女子校と元女子校が大半を占める中位校

 このランクで、山脇学園に次いで志願者が多い入試が獨協(第2回〈午後〉)である。21年初登場で、いきなり615人もの男子志願者を集めたことで話題となった。獨協は1日午前の入試も絶好調で、この第2回も2ケタ増の勢いとなっており、21年の実績を上回るかもしれない。募集定員は約20人だが、合格者は233人出している。実倍率2.41倍は、合格を得るために程良い競争状況なのかもしれない。国数2科で、集合時間は14時45分と15時15分の2つに分けられている。

 表3の中に、男子校はあと3校ある。22年はすべての回が増加基調にある佼成学園は、1日午後の第1回特別奨学生も2ケタ増の勢いとなっており、20年実績にどこまで迫るか。

 聖学院は弱含みの入試が多いものの、1日午後第1回と2日午後第2回のアドバンストは増加基調にある。20年実績は超えそうで、どこまで積み上げるかだろう。京華(第1回特別選抜午後)も、聖学院と同様の状況にある。

 表3に横浜女学院が2つ載っていることにお気付きだろうか。B入試は国際教養(B-1)とアカデミー(B-2)クラスの合算で、志願者数は国際教養の方が多いものの、実倍率はアカデミーの方が高い。特別奨学入試1と合わせると、21年は553人となり、山脇学園、獨協に次ぐ。22年はすべての入試が21年をすでに超えており、絶好調といっていい。

 前回の1日午前でも22年入試の代表例として挙げたが、実践女子学園(第2回午後)も絶好調で、すでに前年実績を超え、400人超えは確実となっている。これに英語資格の1科入試の志願者を加えれば、1日午後は500人に迫るかもしれない。このままのペースで伸びると、実倍率が2倍台後半になりそうだ。

 大妻は午後入試がないものの、姉妹校にはある。大妻中野(第2回アドバンスト)は微増傾向だが、21年の実倍率は1.59倍と程良い。22年の大妻多摩は全体的にだいぶ緩和傾向にあるが、総合進学午後はその中で唯一、21年並みを確保しそうである。こちらの実倍率も同じく1倍台前半と受けやすい。

 十文字にとって第2回は、21年に一番多くの志願者を集めた入試であり、22年も増加傾向にある。三輪田学園の第1回午後も同様で、21年の253人をすでに大きく上回っており、300人超えまであと2人と快進撃中である。江戸川女子のAOも、やはり一番多くの志願者を集める大事な入試なのだが、22年は全体的に緩和傾向となっている。跡見学園(特待第1回)は弱含みで、実倍率が2倍を下回るかもしれない。

 午前の第1回が絶好調のカリタス女子(一般第2回)は午後も好調で、前年実績を超え、2ケタ増の勢いだ。21年は57人だった捜真女学校(スカラシップ1)は、すでにその2倍を超える出願となっており、絶好調。実倍率が、21年の1.2倍からどこまで上がるかも注目点である。