千葉県と神奈川県男子校、横浜市共学校の状況
地元需要が中心の千葉県は、推薦入試で多くを取る学校もあり、一般入試の実倍率は総じて高めに出ている。県内最多の受験者数を誇る1月20日の市川[1回]2.3倍は2倍強までの緩和が見込まれる。一方で、2月2日の渋谷教育学園幕張[2回]6.4倍は7倍台半ばに上向く予想が続いている。
東海大学付属浦安は1月20日[A]2.1倍が減少傾向から一転して2倍台前半に、23日[B]2.3倍は3倍のせの勢いである。日出学園の各入試回と成田高校付属[一般]は緩和傾向にある。一方、昭和学院は20日午後[算数]3.1倍が4倍台半ばに、24日[アドバンストチャレンジ]4.7倍は6倍に迫る勢いだ。昭和学院秀英は、22日[1回]2.9倍が緩和気味だが、20日[午後特別]3.7倍は4倍台超えの勢いが続く。
JR常磐線方面では、2月3日の専修大学松戸[3回]4.3倍の5倍のせ、1月20日の光英VERITAS[1回]1.5倍の2倍のせが見えている。芝浦工業大学柏の27日[2回]4.2倍は夏前後の5倍をうかがう勢いが弱まり、流通経済大学付属柏の22日[1回]1.8倍は少し緩みそうだ。
例年大人気でどの回も高倍率が並ぶ麗澤はどうか。いずれもAE・EEを合わせた予想だが、21日[1回]8.3倍は5倍を割るかもしれない大幅緩和で、25日[2回]4.3倍は3倍台半ば、28日[3回]7.1倍は5倍程度と、全体的に少し受けやすい状況にある。
2月1日から始まる神奈川県は、男子校から見ていく。
1日サレジオ学院[A]2.1倍、2日栄光学園2.9倍、3日浅野2.3倍のいずれもいささか緩和傾向にある。4日のサレジオ学院[B]3.5倍は4倍程度まで増加する可能性が出てきた。桐光学園男子部は全体的に緩和している。
湘南の3つの男子校も見ておこう。鎌倉学園は1日[1回]1.6倍が2倍台半ばと好調な一方で、1日午後[算数]3.7倍は3倍割れの可能性も出てきた。2日[2回]4.5倍は5倍台半ばを狙う展開、4日[3回]5.4倍は6倍台半ば予想が続いている。逗子開成は1日[1回]2.2倍が2倍台半ばをうかがい、3日[2回]4.7倍は5倍台半ばという予想もあったが現状は落ち着いている模様だ。5日[3回]4.5倍は5倍台半ばになりそうである。藤嶺学園藤沢は1日午後[2回]1.5倍と2日午後[3回]1.4倍いずれも緩和傾向で、受けやすくて受かりやすい。
横浜市では、横浜創英がこれまでの勢いにはずみをつけて、24年入試一番の人気注目校となりそうだ。1日[1回]3.8倍は一時5倍を超えそうな状況にあった。1日午後[2回]7.4倍は時を追うごとに人気が上がり16倍に迫る状況に。2日[3回]5.3倍も13倍超、6日[5回]7.6倍も14倍台と、にわかには信じられない2ケタ台予想倍率が並んでいる。
桐蔭学園中等教育学校も上向きで、1日[1回午前]2.9倍は模試によっては4倍超だったこともある。1日午後の[1回午後]2.3倍と2日午後[2回]2.2倍はいずれも2倍台後半になりそうだ。神奈川大学附属も上げてきた。1日午後[1回]2.2倍は2倍台後半に伸長、2日[2回]2.6倍も3倍のせが見えてきた。
関東学院は1日[一期A]2.9倍が人気を増して4倍に迫り、1日午後[一期B]1.9倍は2倍台半ば、3日[一期C]2.5倍は3倍超えが見えてきた。5日[二期]10.1倍も12倍に迫るほどで、全体的に調子がいい。関東学院六浦も上げ気味で、2日午後[B2]1.9倍が一時は3倍超えだったが、直近は2倍台半ばで落ち着いている。
森村学園は1日[1回]2.5倍に勢いがあり、3倍台前半で推移している。2日[2回]3.4倍は大きく緩和したものの、3倍が見える位置まで戻してきた。青山学院横浜英和は1日[A]3.4倍が2倍台半ばまで緩和気味の一方で、2日午後[B]6.4倍が7倍超え、3日午後[C]11.9倍は13倍超の時もあった。
公文国際学園は緩和気味だが、3日[B]3.5倍は4倍台前半まで伸びている。山手学院は1日[A]2.9倍が2倍台前半まで緩和傾向ではあるものの、1日午後[特待選抜]1.6倍が2倍超え、3日[B]2.8倍が3倍台半ばと人気がある。