学習システムを確率
「確かな学力」を身に付ける
中学には、世界標準の教育をバランスよく行う「本科コース」と、十分な英語力を持つ生徒を対象とした「国際ADVANCEDコース」(クラス運営および英語・数学・理科と社会の一部授業をインターナショナルエデュケーターによって英語で実施)があり、高校では「最難関選抜コース」と「国際コース」に分かれる。いずれのコースでも、重視しているのは「確かな学力」を付けること。「正確な知識のインプットがなければ、課題の発見も最適解の構築もできません。そのためのフォローは手厚くしています」と川上教諭。
具体的には、弱点をつくらないため、授業前のチェックと放課後のフォロー体制をつくり、「分かったつもり」と「実際にできる」を区別する学習システムを確立している。また放課後塾として、校内に授業と連動した「芝国際塾(中学)」「芝国際予備校(高校)」を設置、進路支援として東大セミナーなども行っている。
大きな特徴は、高校では中間・期末などの定期試験を実施していないこと。定期試験の前後に割かれる時間(高1・高2で合計100日ほど)を削減することで、通常の授業を余裕を持って充実させるためである。定期試験の分は、授業中の小テストと模擬試験でカバーする。実際に模試で偏差値が上昇する結果が出ており、今後もこの方式を続けていく予定だという。
海外プログラムの多彩さも芝国際の強みの一つ。芝国際はオーストラリアのタスマニア州政府と教育連携をしており、タスマニア研修やタスマニアターム留学を実施。その他に、ニュージーランドターム留学、セブ英語合宿、サンフランシスコSTEM Camp、トロント大学でのキャンプなどが用意されている。全校生徒が「6年間に一度は海外で学ぶ」ことを目標としている。
港区芝に立地する地上12階建ての開放的な校舎は、屋上テニスコートや壁面の図書スペース、多目的ホールなどが配置され、都市型のモダンなデザインで構築されている。近代的な学びの環境は生徒たちの向学心を刺激する。
2024年度、吉野明・新校長(前鴎友学園校長)が就任、新たなステージの幕が開いた。