>>前回の記事「食べ物と食べ方でわが子の成績が変わる!集中力をアップさせ、脳の働きをサポートさせる食事法とは何か?」から読む。

腸の調子を上げるとメンタルも安定する
受験当日までの毎日の生活の中で、メンタルが浮き沈みすることはあっても、なんとか前向きに乗り切りたい。腸の調子を整える
「腸活」を意識して、子どもの精神面もサポートしよう。

「気持ちを安定させ、幸せホルモンと呼ばれる神経伝達物質の『セロトニン』は腸で作られます。腸の調子と脳の調子は連動する、という“脳腸相関”の仕組みも分かってきています」(浅野氏)
腸活というと、ヨーグルトや納豆のような発酵食品が頭に浮かぶが、併せて「発酵性食物繊維」も取りたい。発酵性食物繊維とは、口から入り、腸に到達すると腸内細菌が食べて、酢酸、酪酸、プロピオン酸といった短鎖脂肪酸を増やす性質を持つ食物繊維だ。
短鎖脂肪酸には、免疫細胞の働きを整えたり、体内の炎症を抑えたりする働きがあるとされている。含まれている食品は図表1の通り。
「特に、雑穀や豆類、海藻類に豊富です。例えば雑穀を白米に混ぜて炊けば、毎日の食事でコンスタントに取ることができます」