おおむね好調な共学の中位校
共学の中位校については、エリアごとに見ていこう。まずは、22年に増加基調にある東京23区の東部と北部から。江東区にあるかえつ有明(2月1日午後特待)は、2ケタ増で続伸が確実な情勢である。北区の順天(第1回B)は、100人を超え、快調に増やしている。
文京区では、駒込(第2回)が女子は21年を超え、男子も好調な出足となっている。東洋大学京北(一般第2回)は減少気味の女子を2ケタ増の勢いの男子がどれだけ引っ張っていけるかにかかっている。豊島区の淑徳巣鴨(第1回スカラシップ)は、200人に迫るかもしれない。
中野区にある宝仙学園共学部理数インターは、入試の多様さでは他校の追随を許さない。1日午後にも3種類ある。その中で100人を超えるのが「新4科特別総合 特待選抜」で、22年も前年超えは間違いないところだろう。文化学園大学杉並(第2回)は、男子の伸びが大きく、減少気味の女子を補って余りある状況だ。
品川区の文教大学付属(第2回)は、21年実績を超え、300人超えが確実な展開となっている。目黒区の午後入試はいずれも調子が良い。目黒日本大学(第2回)は女子が21年実績を大きく超えている。八雲学園(第2回)は男子の伸びが大きく、全体でも21年を上回りそうだ。全体的に2ケタ減の緩和傾向にある多摩大学目黒だが、特待・特進第1回だけは好調で、21年を超える勢いとなっている。
多摩エリアでは、武蔵野大学(第2回)が好調で、21年より2ケタ増となりそうだ。東京電機大学(第2回)は21年より微増傾向、八王子学園八王子(2月1日午後東大・医進クラス)は微減傾向。緩和気味の桜美林は、2月1日午後も例外ではなく、その出願ペースは鈍い。ドルトン東京学園(一般2月1日特待型)は21年よりだいぶ緩和しそうだが、21年実績を超えて大幅増になりそうな2日午後の理数特待に1日午後から志願者がシフトしているのかもしれない。
神奈川県では、関東学院は全体的に好調で、1日午後の一期Bは2ケタ増の勢いである。全体的に緩和気味の神奈川学園では、A日程午後も2ケタ減の情勢となっている。自修館(A2)は大幅に緩和する可能性が大きい。
いずれも表3には出ていないが、世田谷区にある佼成学園女子(2月1日午後)は、21年をすでに上回っており、100人を目指す勢いだ。21年は93人だった北区にある女子聖学院(第2回)は前年並みのペースで出願が進んでおり、上積みできるか。板橋区の東京家政大学附属女子(第2回 特別奨学生)は21年の88人をすでに上回り、100人も超えそうだ。実倍率3倍に乗せるかも注目点である。21年に90人だった工学院大学附属(第1回B)はすでに前年並みを確保しており、100人を超えそうな勢いとなっている。