日大中からの内部生が
医学部や国立大学へ進学

 同校では、16学部86学科を擁する日本大学のスケールメリットを生かした中高大連携による学部訪問を実施している。例えば、松戸歯学部での歯科技術の体験、理工学部でのロボットプログラミング体験、生物資源科学部での植物からDNAを採取する体験など。さらに中3プレコースでは、最難関大学(東京大学、早稲田大学など)への訪問を実施している。「実際に進学してから学ぶ内容を体験できるのがポイントです。生徒たちは、多くの大学や学部を訪問する中で、自分のやりたいことを見いだし、進路の方向性を定めていきます」(中園校長)。

探究型の学習では、日本文化理解や情操教育にも力を入れる

 進学ハイブリッド校を目指す同校は、日本大学以外の大学への進学を積極的にサポートしている。24年の大学合格実績では、日本大学への進学が約5割で、国公立大43人、早慶上理ICU40人、GMARCH125人となっており、難関大学への進学が顕著に伸びている。また近年は医学部への志願者も増えており、日本大学医学部3人を含めて計10人の合格者を出した。こうした医学部合格へのハードルは高いが、日大中学からの内部生が大いに健闘しているという。

 部活動では関東大会や全国大会出場のクラブも多く、文武両道を実現している。中園校長は、「生徒一人ひとりに真摯に向き合うという『生徒ファースト』の精神が教育の基本にあります。本校の強みは、教員と職員がチームとして『教職協働』の精神で一体化し、教育力を高めていること。“本校で学んで良かった”と感じてもらえるような満足度の高い学校づくりを推進していきたい」と決意を新たにしている。

 6年後には創設100周年を迎える。新キャンパス整備計画も進行中だ。

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