八雲学園中学校高等学校
近藤彰郎理事長・校長

 2024年春、共学1期生が卒業した。17年まで伝統ある女子校だった八雲学園、共学1期生たちは学園の雰囲気をどのように変えたのか。

 近藤彰郎理事長・校長はこう話す。

「中1に入学した男子たちは、先輩の女子生徒から女子校として培ってきた伝統を受け継ぎながら、新たな活力を与えてくれました。共学化に当たり“伝統と革新の確かな調和”を掲げていましたが、共学1期生たちはその期待に見事に応えてくれたと思います。卒業式では生徒たちから、“八雲で良かった”という言葉を多くもらいました」

2023年度、共学1期生が卒業。帝国ホテルで開催された「卒業パーティー」では近藤理事長から歌のプレゼントもあった

 卒業式の数日後、共学1期生は、早くも“卒業生体験談”に参加。それぞれの受験体験を踏まえて後輩の勉強法の相談に乗るなど、卒業生としての役割をスタートした。

 男子生徒には“ナイト(騎士)”の精神を持つ心優しい生徒が多く、女子生徒にはリーダーシップを取る活発な生徒が多い。今、校内には、男女が互いに尊重し合う空気が醸成されている。