算数はセンスではない!暗記科目!
ずばり【算数は暗記科目】が算数の本質です。
確かに算数はセンスも必要かもしれませんが、センスがないと越えられない壁にぶつかるのは相当先の話です。
スポーツで例えてみましょう。もしメジャーリーグでホームラン王になろうと思ったら、恵まれた体格と運動神経が必要になるでしょう。努力さえすれば誰でも大谷翔平になれるわけではありません。
しかし、近所の草野球チームレベルであれば、そうした才能の壁なんて関係なく、シンプルに誰より練習すれば普通にレギュラーとして活躍できるでしょう。
算数の勉強も同じで、ほとんどの子はセンスの壁にぶつかる以前に、そもそも勉強のやり方が悪いか、勉強の量が足りないかで壁にぶつかっています。
解法を瞬時に思い出せるかがカギ
センスが無いと解けないような問題は、御三家レベルの入試問題や、塾の組分けテストの最後の大問など、ごく一部です。
それ以外の大抵の問題は、解法を瞬時に思い出せるかがカギです。つまり、典型問題の解法を暗記できているかが算数の得点力につながります。
ほとんどの子は、正しいやり方で反復練習すれば覚えられることを知らないだけなのです。そして、センスを言い訳にして、正しい努力をしていない自分を正当化しているのです。厳しい言い方ですが。
また、一部の子は、たくさん努力をしたのにやり方が間違っていたため成果が出せず、センスが無いとダメなのかとあきらめてしまうこともあります。そういう子に「算数はセンスではなく9割暗記だ」と教えてあげると、前を向いて頑張れるようになるのではないでしょうか。
サボっている子にも、あきらめてしまっている子にも、「算数は暗記すれば成績が上がる」と教えるのは良い効果があります。
「丸暗記」ではなく「理解を伴った暗記」が重要
同時に「何を暗記するのか」を理解することが大切です。
理科や社会の暗記は知識の暗記です。「塩酸は酸性」「岩手県の県庁所在地は盛岡」といった知識を覚えていけばOKです。
それに対して、算数は「問題の解き方の手順」の暗記です。
このときに、なぜそういう手順で解くのか理解・納得していないと、暗記したように見えても再現が困難になります。時間が経つと忘れてしまったり、聞かれ方が変わると解けなかったりしてしまうのです。
だから「算数は丸暗記はダメだ」と言われたりします。
「対話」を通じて、「理解を伴った暗記」かどうかを確認
それでは、お子さんにダメな丸暗記をさせないようにするにはどうすれば良いのでしょうか。
また、子ども自身が、自分で「正しい理解を伴った暗記」ができているか、それとも「理解を伴わない丸暗記」になってしまっているか、判別できるようにするにはどうしたら良いのでしょうか。
その方法が、「対話」をすることです。なぜそういう解き方をするのか子どもに問いかけて、子どもの言葉で説明させるのです。
正しく理解できていることは説明できますし、説明できなければ、それは理解できていないということです。
慣れてくれば、本人も「この問題の解き方を説明できるかな?」と考えて自分で判断できるようになっていくでしょう。
こうした問いかけを4年生の早い段階から習慣にしておくと、授業を受けているときにも本人の中で、自分は理解できているかどうかの確認が働き始めます。
上記のような問いかけをして、理解度を確認しながら学習を進め、反復練習でしっかりと解き方の手順を暗記させてあげてください。
そうすれば、他のご家庭と差をつけて、他の子をぐんぐん追い抜いて成績をあげていくことができますよ。頑張ってくださいね。