共通テストで“2浪生”増加、一般選抜への影響は?
特に、難関上位大学では、次の傾向が見込まれる。
1. 理数系学部、文理融合系学部の志願者増
2. 多科目型(国公立型)の入試が難関上位大学を中心に増加
3. 既卒生の中でも“2浪生”の受験者数が増加
1は、文系と理数系カリキュラムを融合した学部やデータサイエンス系学部を設置する大学が増えたこと、また、26年度開設の佐賀大学コスメティックサイエンス学環、25年度開設の福井県立大学恐竜学部など、理数系新設学部の影響が大きい。
2は、主に国公立大学を第一志望とする受験生が、難関上位私立大学を第二、第三志望とする際の受け皿となる入試だ。文系・理数系の科目をまんべんなく学んだ優秀な受験生を確保したい大学が実施する。
3は、「26年度の共通テストは、2浪生が前年比1.4倍に」という報道に象徴される傾向だ。共通テストで旧課程履修者のための移行措置が実施されたのは25年度まで。にもかかわらず“2浪生”が増えた理由は、今年度から電子出願に切り替わり、出身高校の卒業証明書取得が不要になったためといわれている。当然、彼らも私立大学の共通テスト利用型や共通テスト必須の選抜に出願することが考えられる。
一方、首都圏で「年内学力入試」を実施する私立大学が今年増加したことは、一般選抜にどこまで影響を及ぼすのだろうか。
木戸氏は「中堅・中位大学に年内学力入試が増えたことで受験生の選択肢が増え、今後も年内入試へのシフトは続きそうですが、難関上位校では基礎学力を測る年内学力入試は行われておらず、難関上位校志望の受験生は従来通り一般選抜を中心に受験することになります」と述べる。
