東洋大学|問題の難化と合格者数の絞り込み

東洋大学
2026年入試で、東洋大学の合格はなぜ難しかったのか?

 まず1校目の東洋大学では、問題の難化を指摘する声が多いそう。「難化にもかかわらず、合格者数が少なく、合格最低点も跳ね上がっている」というコメントが紹介されます。天童さんは、塾・予備校向けの大学説明会で「今年は合格者を絞る」という趣旨の説明があったことにも触れ、実際に合格者を絞ったのではないか、と天童さんは話します。

 また、天童さんは、各大学で入試方式による合格者数のバラつきにも言及。大学側に「どんな学生を取りたいか」という意図があり、例えば数学の能力を重視、多教科型の受験生を評価、といった方針が、入試方式ごとの合格者数の差に出ているのではと述べます。

「年内学力入試の歩留まり(合格者のうち入学する割合)の良さに加え、一般入試前期も高倍率」というコメントも紹介。天童さんは、年内学力入試で想定より入学者数が多くなれば、その分、一般選抜で合格者を絞る必要が出る、という可能性を示しています。

日本大学生産工学部|入試科目の変更で志願者が増加

 2校目は日本大学です。特に、生産工学部の厳しさを挙げる声が紹介されます。背景にあるのは、志願者数の増加です。ただ、天童さんは、志願者が増加しているのは日本大学全体の傾向と天童さんは指摘します。不祥事などの影響でここ数年で落ち込んでいた志願者数が、今年は元の水準に戻ってきた、という見方を示します。

 しかし、その中でも特に増えているのが生産工学部です。理由として、天童さんは入試科目の変更によって受験しやすくなった点を挙げています。そして、受験生が増えた結果、合格最低点が上がり、難しくなったのではと推測しています。

 日本大学生産工学部はこれまで併願校として見られがちだったのに、今年はそのイメージが覆されたと天童さんは話します。来年は人気が続くのか、それとも反動で落ち着くのかも注目したいが後者の可能性が高いと予想しています。

法政大学|入試方式による難度の差と4年間の総定員

 3校目の法政大学については、共通テスト利用や一般方式で「模試判定は悪くなかったのに不合格だった」というコメントが複数紹介されます。天童さんの見解ではMARCHの文系を受けるなら得点率は8割前後が一つの目安。1科目でも目立って得点がとれないと厳しくなる可能性があると指摘しています。

 一方で「模試の判定がBだったのに合格した」というコメントも紹介。「合格しやすさ」に差がでる要因として天童さんが挙げたのは、入試方式の違いです。「多教科型の方式での合格者数を意図的に増やしている」と大学側から聞いたといいます。大学側が比較的幅広く勉強してきた受験生を評価したいのだと天童さんは感じたそうです。

 加えて、天童さんは大学の1年生から4年生の総定員にも触れます。前年は他大学が総定員数を調整するため合格者数を絞り込んだ影響で、それらの大学で不合格になった学生が多かったため、法政大学の入学者数が増えたはずとのこと。1年生から4年生の総定員合計が規定より増えると国の補助金が減額になる可能性があるため、今年は法政大学も合格者数を絞った可能性があると見ています。

専修大学|例年より多い印象の繰り上げ候補者(補欠)

 最後に天童さんは、違った視点から専修大学にも触れています。元々専修大学は「補欠が多い」という印象が強く、今年は「例年より多い」と感じているそうです。

 理由として天童さんは、現在、専修大学の定員充足率が高くなっている点を指摘します。大学側が繰り上げ合格候補者を多く出すことで、入学者の最終的な数を調整しようとしている様子がうかがえるとのこと。定員を大きく超えても、逆に少なすぎても補助金の減額に繋がるため、繰り上げ候補者で調整するのは、現実的な方法だという説明です。

 ただし、受験生にとっては、結果が出るまで精神的な負担が大きい点にも注意を促しています。

まとめ

 実際に私立大学を受験した人の声から、厳しかったという東洋大学、日本大学、法政大学の3校に注目。合格者数の絞り込みや入試方式の変化、大学側の募集方針が受験結果にどう影響したのかを読み解いています。(次ページに解説動画あり)