親は不安を抱える受験生にどう接するべきか

 ここで、入試を控えた受験生の子どもに対して、保護者や兄弟姉妹らの家族が手助け、あるいは配慮すべきことについて考えてみたい。

 何といっても保護者が必ず支援すべきは、出願手続きである。現時点ではすでに志望大学への出願期間が過ぎている場合がほとんどであり、確認の意味で言及するが、最近では、「オンラインでの出願登録と検定料の支払い」「登録受理後の出願書類郵送」という保護者世代にはなかった二段階での出願手続きが必要になっている。

 これは、高校生にとってなかなか困難な作業であり、複数の大学を受験する際には、それぞれ締め切りが異なることに気持ちが奪われ、受験勉強に集中できなくなる懸念もある。同じ学部で入試の形式が複数あることを考えても、正しく出願ができるよう保護者も一緒に手続きを行おう。

「登録、検定料の支払い、出願書類郵送、入試日、合格発表日、入学金納入期限……を時系列で記録した“To Doシート”を親子で共有することで手続き漏れを防ぎ、余裕を持って入試当日を迎えてください」(木戸氏)

 保護者や兄弟姉妹など受験生の家族は、“いつもの通りの生活ペース”を守って受験生に接することを心掛けよう。そして、入試の2~3週間前からは、試験当日のタイムスケジュールに合わせて朝型の生活にシフトしていく。栄養管理、感染症対策には特に気を配りたい。

 なお、遠隔地の大学を受験する際に、保護者が現地に同伴する家庭もあると思われる。宿泊先のホテルでは、できれば親子で別の部屋に宿泊するのが得策だ。入試前日の夜は、心身を整えるために一人静かに過ごしたいのが受験生である。親の消灯時間に合わせることが負担になることも十分考えられるのだ。

 遠隔地の入試会場まで受験生一人で行く場合は、緊急時に会場までタクシーを使うケースなどを想定し、必ず現金(小銭も含めて)を余分に持たせておきたい。

 入試直前の不安な気持ちは、受験生のみならず保護者も同じだ。だからこそ、親子それぞれが今すべきことを実践し、春には最高の結果で喜びを分かち合おう。