2月2日と3日の狙い目入試
2日以降は緩和傾向にある入試が多いため、2022年受験者数が100人以上のものに限って見ていこう。
2日午前では、受験者数890人と多い明治大学付属中野(1回)が1割減で実倍率3倍割れもありうる。男子校では他に、同382人の獨協(3回)が3割弱減で3倍程度まで緩和するかもしれない。同431人の鎌倉学園(2回)も2割半弱減で同様だ。
共学校で受験者数が多い順に見ていくと、同301人の芝浦工業大学附属(2回)は1割半減で実倍率7.7倍から6倍台が見えてくる。同247人の明治大学付属明治(1回)も1割半減だが、こちらは2倍割れに迫る情勢で、かなりの狙い目入試となりそうだ。同212人で並んだ日本大学第一(4科2回)と慶應義塾湘南藤沢は、2割前後の減少により、それぞれ3倍割れ、5倍割れの可能性が出てきた。
同100人台では、東洋大学京北(3回)が実倍率7.4倍から4倍台半ば、東京電機大学(3回)も6.5倍から3倍台半ば、駒込(3回)は3倍割れと、少しハードルが下がりそうだ。
2日午後の注目は、601人も受験した日本大学豊山(2回)が1割減でも5倍台を維持しそうなことと、403人受験の中央大学附属横浜(2回)が2倍台半ばまで緩和するかもしれないことにある。青稜(2回B)は実倍率4倍を割るかが焦点であり、実倍率9.9倍の芝浦工業大学附属(特色入試)が7倍程度まで緩和するかも見どころである。
3日午前の国公立で緩和しそうな学校としては、都立三鷹の5倍割れ、千代田区立九段と都立両国と都立白鴎の4倍割れ、都立武蔵と都立南多摩の3倍割れ、県立相模原の6倍割れなどが挙げられる。女子同様、東京学芸大学附属の竹早は3倍を、小金井と世田谷は2倍をそれぞれ割るかもしれない。いずれも私立人気校と大差ない水準まで実倍率が低下しそうである。
3日午前は緩和傾向にある入試の数が圧倒的に多い。やはり22年の受験者数が100人以上の入試に絞って見ていこう。891人と圧倒的に多いのが慶應義塾中等部だ。実倍率6.4倍と高いハードルも、志望者数1割強減で5倍台半ばまで緩和する可能性が見える。大学の付属校では、実倍率7.6倍の日本大学第三(3回)は5倍台まで、法政大学(2回)は5倍割れが見えてきた。
男子校では、同402人の日本大学豊山(3回)が1割半減で6倍を、同348人の逗子開成(2回)と同289人の学習院中等科(2回)がそれぞれ4倍を割るかに注目が集まりそうだ。いずれも人気の上位・中堅男子校だけに、競争は厳しい。
神奈川では、同301人の山手学院(B)が4割減で1倍台半ばまで大きく緩和しそうで、同292人の関東学院(一回C)が3倍割れ、同258人の桐光学園男子部(3回A・B)は2倍程度までと、いずれも狙い目の入試になりそうだ。