勉強する親子のイメージ写真
中学受験までのスケジュールはしっかり確認したい。(Photo:PIXTA)

克服するべき弱点は十分に絞り込む

 6年生の夏休み以降は学習内容が大きく変わると、中学受験のカリスマ家庭教師である西村氏は言う。

「それまではずっとインプット型の学習だったのが、夏以降はアウトプット型が中心になります」(西村氏)

 その言葉通り、塾の授業は「演習と解説」が中心になっていく。

「夏休み前の2週間、理想的には1カ月前には、過去のテストから弱点をピックアップして、子どもの学習内容の補完をしておいてほしい」(西村氏)

 そして、夏期講習に入ってからは塾で演習を積み重ねていく。

「演習で解けなかった問題を講習期間中に復習するのは、時間的に難しいことがほとんどです。そこで、親が授業で解けなかった箇所をあらかじめチェックしておいて、夏期講習の合間に設けられている塾の休み期間に、家庭で集中的に復習することが大切になっていきます」(西村氏)

 そのためには、親が「今日は何をやったのか」を子どもから聞き出し、プリントを確認する必要がある。