2日以降の東京・神奈川人気の入試

 2日午前の男子校は、620人受験の難関校である聖光学院(1回)が1割半増やして3倍超えも視野に入った。1日に開成を受けて、2日は聖光学院というのが定番になっている。250人受験の立教池袋(1回)は1割半強増えてやはり3倍超え、志望者が2倍増の聖学院(2回)は2倍超えと、いずれも調子がいい。

 共学校では、1割増の国学院久我山(2回)が3倍台半ば、青稜(2回A)が7倍乗せとかなり人気が上がっている。22年受験者数が100人に満たない入試では、神奈川の湘南学園(B)が2割半伸ばして3倍超え、森村学園も同じく3倍台半ばへと勢いがある。2倍増と人気の郁文館(1回一般)は2倍を超えそうだ。 

 2日午後は、1日同様、午前の倍の数の入試が並んでいる。男子校は限られており、7割強増やした聖学院(2回特待アドバンスト・特待)が10倍超え予想の勢いで、1日午後に続いて人気となっている。京華は、2回特選が5割半増で4倍乗せ、2回が3割半増で3倍台半ばと、こちらも予想倍率が上昇している。その点、1倍半増の藤嶺藤沢(3回)は1倍台後半でまだ受けやすい。

 共学校では、217人受験の日本大学(B回)が1割強増やして5倍台半ばに迫る勢いだ。受験者数100人台では、広尾学園(医進・サイエンス)が3割弱増やして4倍弱、かえつ有明(特待2回)は6倍に迫り、安田学園(先進特待4回)は3割増で8倍に迫る。6割半ば増の日本大学藤沢(2回)は、9倍を超えてしまうかもしれない人気急騰ぶりである。

 受験者数73人で並ぶ順天(2回B)と淑徳巣鴨(スカラシップ2回)は、いずれも3割弱増だが、実倍率予想は3倍台半ばと10倍乗せで、大きく開いている。

 3日午前は、2割台半ば増の男子校が並ぶ。佼成学園(3回)は2倍台半ば強に、東京都市大学付属(3回)は5倍台半ばに伸びそうな勢いである。神奈川の共学校は受験者数が100人に満たないものの、公文国際学園(B)は4倍超え、東海大学相模は4倍に迫る。いずれも1割半増の公立校では、都立富士が3倍台半ば強、市立川崎高校附属が4倍台半ばと伸ばしている。

 3日午後は1校のみで、広尾学園小石川(4回)が9倍台半ばへとさらに倍率を増やしそうな勢いである。

 4日午前の男子校は314人受験の高輪(C)のみで、1割増で5倍乗せする勢いにある。東京の共学校では、女子同様大人気で22年に403人が受験した中央大学附属(2回)が際立っており、3.0倍の実倍率がさらに上乗せされそうだ。

 受験者数100人台では、開智日本橋(4回)が実倍率11.3倍から、東京農業大学第一(3回)は同15.1倍から、いずれもさらに上乗せ基調にあり、大変厳しい。100人に満たない入試では、6割半増の駒込(5回)が6倍乗せの勢い、頴明館(4回)が3割半強増で3倍台半ば弱へと、こちらも大変な競争状況にある。森村学園(3回)も5倍に迫りそうだ。

 4日午後はいずれも1割増の2校のみで、受験者数200人の東京電機大学(4回)が5倍台半ばへ、同197人の広尾学園小石川(5回)が実倍率15.2倍をさらに上乗せの勢いだ。

 6日午前で253人が受験した山手学院(後期)は、2割増で予想倍率は7倍台半ば強となっている。