もう一つありがちな、子どもへのマイナスの声掛けが「ダブルバインド(二重拘束)の質問」です。例えば「今回のテスト、何でこんなにミスだらけなの?」といった、子どもがどのような返答をしようとも、叱ることを前提とした質問のことです。相手が言い訳をしようものなら「だから勉強しなさいと言ったでしょう!」と叱り、「ちょっと宿題をサボったから」などと正直に答えたら、より一層叱られます。このような質問を続けると、子どもはだんだん話さなくなり、黙って嵐が過ぎるのを待つようになります。
親は「怒鳴りつけたら負け」と意識しつつ、叱る必要があるなら10秒程度にとどめましょう。叱るときも褒めるときも、「合いの手」ぐらいの短い言葉にするのがおすすめです。長く褒めていると、なぜか小事が入ってきて結局叱ることになりがちです。

西村則康(にしむらのりやす)
中学受験のプロ家庭教師「名門指導会」代表/中学受験情報局 主任相談員。40年以上難関中学受験指導をしてきたカリスマ家庭教師。これまで開成、麻布、桜蔭などの最難関中学に2500人以上を合格させてきた。新著『中学受験成功への鍵は「親メンタル」! 「受験で勝てる子」の育て方』(日経BP)。
学校のカラーテストで満点を目指すと何が起きる?
新学期からの学習目標を立てるなら、「学校のカラーテストで100点、時々90点」というのはどうでしょうか。
家庭学習の習慣が身に付いてきたら、ぜひ「教科書準拠」や「教科書そっくりテスト」などの教科書に沿った問題集を使って、算数・国語にそれぞれ1日1ページずつチャレンジしてみてください。これを繰り返しやっていけば、確実にカラーテストの点数は90点を超え続けます。
テストで高得点を取り続けることは、「自分はクラスの中でもできるほうだ」という自己肯定感を高めます。中学受験をするなら、そういう気持ちがないと受験勉強は続きませんし、そもそも受験の基礎概念はすべて教科書の中にあります。仮に中学受験を考えていないとしても、基礎学力を低学年からしっかりと身に付けていくことはとても大切なことです。
学習習慣への動機づけとなる「褒めること」「親子の会話量を増やすこと」「タイプ別学習法」なども参考にしながら、まずは親子で家庭学習に取り組んでみてください。共働きのご家庭でも、1日30分でいいので、時間を決めて付き合ってあげるとよいでしょう。
親子の会話を大切にしながら、家庭学習の習慣化に向けて最初の一歩を踏み出してほしいと思います。