ご家庭のスペースに合わせた専用の机を用意し、壁に向けて置くこと。お子さんの視界に余計なものが入りにくいので、勉強に集中できます。十分なスペースがなければ、食卓での勉強でも構いません。

 この時、椅子の高さには注意してください。どんどん身長が伸びていく年齢ですから、姿勢よく座れるように高さ調節のできる椅子を選んだり、足がブラブラしないように足台を置いたりといった工夫で集中力がアップします。

【照明】勉強にぴったりの明るさは?

 リビングは本来くつろぐための部屋ですから、どの家庭でも照明は少し暗めであることが多いでしょう。

 しかしリビング学習を行う受験期間中は、なるべく部屋全体を明るくする照明をおすすめします。それが難しい場合は、電気スタンドなどで手元が明るくなるよう調整してください。 

大切にしたい親子の距離感と
家庭学習の伴走法

西村則康氏顔写真

西村則康(にしむら・のりやす)
中学受験のプロ家庭教師「名門指導会」代表/中学受験情報局 主任相談員。40年以上難関中学受験指導をしてきたカリスマ家庭教師。これまで開成、麻布、桜蔭などの最難関中学に2500人以上を合格させてきた。新著『中学受験成功への鍵は「親メンタル!」 「『受験で勝てる子』の育て方」(日経BP)。 お子さんが宿題を全部やることを当たり前と思わず、その頑張りを褒め続けてください。お子さんが学習習慣を身に付けていくのと同時に、親御さん自身も褒める姿勢を身に付けていく必要があることを、しっかりと自覚しておきましょう。

 リビング学習を始めてみると、親は子どもの勉強の様子を間近に見られるため、何かと口を出したくなります。子どもができていないところを発見する気持ちも必要ですが、それよりも大切なのは「褒めるポイント」を探す気持ちで付き合うことです。

 リビング学習のメリットは、子どもが頑張っているポイントを見つけてその場ですぐ褒めてあげられること。

 その一方で、プレッシャーも感じやすい距離感ですので、注意が必要です。普段は少し離れて様子を観察しつつ、時には近づいて学習の中身を確認するというスタイルを目指しましょう。

「親が怖いから勉強する」というベクトルにならないように注意し、もしお子さんが間違った方法で解いていたら「こうするといいよ」と柔らかく伝えてあげてください。

 くれぐれも「勉強をやらされている」という空気にならないよう、リビング空間を活かした距離感で接することが大切です。

 やらされている気持ちのまま大きくなっていくと、1~2年後に、勉強へのモチベーションを保つのが本当に厳しくなってしまいます。