男子が緩和傾向にある共学校
7月模試で前年に比べて緩和傾向にある入試についても見ておきたい。もしその中に第一志望校が含まれているようなら、受験生にとって、“入りやすくてうれしい学校”になるかもしれない。
まず8日の茨城では、茗渓学園(1回)が2割減らして1倍台半ば予想とかなり受けやすくなる。埼玉では、10日の埼玉栄(1回難関・医学)や星野学園(1回)、12日の開智(先端A)はいずれも極めて受かりやすい情勢にある。16日の栄東(B)も2倍程度だ。
千葉は、20日の八千代松陰(1回)が極めて受かりやすい。一方、21日の麗澤(1回)は6倍台半ばと厳しい。22日の昭和学院秀英(2回)は2倍台半ば、25日成田高校付属(一般)は1倍台半ばと、こちらはまだ受けやすい。26日の専修大学松戸(2回)は2割減らしても4倍台半ばと高い。
2月1日は、東京多摩と横浜にある中央大の付属校の志望者が多いものの、前年の反動からか、2割弱減らしている。中央大学附属(1回)は2倍台半ば、中央大学附属横浜(1回)は2倍強に緩和の見込みで、いずれも受けやすくなる。東京23区では、成城学園(1回)と国学院大学久我山(1回)は2倍台後半まで、青稜(1回A)は3倍割れ、日本大学第三(1回)と駒込(1回)は2倍割れまで緩和しそうだ。東京都市大学等々力(1回)と東洋大学京北(1回)は2倍台半ばの見込みとなっている。
多摩地区は東京電機大学(1回)が2倍前後、帝京大学(1回)は1倍半とだいぶ受けやすくなりそうだ。神奈川は、関東学院(IA)と山手学院(A午前)が2倍台半ば、日本大学(A1回)は2倍強とこちらも同様である。
1日午後は、毎年人気の東京農業大学第一(1回)と神奈川大学附属(1回)が緩和傾向にあり、志望者数をそれぞれ1割半減らして、農大は2倍強、神奈川大は2倍割れが見込まれている。23区内では、青稜(1回B)が23年実倍率3.1倍から2倍台半ばに、同4.9倍だった東洋大学京北(2回)が4倍程度まで、広尾学園(2回)は2倍台半ばとなりそうだ。志望者数は少なめだが、開智日本橋学園(特待)が2倍台半ば、文教大学付属(2回)は1倍台半ば、サレジアン国際(自由選択1回)は1倍強と、いずれも受けやすい。
多摩地区では志望者数が多い明治学院(1回)が2倍台半ば、桜美林(1回午後)と八王子学園(東大・医進クラス2回)が1倍台半ばに、神奈川では桐蔭中等教育学校(1回午後)が2倍程度、山手学院(特待選抜)が1倍台半ば、自修館(A2)は極めて入りやすい状況になりそうだ。