黄色系が「学習」、グリーン系が「リフレッシュの時間」、赤は「食事と団らん」です。4年生の場合は6年生と比べるとリフレッシュの時間が多く、就寝も少し早めです。6年生も基本的な流れは一緒ですが、リフレッシュの時間や団らんの時間をしっかり取っているほか、週に1回運動する時間を設けています。気持ちに余裕を持てるように、気分転換となる時間をしっかり取りましょう。また、学年を問わず朝学習の時間を毎日設けていますが、これは学習習慣を育む上でとても効果的なので、ぜひチャレンジしてみてください。
この表を見ると、受験学年の6年生になっても意外にリラックスの時間が多いことにお気づきかと思います。親が受験に熱心になるあまり、スケジュールが詰まりすぎた学習を続けさせていると、反抗的になったり、「塾へ行きたくない」「疲れた」と言い出したりするお子さんもいますので、注意が必要です。
今からでも間に合う! 親ができること
学習スケジュールを消化するための「丸暗記」がダメだというのなら、どんな学習方法を身に付ければよいのか。それは「考える学習」です。答えを導くためのプロセスを理解し、解いていく力、問題文をしっかり読む力、文章題が何を伝え、何が大切なのかを読み取る力。中学受験においても、そういった本物の学力をしっかりと身に付けることがとても大切です。
「言われてみればウチの子、丸暗記するだけの学習になっているかも……」と感じたら、親御さんはスケジュールに沿った学習ができているかよりも、「考える学習」をするための時間や環境を確保しているか、振り返りをしてみてください。
例えば算数だったら、「考えた筆跡」があるかどうかを確かめてください。丸暗記型のお子さんなら、テスト用紙に式や図を書かずに筆算しかしていないかもしれません。また国語だったら、出題文の大切な箇所に棒線引きがされていないかもしれません。こうした現象が一つのサインになります。
思い当たる部分があったら、これまでの学習とはやり方を変えていく必要があります。一つ一つしっかりと考えていく学習ができるようになるには、お子さんの気持ちの余裕が必要です。まずは今の状況を検証し、課題を見つけたら、新たな学習方法とスケジュールを取り入れて見直していきましょう。