【1・2年音読】黙読プラス音読で読解力をアップ

 学校の音読の宿題は必ずやりましょう。音読する教材が決められていない場合、2年生からは文章のレベルを上げて読んでみるのがおすすめです。教科書だけでなく、普段親しんでいる童話などを読むのもよいでしょう。

 音読とともに、黙読にもチャレンジしてみてください。読み飛ばさずにしっかり黙読したあとに音読をすると、文章に対する理解力が深まり、読解力の土台づくりにつながります。

「入塾試験に向けた家庭での準備」学年別フロー(国語/拡大)(中学受験の家庭教師「名門指導会」より西村則康作成)
「入塾試験に向けた家庭での準備」学年別フロー(国語/拡大)(中学受験の家庭教師「名門指導会」より西村則康作成)

【2・3年算数】四則混合計算が一番大きなポイントに

「四則混合計算とその逆算」をしっかりとできるようにしておきましょう。これらは入塾試験でも100点満点中約20点の配点で出題されています。また( )の付いた四則混合計算は小学校ではまだ習いませんが、入塾試験には出題されるので要注意です。式の計算順序を理解し、確実に解けるようにしておきましょう。

【3年国語】問いごとの語尾を使い分けよう

西村則康氏顔写真

西村則康(にしむら・のりやす)
中学受験のプロ家庭教師「名門指導会」代表/中学受験情報局 主任相談員。40年以上難関中学受験指導をしてきたカリスマ家庭教師。これまで開成、麻布、桜蔭などの最難関中学に2500人以上を合格させてきた。新著『中学受験成功への鍵は「親メンタル!」 「受験で勝てる子」の育て方』(日経BP)。

「なぜ〜なのですか?」という問いには「〜だから」、「どんなことですか?」という問いには「それは〜ということです」といったように、問いかけの文章によって回答を使い分けられるようにしておきましょう。これは小学校では教わらない内容ですが、入塾試験では出題される内容なので家庭での練習が必要です。

 1〜3年生の入塾準備について、生活面と家庭学習で「これだけはやっておきたい」具体的な内容を、学年別にまとめてみました。後編ではいよいよ「入塾対策」と「親が気をつけたいこと」についてお話ししていきます。