「週間学習予定表」による徹底した学習管理
一般的に個別指導というと、生徒のわからないところを教えるケースが多いが、栄光の個別ビザビは家庭での一週間の学習のスケジュールも管理する。毎週の授業では「週間学習予定表」を使って宿題を日割りで指定する。「月曜日はテキストのこのページ、火曜日はこの問題」と具体的に指示されるため、生徒は何をやればいいか迷わない。
一方で、東京都の小田急線・京王線沿線のエリア責任者の石塚裕一さんはこうも話す。
「週間学習予定表に淡々と宿題だけを記入していくと、多くの生徒は見るだけでやる気をなくしてしまいます。そのため、生徒とコミュニケーションをとりながら、『習い事に行くまでの1時間で宿題をやろうね』と具体的に学習のタイミングについても話し合うこともあります」
部活動や習い事のスケジュールを把握した上で、無理なく毎日取り組める宿題を出すことで、授業がない日も途切れない学習習慣を作っていく。部活動で帰宅が遅くなる日は学習ができないなら、他の日に集中してやろうといったことを話し合って決めていく。
この週間学習予定表とは別に、入塾時に「年間学習スケジュール」を作成する。「定期テストで80点を取る」といった目標を設定し、それに向けて一週間ごとに何を学習するかを決めていく。さらに学期ごとにリライトし、調整していく。この年間学習スケジュールに沿って、週間学習予定表は作られていく。
また、学期ごとに保護者との面談を実施している。生徒との面談も定期的に行い、スケジュールの調整等を行ったり、目標について話し合ったりする。校舎によっては、専用の面談室もある。
いいところを発掘する「ほめる指導」
授業は80分間で、講師1人に対して生徒は1人または2人の形式である。授業の最初の10分は前回の宿題チェック、中間の60分がメインの授業、最後の10分で「今日のポイント」を確認し、次回までの宿題とスケジュールを決める。
授業で重視するのは「ほめる指導」だ。定期テストや模試のたびに「答案分析」を行い、0点の答案であっても、まず生徒が頑張った形跡を見つけてほめていく。たとえ途中式が間違っていても、「今までできなかったやり方で挑戦した」過程を評価する。その上で間違いを分析し、次のテストに向けた対策を一緒に考えていく。
「ビザビは基本的に、その生徒の苦手意識をなくしたり、克服したりするのはもちろんですが、やっぱりいいところを発掘してあげるという方針なんですよね。ですので、ほめるということを非常に大事にして指導にあたっています」(栄光の個別ビザビ調布校 責任者 及川紗季さん)
教室では、講師の横に生徒が座る形式である。
「気づきが多い先生」を採用
講師の採用では「気づきが多い先生」を重視している。生徒の表情やしぐさを見て感じ取ることができる先生を意図的に採用し、どれだけ生徒に寄り添えるかを大切にしている。研修制度は充実しており、教室やエリアごとにさまざまな講師向け研修を実施。さらに栄光の個別ビザビ全体での講師向けの研修も行う。
「半永久的に研修、実践、研修、実践の繰り返しで力をつけていく」仕組みだ。集団塾よりも比較的、女性講師が多く、彼女たちは生徒の細かいところに目が配れることも多い傾向がある。
生徒に寄り添った指導が特徴であることから、生徒とコミュニケーションをとりやすい学生講師たちも活躍している。
様々なテキストに対応
テキストは栄光ゼミナールが使用する「新演習」シリーズを使用することもあれば、生徒が持ち込むテキストを使用することもある。他の集団塾の学習フォローのために通う生徒の場合は、その塾で使うテキストを使用。中高一貫校の学習のフォローで通う生徒であれば、その学校のテキストを使っていく。中高一貫校で使用する英語教科書「プログレス」「NEW TREASURE」や「体系数学」などにも対応している。
情報提供や質問対応も充実
大手塾・栄光ゼミナールグループの強みとして、校舎間のネットワークが充実していることがある。たとえば調布校の生徒が千葉の難関校を受験したいと希望すれば、千葉の校舎から情報を得られる。千葉、神奈川、埼玉、東京の栄光の個別ビザビの教室と「スピード感を持って情報共有できる」という。
また、個別指導塾の中には授業以外では質問ができないところもあるが、栄光の個別ビザビはそうではない。授業以外の時間でも質問が可能で、受講していない科目の質問もできる。
たとえば、中学生が数学の授業だけを受講していても、定期テスト前に保健体育や家庭科に関する質問があれば、授業前後の時間などに聞くことができる。生徒の質問に対応できる講師の手が空いていない場合は、「何時になったらこの先生の授業が終わるから、その時間に聞こうね」と対応する。
その先生を待つ時間、生徒は自習室で自習ができる。ついたてで仕切られた、隣の席を意識せずに勉強ができる専用自習室がある。自習室は授業がない日でも利用可能だ(閉室日を除く)。
定期テスト前には無料の対策会を実施する教室もある。教室の規模にもよるが、土曜日などに中学生を教室に集めて、講師が見守る中、生徒たちが勉強に励む。質問やわからないところは、講師に聞くことができる。
atama+ビザビと個別指導の併用も可能
AI学習システム「atama+」を使用するコース「atama+ビザビ」も用意されている。AIがつまずいた原因を発見し、さかのぼって学習を行う。高校生に対して、中学の分野を学習し直すこともある。講師は目標設定やモチベーションアップ、一週間の学習スケジュール作りの指導など、人間でないとできないことに専念する。
同一教科で、講師による個別指導とatama+ビザビを重ねて受講すると学習量が増え、より早く苦手分野を克服できる。個別指導2教科とatama+ビザビ2教科を組み合わせ、入試に必要な科目をまんべんなく学習できる「入試サポートパック」コースも中高生を対象に提供している。
また、自宅で受講ができるatama+オンライン校も設置している。
講師による個別指導より、atama+ビザビは受講料がリーズナブルだ。そのため、不得意で、どうも1人では学習しづらい科目は講師による個別指導、1人でも学習を進められる科目はatama+ビザビを選ぶなど、費用を抑えつつ、一人ひとりに最適な受講形態を選ぶことも可能だ。
小学生から高校生まで幅広く対応
個別指導塾なので、小学生から高校生まで対応できる。低学年の生徒が学習習慣をつけるために通ったり、中学受験対策のために通ったり。公立中学の生徒が高校受験対策のために通ったり、付属校の生徒が内部進学のために通ったりもする。また、英検などの英語資格試験の対策も可能だ。
栄光の個別ビザビに合う生徒と合わない生徒
学習習慣のコーチングを行うが、いわゆる「スパルタ管理」ではない。勉強の仕方を教えてもらいたい、学習のフォローをきちんとしてもらいたいが、徹底した厳しい管理を求めていない生徒には向くだろう。一方で、自分で管理して学習ができる生徒には、手厚い学習フォローを提供する塾は不要だろう。
栄光の個別ビザビの基本情報
| 校舎数 |
211校 |
|---|---|
| 生徒数 |
非公表 |
|
授業料 |
1対2指導(講師1人に対して生徒2人)、1講座あたり月4回指導 【小学生】 【中学生】 【高校生】 ※複数講座受講の場合は割引あり。 |
| 自習室の有無 |
あり。校舎の開室時間にいつでも利用可能。 |
| 質問対応 |
授業の前後や自習室の利用時に、個別に対応。 |
| 授業の生徒数 |
講師1人に対して生徒2人、もしくは講師1人に対して生徒1人 |


