関西の中堅・中位大学は年内入試の志願者数増

関西中堅中位

 京都産業、近畿、甲南、龍谷の各中堅難易度の大学グループでは、近畿大学が年内、年明け共に志願者数が増えるという回答が多かった。他の3大学はいずれも、年内増、年明け減という予測である。

 なお、京都産業、近畿、甲南、龍谷の各大学の入試別入学者割合は、「一般選抜+共通テスト利用選抜」(年明け入試)が、4大学平均で48.7%、「総合型選抜+公募制・指定校推薦選抜」(年内入試)が同44.2%だった。「総合型+公募制推薦」に絞ると、4大学の平均は27.1%。「付属校からの進学」は7.1%である。

 佛教、神戸学院、追手門学院の各中位難易度の大学グループでは、神戸学院大学の年内入試がわずかにプラス予測の他は、年内入試がいずれも10%程度のマイナス予測となっている。

 同様に、佛教、神戸学院、追手門学院の各大学の入試別入学者割合は、「一般選抜+共通テスト利用選抜」(年明け入試)が、3大学平均で26.5%、「総合型選抜+公募制・指定校推薦選抜」(年内入試)が同73.5%だった。「総合型+公募制推薦」に絞ると、3大学の平均は43.1%。「付属校からの進学」は2.6%である。

 中堅・中位大学では、年内入試による入学者の割合が上位大学と比べて飛躍的に大きくなる。冒頭で述べた“基礎学力を測る学力テスト”を実施する年内入試で受験生を集めているのは、これらの大学グループであることが分かる。

 実際、京都産業大学や近畿大学の公募型推薦入試には、併願可能な学部・学科の幅を広げる、多彩な評価方法を採用するなど、多くの受験生に間口を広げるための仕組みが用意されている。