサプリ合格特訓コースだけでも大学に合格した生徒が公式ホームページで公表されているので、合格することは可能だと言えます。ただし、スタディサプリの動画を視聴するだけではなく、自分で学習計画を立てて、スケジュールを管理し、問題集や模試などで実力を付けていくなど、自分ですべてを管理する力が求められます。

柳生好之氏のワンポイントアドバイス

 志望校に合格するためには、計画を立てることが大切です。計画を立てる時には、目標から逆算して計画を立てましょう。そうすることで、学習の見通しを持つことができます。ただ、どの教科をどのくらい勉強すればいいのか、「受験」という迷路で迷子になっている受験生もいるのではないでしょうか。

 ちなみに、スタディサプリをメインで利用する場合の学習時間の目安は次の通りになっています。まず、1科目につきどれか1つのレベルを一周すればいいと考えて、一通りスタディサプリを学ぶとしたら、1教科で約50時間がかかります。そこに予習や復習の時間が合わさって、1教科あたり約100時間が学習時間の目安になります。つまり、「受講する教科数×100時間」をスタディサプリで学習する時間の目安としてください。3教科受験なら、約300時間は必要になる計算です。

 スタディサプリだけでも難関大学に合格するためには、しっかりとスケジュールを立てて、学習を管理するように心がけましょう。

スタディサプリの映像授業を受講すれば、学力は上がっていきますか。

 スタディサプリの映像授業を受講するだけでは、思ったように学力は上がっていかないでしょう。なぜなら、スタディサプリで学んだことを基にして、問題に解答できる力をつける必要があるからです。

 そのためには、問題集を使うことで、スタディサプリで学んだことが身についているか確認したり、模試を受けて実力を診断したりすることが必要になります。映像授業を見ると学習が身についたような気になることがあるかもしれませんが、問題集を解くなどして、学んだことを定着させたり、解答力を高めていったりすることも大切です。

柳生好之氏のワンポイントアドバイス

 スタディサプリの有効な使い方としては、自分に合ったレベルで基礎的な内容を理解して、その後は参考書や問題集で理解を深めたり、解答力を高めたりしていくことです。スタディサプリで原理原則を理解した上で別の問題を解くことで、学力は向上していきます。

 スタディサプリの様な映像授業が特に向いているのは、初学の内容を学習する場面です。その範囲を初めて習う時は、参考書よりも動画の方が理解しやすいと思います。そのため、スタディサプリで学習を進めていく時には、自分の現時点でのレベルに合った講座を受講するようにしてください。

 例えば、私が担当している生徒は難関大を受験する生徒が多いのですが、英文法でいうとスタンダードレベルだけを視聴している生徒が多くなっています。最初に習うことを理解するために動画は有効ですが、単純にレベルを上げていくなら参考書・問題集を活用するといいでしょう。

 受験生にとっては、参考書や問題集選びも大切です。スタディサプリをメインで使うのであれば、講師がSNSなどで発信している情報などを参考にして、参考書や問題集を選ぶことも有効な手段です。スタディサプリの映像授業を視聴するだけではなく、インプットしたらアウトプットしていくプロセスを忘れないようにしてください。

スタディサプリ高校講座を学習塾の動画授業と比較

 スタディサプリ高校講座は、他の学習塾の動画授業と比較してどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、大手予備校の東進ハイスクールと代々木ゼミナールを取り上げて、映像授業の内容や料金を比較してみます。

東進と比較

東進ハイスクール
出典:東進ハイスクール

 東進は、直営の東進ハイスクールとフランチャイズの東進衛星予備校を展開している予備校で、どちらの校舎でも同じ内容の映像授業を視聴することができます。東進の講師陣も実力派揃いで、例えば、安河内哲也先生(英語)、志田晶先生(数学)、林修先生(現代文)、苑田尚之先生(物理)など、質の高い映像授業を視聴することができます。

スタディサプリと比較した場合、東進のメリットは、

  • 担任・担任助手による定期的なコーチングがあること
  • 過去問演習講座や志望校対策講座が充実していること
  • 講座のレベルが細かく分かれていること
  • チューターによる質問対応が対面で行われること

などが挙げられます。

 東進は、登校時や在校時に担任・担任助手によるコーチングタイムを設けています。1日の学習内容を確認し、進捗を管理することで、学習量が確保できるようにしています。生徒の性格にもよりますが、対面でのコーチングを受けられるため、様々な悩みなども相談しやすいかもしれません。

 また、週に1度グループ・ミーティングが実施され、5〜6人程度の生徒がグループになって切磋琢磨し合う環境が整っています。「仲間と一緒の方が勉強をがんばれる」という生徒にとっては、モチベーション管理がしやすい環境だと言えます。

 また、過去問演習講座や志望校対策講座が充実していることも東進の魅力です。東進では、7月・8月に集中的に過去問演習を行います。過去問演習講座では、過去10年分という問題量を解きます。実力派講師の解説を聞いたり、満点が取れるレベルまで復習して添削指導を受けたりすることで、得点力を伸ばすことができます。さらに、「志望校別単元ジャンル演習講座」などと併用することで、過去問の結果をAIが分析して、志望校合格に必要な学習の優先順位を判別してもらえるのも魅力的なポイントです。

 その他にも、講座がレベル別に細かく分かれており、志望校に合ったレベルの講座を見つけやすいこと、総合型選抜や学校推薦型選抜に対応した講座があること、チューターが常駐していてすぐに質問できることなども東進のメリットです。

スタディサプリと比較した場合、東進のデメリットは、

  • 費用が高いこと
  • 受講した講座しか視聴できないこと

が挙げられます。

 東進にかかる費用は、高3生の場合、初期費用だけで13万〜14万円程度の費用がかかります。内訳は、以下の通り。

  • 入学金:33,000円(税込み)
  • 担任指導費:77,000円(税込み)※東進衛星予備校は66,000円(税込み)
  • 模試費:29,700円(税込み)

 この費用は、スタディサプリ合格特訓コースの年間の費用(約13万円)と同程度であり、これに加えて講座の受講料がかかります。

出典: 東進ハイスクール公式ホームページ

 講座も、受講した講座しか視聴することができないため、受講するほどに費用がかかることになります。例えば、90分の授業が20回分の単科受講なら77,000円(税込)の費用がかかります。セットで申し込むことで受講費が安くなる「志望校通期ユニット」もありますが、5講座の受講ができる「志望校通期ユニット5」の費用が352,000円(税込)であり、スタディサプリと比較するとやはり高額です。

 東進は、リアルな校舎で対面のコーチングが受けられる、過去問演習や志望校対策が充実しているなどのメリットがありますが、受講料の高さがデメリットです。生徒によって学習塾・予備校に求める優先順位は異なりますので、費用対効果を考慮して選ぶようにしましょう。

 なお、東進についてより詳しく知りたい方は、公式サイトから資料請求をしておくとよいでしょう。

代々木ゼミナールと比較

代々木ゼミナール
出典:代々木ゼミナール

 代々木ゼミナールは、直営の代々木ゼミナールと、フランチャイズの代ゼミサテライン予備校を展開している予備校です。授業は、対面授業と映像授業(フレックス・サテライン)の2つの受講スタイルを選べますが、代ゼミサテライン予備校では本部校の対面授業を収録したフレックス・サテラインのみを受講することができます。また、フレックス・サテラインでは、自分のタブレット端末・スマートフォン・PCで映像授業が受講できる「モバサテ」と各校舎の個別ブースを予約して受講するスタイルの「個別ブース」という2つの受講スタイルを選べるのも特徴です。

 代々木ゼミナールは、講師の採用率が5%未満とのことで、「講師の代ゼミ」と言われるほどの実力派の講師が揃っています。例えば、西谷昇二先生(英語)、荻野暢也先生(数学)、酒井敏行先生(現代文)など、長年受験業界に携わり、書籍も多数出版している講師が在籍しています。

 スタディサプリと比較した場合、代々木ゼミナールのメリットは、

  • 総合型選抜・学校推薦型選抜に対応した講座がある
  • 月謝制講座がある
  • 動画が視聴しやすいシステム

 代々木ゼミナールでは、教科の授業の他にも、総合型選抜や学校推薦型選抜の対策講座、2022年度から必修になった「情報」、学校の定期テスト対策、看護系入試対策講座など、幅広い講座が用意されています。そのため、一般選抜以外の対策も必要としている人は、一般選抜にしか対応していないスタディサプリよりも有効です。

 また、代々木ゼミナールは、単科受講だけではなく、月謝制の講座も用意されています。対象の講座は限定されていますが、申し込んだ月は受講し放題になる講座で、受講したい月にピンポイントで申し込むことができます。1コマ20分の短時間の講座や1単元が4コマで完結する講座もあるため、スキマ時間を使って学習しやすいのもメリットです。月謝制講座を申し込むと、追加オプションにはなりますが定期テスト対策ができるのも、代々木ゼミナールのメリットでしょう。

 ただし、月謝制講座もメリットばかりではありません。月謝制講座は、受講できる講座が4つに限られていることがデメリットです。具体的な講座は、

  • 「単元別基礎力完成講座」(英語・数学・国語・理科・地歴・公民)
  • 「Trinity総合英語」(英語)
  • 「高校教科書完全マスター講座」(数学)
  • 「ベーシック問題演習」(英語・数学・国語・理科・地歴・公民)

の4講座です。基礎的な内容の講座しかないこと、対応科目が限られていることを考えると、月謝制講座だけで大学受験を目指すのは難しいでしょう。月謝制講座の費用については、後述します。

 システムにおいては、再生速度を細かく調節できたり、画質が変更できたりするのもメリットでしょう。スタディサプリは、再生速度を0.75倍から2.0倍の5段階に変更が可能ですが、代々木ゼミナールは、0.75倍から2.0倍の9段階に調整が可能で、より好みのスピードに設定することが可能です。

 また、校舎の個別ブースで視聴する場合に限りますが、高画質再生と標準画質再生が選べて、板書の文字や色が見えやすくなります。シークバー(再生時間をシフトするバー)がサムネイル表示されるので見直しの場所が探しやすかったり、画面を2分割し全体と部分を映すことで板書が取りやすかったりするというメリットもあります。

 スタディサプリと比較した場合、代々木ゼミナールのデメリットは、

  • 費用が高いこと
  • 講座数が少ないこと
  • 受講制限があること

 代々木ゼミナールも、スタディサプリと比較すると受講料は高額になります。例えば、代ゼミサテライン予備校の場合、

  • 入学金:16,500円(税込み) ※減免制度により入学金がかからない場合もある
  • 授業料(一例) 
    レベル別対策講座90分×4回:16,000円(税込み)
    共通テスト対策テストゼミ90分×4回:10,400円(税込み)

と、スタディサプリと比較すると費用が高くなっています。

 月謝制だと、以下のように比較的授業料は抑えられます。ただし前述のようにデメリットがあることも理解しておく必要があります。

受講科目数 月額料金
1教科 12,100円(税込み)
2教科 19,800円(税込み)
全教科(3教科以上) 24,200円(税込み)

月謝制講座

+定期テストPREP (1教科)

15,400円(税込み)

月謝制講座

+定期テストPREP (2教科)

24,200円(税込み)

月謝制講座

+定期テストPREP (全教科(3教科以上))

29,700円(税込み)

出典: 代々木ゼミナール公式ホームページ

 講座数は、年間2,000講座以上のラインナップがあり、十分に受験対策ができますが、動画の本数で言えばスタディサプリの方が多くなっています。特に、中学の内容に遡って学習したいような場合には、スタディサプリを利用する方がよいでしょう。また、ピンポイントで復習をしたい時にも、単元別に動画がまとまっているスタディサプリの方が使い勝手がよいかもしれません。

「モバサテ」はいつでもどこでも受講が可能ですが、5回までという視聴制限があるのがデメリットです。1日何回再生しても1回とカウントされるので、実質的に5日間の視聴制限ということになります。「個別ブース」は、1回90分の受講になっていて、ICレコーダーなどによる音声の録音はできますが、録画は禁止されています。いずれの場合も、受講回数に制限があり、追加受講をするためには追加料金が必要になるのはデメリットです。

 代々木ゼミナールは、一般選抜以外にも対応した講座が豊富、月謝制のシステムで定期テストの対策もできるなどのメリットがありますが、受講制限があることがデメリットです。東進と同様に、優先順位や使用目的をよく考えて、どの学習塾・予備校に入るのか、通信教材で学習をするのかを選ぶようにしましょう。

スタディサプリ大学受験講座の口コミ・体験談

 ここではスタディサプリ大学受験講座を実際に利用した受験生の、口コミ、体験談をみてみましょう。ネットアンケートで、実際に受験に活用した人の意見を集めてみました。

Q、スタディサプリを始めようと思った理由は何ですか?

予備校の授業についていけないため、自主学習で基礎固めを行なった(利用期間:1年以上2年未満)22歳/埼玉県・女性
受験でつかう政治・経済の範囲が学校で全ておわらなかったため(利用期間:2ヵ月以上6ヵ月未満)22歳/埼玉県・女性
わかりやすい通信教材を探していたから(6ヵ月以上1年未満)25歳/滋賀県・女性
安くて良さそうだったから(2年以上3年未満)19歳/大阪府・男性
学校で勧められたから(6ヵ月以上1年未満)17歳/愛知県・女性

 Q、スタディサプリで得られた成果はありますか?

センター試験の政治・経済でスタディサプリの勉強だけで91点取れた(利用期間:2ヵ月以上6ヵ月未満)22歳/埼玉県・女性
センターの英語の点数が20点上がった(利用期間:1年以上2年未満)22歳/大阪府・男性
センター日本史満点(利用期間:1年以上2年未満)22歳/埼玉県・女性
上智大学に共テ利用で合格出来た(利用期間:2年以上3年未満)18歳/東京都・女性
第一志望に合格した(6ヵ月以上1年未満)21歳/愛知県・女性

 今回のアンケートでは今の共通テストにあたるセンター試験で成果が出たという口コミが多く見受けられました。共通テスト対策講座も全て見放題で、共通テスト類題にも取り組むことができるため、共通テストを受ける方は利用を検討してみるとよいでしょう。

スタディサプリ大学受験講座と高校講座との違い

 高校生向けのスタディサプリのコースには、「高校講座」と「大学受験講座」があります。高校講座は高校の学習範囲を学べる講座で、大学受験講座は入試対策ができる講座です。

 高校講座は、高校の学習内容に対応しているので、高校の授業の予習や復習に活用することもできます。また、高校講座で特徴的なのが、資格対策講座があることです。資格対策講座には、「実用英語技能検定対策講座」「公務員対策講座」「簿記対策講座」という3つの講座があり、資格試験や公務員試験の対策に必要な学習ができるようになっています。

 大学受験講座は、志望校対策講座や共通テスト対策講座が用意されていて、受験対策ができる講座になっています。ただ、大学受験講座を受講した場合でも、すべての動画が視聴できるため、高校の学習内容に遡って受講することもできます。

柳生好之氏のワンポイントアドバイス

 高校講座と大学受験講座について、スタディサプリの成り立ちからお話しすると、元々スタディサプリは大学受験講座しかありませんでしたが、その後高校講座ができました。さらに、様々な高校に導入していく中で、ベーシック講座や東大対策講座など、幅広いレベルの講座が充実してきたという経緯があります。

 高校講座と大学受験講座のどちらを受講するかは、学年によって使い分けるというより、個人の学習進度や学力によって使い分けるのがおすすめです。例えば、進学校に通っていて、高校1年生までに高校の学習範囲をある程度終えている場合は、高校2年生から大学受験講座を受講するのがよいでしょう。

 国語に関して言えば、学年の学力差よりも個人の学力差の方が大きいので、高校1年生でも大学受験講座の受講をおすすめすることもあります。進度が早い中高一貫校生や国語が得意な生徒は、スタディサプリ高校講座でどんどん速習をして、早めに大学受験講座に入るのがおすすめです。一方で、英語や数学などの積み上げが必須の科目は、高校講座の内容をしっかりと身につけてから大学受験講座に入る方がよいかもしれません。

 どちらの講座を受講するかは、個人の学力や高校の学習進度によりますし、受講したい講師の授業を視聴するという生徒もいますので、自分に合う講座を選択するようにしてください。

スタディサプリ大学受験講座の無料体験を試そう

 スタディサプリは、契約から14日間は無料体験期間となっており、無料でコンテンツを利用することができます。無料体験期間でも機能に制限はないため、動画を視聴してみたり、アプリの使い勝手を確認してみたり、合格特訓コースならコーチとのやり取りを体験してみたりすることが可能です。

「自分には合わないな」と感じたら、電話1本で簡単に解約することもできます。無料体験期間では、費用は一切かかりませんし、しつこい勧誘もありませんので、まずは無料体験を試して、スタディサプリのよさを体験してみるとよいでしょう。

スタディサプリ大学受験講座のまとめ

 スタディサプリ大学受験講座は、志望校対策講座や共通テスト対策講座など、受験対策ができる講座です。約4万本の「神授業」が見放題で、高校や学習塾でも導入されている有益な学習サービスだと言えます。また、学習塾や予備校よりも低料金で受講することができるので、費用を抑えて受験勉強をしたい方にもおすすめです。

 ただ、映像授業を視聴しただけでは学力が身につきませんので、自分で学習管理をするか、合格特訓コースでコーチングを受けるなどの方法が必要になります。スタディサプリを利用するかどうか迷っている生徒は、まずは14日間の無料体験をして、自分にあっているかどうかを判断するとよいでしょう。

柳生好之氏のワンポイントアドバイス

 私はスタディサプリに参画する前に大手の予備校で勤務していましたが、スタディサプリに参画して感じたのは、授業のクオリティが相当高いということです。私自身も、「どの学習塾や予備校と比較してもハイクオリティだと胸を張って言えるように」という思いを持って動画をつくっています。ぜひ、スタディサプリを使って、志望校合格を叶えていただけたらと思います。