安田学園中学校高等学校
稲村隆雄校長

 大学合格実績が伸長している。2024年春、国公立大学の合格者が57人を数えた。そのうち東大と一橋大の合格者には、推薦での合格も含まれる。早慶上理レベルは113人、GMARCHレベルは277人と、私立大学の合格も躍進。医学部や薬学部など、医療系大学への合格も増えている。この背景には、同校が取り組んできた進学校化への取り組みがある。

「上位コースへの希望者が増えたこともあり、23年度から中学では総合コースの募集を停止して“先進コース”に一本化。高校でも上位コースである“S特コース”と“特進コース”の2コース制にしました。将来的に国公立大の合格者を5割にすることを目標に掲げており、中学から5教科をバランスよく学ぶカリキュラムを導入しています」

 稲村隆雄校長はそう話す。

中1から始まる探究プログラム。探究を通じて育成した思考力が大学受験にも生きる

 保護者からの評価が高いのは、大学受験までのプログラムを全て学校で用意する「学校完結型」の学習環境である。それは、学力を伸長させる地道な取り組みから始まる。