関西の主要私立大学「高校教員が予測する2026年度入試動向」
2026年度の「年内入試(総合型選抜、学校推薦型選抜)」が、おおむね終了した。
他大学との併願が可能な入試が増え、今年度からはこれまで2月以降にしか実施が認められなかった学力テストが、条件付きながら年内入試でも認められるようになった。
2科目で基礎学力を測る学力テストは、現役生も受験しやすい。これらの条件がそろっただけでも、年内入試の拡大傾向は今後も続くと考えられるだろう(第10回参照)。
だが、模擬テストの合否判定のような学力到達度を測る指標がない年内入試には、事前に学力と入試の難易度を照会し、受験動向をつかむための材料が極めて少ない。
そこで、アロー教育総合研究所は25年8~9月、全国の高校で主に進路指導を担当する教員を対象にアンケートを実施し、26年度入試の動向を予測してもらった。
主要な私立大学の年内と年明けの入試(一般選抜)について、前年に比べて志願者数が増えると思うか、減ると思うか回答を募り、結果を「アロー短観」(※)としてまとめたものだ。
前回の「首都圏の主要私立大学」に続き、今回は「関西圏の主要な私立大学」を取り上げる。
※ ◆調査期間/2025年8月20~9月20日 ◆調査方法/Googleフォームによるアンケート ◆調査対象/全国の国公私立の高等学校教員2197人。有効回答者数100人(国公立高校42人、私立58人)◆回答方法/2026年度の年内入試と年明け入試の志願者数は、25年度入試と比べて「増えそう」「減りそう」「変わらない、わからない」から1つ選択。「増えそう」の回答者数割合から「減りそう」の回答者数割合を減じて算出。「変わらない、わからない」は回答に含まない。
