3日午後と4日の展開
表5は、3日午後の入試である。1000人超の入試はない。唯一の男子校である日大豊山(第4回)は現時点で21年比5割の出願状況で出足が鈍い。21年の9倍超という実倍率を受験生がどう受け止めるか。70人前後の合格枠を巡る3日午後一番のハードな入試だ。
女子校では、恵泉(第3回)と清泉(3期)という午後入試好きの2校が入っている。実倍率が20年は9倍、21年も4倍を超えた恵泉は前年並みのペースだが、21年に115人の合格者を出して1.44倍まで緩和した清泉の方は、7割まで固めて増加傾向にある。
実践女子(第5回午後)は、21年に志願者を前年比100人増やしたものの、合格者数が3分の1になったため実倍率が1.16倍から6.5倍に急騰した入試である。それでも、22年は大幅増の勢いで、400人超え確実な情勢となっている。
他に四模試で人気だった入試を見ておこう。東京都市大等々力はやや弱含み、帝京大学(第3回)、21年の実倍率が1.38倍だった横浜女学院(E)は、すでに21年実績超で500人台のどこまで増やしていくかという絶好調ぶりである。
表5にはない暁星(第2回)は、20年に322人を集め、実倍率20.6倍という鮮烈なデビューを飾ったが、21年は232人・6.1倍と緩和、22年は7割まで固めて、この実倍率でも大幅増の勢いにある。
表6に示したように、4日午前は300人以上集める入試がまだ20以上ある。午後はさすがに少なく4つのみである。3日午後に出願を締め切る学校が多い。念のため、出願準備は怠らない方がいい。この日には上位校で最後の入試が多く設定されている。受験率は3日同様だいぶ下がるものの、募集人員枠はもっと絞られるので、実倍率は5倍超が基本と高い。