今伸びている大学と凋落している大学

 まず中橋さんは、自分の目線で見た、今伸びている大学と凋落している大学を挙げます。

今伸びている大学

・大阪公立大学
・電気通信大学
・芝浦工業大学

凋落している大学

・女子大学
・国際系・言語系の大学・学部

 小林さんがこれに付け加えたのが、教育です。特に、地方の場合、「教育イコール学校の先生」というイメージが強すぎて、不人気だと強調。中橋さんも、自身が大学の難易度で偏差値表を出す際に「教育学部は除く」と書くほどだと、頷きます。

伸びている大学を選ぶのは正しいのか?

伸びている大学を選ぶのは正しいのか?
伸びている大学を選ぶのは正しい?

 では、受験生が志望校に、伸びている大学を選ぶのは正しいのか──。これについて、中橋さんは、基本的に伸びている理由が自分に合致しているかどうか、を判断基準にするのがよい、という考えを示します。例えば、伸びている方で挙げた大阪公立大学。中橋さんは「学費無料」が大阪府民に限られる点に触れ、府民ではないのに「伸びているから」という理由で狙うのは得策ではない、と説明します。

 また、電気通信大学や芝浦工業大学については、理系を「ガチでやりたい」ならよい選択肢になり得るものの、単に「就職がいいから」といった理由で選ぶのはリスクがある、とのこと。自分の状況や志望と合わないのに受験するという判断は、やめた方がいい、と語ります。

新設された大学・学部の受験にはリスクもある

「伸び」の大学・学部として、新設にも触れられます。中橋さんは、情報系が乱立し「情報系ならすべて伸びる」ように見えた時期があったと振り返りつつ、新設大学・学部をトレンドだからという理由で選ぶことに慎重な考えです

 新設の場合、歴史がない分、中身が伴わない可能性があることを指摘。単に「新設で楽しそうだから」と受けるのはやめた方がいい、と助言します。ホームページがきれいでも、教員の経歴などを見れば内容の薄さが分かることがある、といいます。

 一方で、「新設は全部だめ」と断じるのではなく、内容を見たうえで推せる例もあると補足。結局のところ、中身を見て判断することが大事、ということです。

凋落している大学・学部こそ検討すべき

 次に、凋落している大学は敬遠すべきか、という話題に移ります。中橋さんは、逆に凋落している大学・学部こそ検討した方がいい、と主張。みんなが避けることで、難易度が下がるのが理由の一つです。

 女子大学はフォローが手厚い場合があり、安易な選択に流れるより「むしろお得」になり得る、と述べます。また、教育や言語系の学部は不人気で、難易度が簡単になっているものの、就職時に必ずしも不利な見方をされるわけではない、と説明。例えば、広島大学の教育学部にしても、就職にあたっては「広島大学出身」として見られるわけです。

 戦略や目標を持っているのなら、凋落している大学も受験して問題ない、という意見です。

志望校選びでトレンドよりも重視したい視点

 志望校選びでトレンドに左右されることの注意点として、小林さんは時流の変化を指摘しています。志望校の検討から入学まで約半年〜1年、大学で4年、理系で院まで行けば約6年、さらに社会で戦力となるのに約2〜3年かかるわけです。その時点で業界が自分の活躍できるような状態なのか、時代を読むのは、一般的には困難。例えば、情報系の仕事もAIに置き換わる可能性があり、国際系・言語系も状況次第で価値が上がるかもしれません。

 だからこそ、トレンドより「自分がやりたいこと」「将来就きたい仕事」を意識した大学・学部選びが望ましい、と小林さんはまとめます。あるいは、就活重視なら有利になりやすい大学群を狙うのも、戦略としてよい方法とのこと。

 中橋さんも、大学名そのものが急に無価値化することは考えにくい、という見通しを添えて、同意。自分で考えて行動することが重要だと伝えています。

まとめ

 動画では、今伸びている大学も、人気の理由や内容、自分の状況を考えたうえで受験を考えた方がよい、と語られます。逆に、凋落している大学を検討した方がよい場合がある、ということです。結論として、トレンドに流されるよりも、自分の希望や戦略をしっかり考えた志望校選びが大切だと、まとめられています。(次ページに解説動画あり)