誰かがやっていることは自分もやりたくなる。
さて、「行動を変える超簡単なコツ」とは何か。
それは「成績優秀な友達がしていることをリサーチする」ということです。こちらの元ネタは有名な行動科学者のケイティ・ミルクマン博士もオススメする、わりと由緒正しい秘訣です。
自分と同じ問題に直面しながら、自分よりもうまく対処している人をみつけ、その人が使っている対処法を聞いてみようということですね。
なぜこれが効果的かというと、人間には「誰かがやっていることは自分もやりたくなる」性質があるからです。
これは心理学では「社会規範」と言われます。誰かが赤信号を渡りだすと、他にもつられて渡る人が出てくる、というような性質のことです。
この「社会規範」のパワーがとても強いのは過去の研究で何度も確認されています。逆に、良い方向に使いこなせば、自分の行動を変えたいときにも役に立つのです。
成功の秘訣を【コピー&ペースト】すること
ウォートン・スクールなどのチームが行った研究では、「お互いの最高のライフハックを聞いてマネしてください」と参加者へ指示したところ、運動をしたい人は運動量が増え、成績を上げたい人は勉強量が増える傾向が見られたそうです。
ちゃんと優秀な人がやっていることを聞いてみることは大事なのですね。
ミルクマン博士は、「私の最近の研究結果から、成功の秘訣を意図的に【コピー&ペースト】することで、より多くの利益を得ることができるのではないかと考えている。」と言っています。
そして、博士によると、誰かにアドバイスをもらうよりも、自分でコピペできる方法を見つける方が効果的だったそうです。
つまり、「成績を上げたい!」と思ったら、すでに成績優秀な友達を探して、友達のやっていることを参考にしたら結果は出やすいということですね。
この「コピペ戦略」は、仲のいい友達や家族など心理的な距離が近い人や、自分と状況が似ていて自分を重ねやすい友達ほど効果を発揮するそうです。
テスティーの場合だと優秀な大学生の先生たちが多いので、どんな勉強のやり方をしているか(していたか)を生徒たちが聞いてくることがあります。
年齢的にも近く、同じように受験した経験もあり、子どもたちも自分の境遇に重ねやすいんじゃないかと思います。
良い面だけでなく悪い面も真似したくなる
また、人間は良い面も悪い面も人を真似したくなるので、悪い仲間と一緒にいることは害になるケースが多いと博士は指摘しています。
「もっとも仲の良い友人5人の平均があなた自身である」、なんてことも良く言われますが、まさにその通りなのかもしれませんね。
「この子みたいになりたい」と思う優秀な友達と関わる機会を増やせるように促していきたいですね。
ただし、すでに仲良くなっている友達が「もしかして悪い友達かな…?」と思っても、その友達を悪く言うと親子関係が壊れますのでご注意を。
悪い友達とは距離を置こうと自分で思えるように促していってくださいね。それでは。


