人気上昇傾向の女子校 

 女子校はどうだろうか。埼玉では、1月10日午後の大妻嵐山(1回)が2倍に届くかもしれない。24日の和洋国府台女子(2回)は千葉県内に2校残った女子校の一つだが、2倍に乗せる勢いである。

 2月1日午前の注目校は、24年から2日に2回目を設定して2回入試に踏み切る横浜雙葉だろう。1回は前年より5割近く増やして、予想倍率2倍台半ばの勢いだ。4割台の伸びを示している日本大学豊山女子(1回)三輪田学園(1回午前・英検利用)はそれぞれ2倍台後半と3倍台半ばに、3割台の伸びの東洋英和女学院(A)実践女子学園(1回・思考力)は同様に3倍と4倍ほどと絶好調である。その点、普連土学園(1回)は2割伸ばしても1割台後半で、相変わらず受けやすい。

 1割台の伸びの女子校はたくさんある。カリタス女子(1回)は4倍弱、清泉女学院(1回)は2倍台半ば、跡見学園(1回)は2倍強、学習院女子(A)は2倍台半ばに、田園調布学園(1回)品川女子学院(1回)は3倍にのせるか。山脇学園(A)は4倍台後半と人気が続いている。

 1日午後も人気上昇の入試が並んでいる。圧倒的に受験生の支持を集めているのが三輪田学園(1回午後)で、5割強増やして3倍を超えそうだ。2割ほど増やした大妻中野(2回)も志望者が多く、2倍に迫っている。昭和女子大学附属昭和(SA・AP)田園調布学園(午後)は2倍を超えそうだ。6割台半ばも増やした十文字(2回)は3倍を超える予想となっている。

 前年比で勢いのある入試をいくつか挙げておくと、7割増のトキワ松学園(2回)は2倍に迫り、これに次ぐ聖園女学院(2)は3倍にのせそうである。3割前後増やしている神奈川のコンビ、清泉女学院(2回)捜真女学校(スカラシップ1)は、前者が3倍に迫るのに対して、後者は1倍台半ばとかなり受かりやすい状況にある。

 受けやすい水準の学校では、千代田区にある麹町学園女子(1回午後特待)が1倍台半ば、神田女学園(2回)が2倍強と、初回入試では穏やかな予想倍率となっている。