桜丘中学・高等学校
内田和也教頭

 桜丘の特徴について内田和也教頭はこう語る。「本校は個人を大切にし、個性を大事に育てる学校です。そのため、相対評価ではなく絶対評価の視点を重視しています。本校が誇れることは、圧倒的な“教員力”。フットワークの軽い教員が多く、生徒との“絆”が強いのが特徴で、生徒一人一人の進歩にしっかりと寄り添っています」。

 現役での国公立大学への進学が多いのも桜丘の大きな特徴だ。2024年春は大阪大や九州大、北海道大など旧帝大を含めて、70人が全国の国公立大学へ現役で合格した。高校の全コースから国公立大合格者を出した。一方で、早慶上理35人、GMARCH167人と私大でも成果を出している(全て現役)。

桜丘中学・高等学校 進学指導部
内野佑紀教諭

 国公立大に強い要因として、進学指導部の内野佑紀教諭は、「入学時から国公立大志望の生徒が多い」という理由を挙げるが、その志望を支える指導も見逃せない。「どの教員も国公立大学の情報を豊富に持っていて、生徒の能力に合わせて適切な大学を助言できる体制にあります。近年は3科目入試の国公立大学も増えて、私大との併願もしやすくなりました。全国の国公立大学に進学した卒業生たちからのリアルな情報提供もあって、生徒たちは首都圏の私大にこだわらず、文系でも選択肢を多く持てるようになっています」。