学年混合の授業も導入し
習熟度に合わせて学ぶ
それぞれの進路に向かって努力する生徒たちのため、教員は研究熱心で、時代に合わせて教育内容も改革している。「カリキュラムは生き物。一人一人の可能性を伸ばすために、より良いものにしていきたい」(安達校長)との言葉の通り、24年度は中1で新たに週1時間、ネイティブ教員と一緒に運動する体育の時間を設定。ボールが当たったら「痛い」、ゲームで勝ったら「やったー」など、日常で使う英語を、教室ではなく日常のシチュエーションで自然に身に付ける。
さらに、23年度からは高校の各プログラムにおける1~3年生のつながりを強化。高校では「グローバルプログラム」の他、多くの刺激によって自分をアップデートすることを目指す「インスパイアリングプログラム」、自分の価値をより高め自分を輝かせることを目指す「バリュアブルプログラム」の3プログラムに分かれるが、学年ではなくプログラムごとに主任を置いて3年間で成長をサポートする体制を取り、学年混合の授業・イベントも実施するようになった。これまで以上に生徒の状況に合わせた学習が可能になり、生徒同士にも学年を超えたつながりが生まれつつある。「卒業した先輩が大学受験や海外生活について在校生にアドバイスするといった関係性が、これまで以上に生まれてくるのではないかと期待しています」(安達校長)。
電車やバスでお年寄りに自然と席を譲れる生徒や、下級生が困っているときに声を掛けて助ける上級生など、「優しい心を持った子」(安達校長)が多く、校内はアットホームな雰囲気だ。「主役は生徒。伸び伸びと楽しい学校にしたい」と安達校長が語るように、生徒たちは一人一人の性格や個性を熟知する教員に温かく見守られながら、可能性を広げている。