「毎日頑張っているのに成績が上がらない」のはなぜか?
すでに塾に通われているお子さんの学習相談で圧倒的に多いのは、「ウチの子、なかなか勉強をしなくて成績が上がらないんです」というものより、実は「すごく勉強しているのに成績が上がらないんです」というもの。そうしたご家庭に共通しているのは、1週間のタイムスケジュールをとにかく細かくみっちりと書き出していて、完璧すぎるくらいにいつ何をやるべきかを決めてやらせていることです。
細かいスケジュールに沿って勉強を続けていくと、一見効率的に見えますが、実際にはほとんど丸暗記をするだけの大変効率の悪い勉強になりがちです。勉強量はとても多いのですが、「早く終わらせないといけない」「とにかく短い時間で全部終わらせることがいいことなんだ」という意識になり、深く考えることなく内容を丸暗記するだけになっていきます。
その結果、学習した直後には解けた問題が1週間、1カ月と時間がたつにつれ、すっかり内容を忘れてしまうという状態に陥ります。本質を理解せずに手順だけ暗記するので、忘れたらもう思い出せません。週間テストの成績は良いのに、月例テストの成績は振るわないというお子さんは、だいたいこのパターンに陥っていることが多いのです。
「やらせすぎない勉強量」とは具体的にどの程度のものでしょうか。以下は、私がおすすめする週間スケジュールです(上:小学4年生/下:小学6年生)。

