四谷学院(個別指導)の公式サイト
出典: 四谷学院(個別指導)の公式サイト

四谷学院(個別指導)は、どんな塾か

 時間をかけて勉強をしているのに、成績が伸びないことはよくあろう。その原因として、基礎が抜け落ちていることは多い。一次方程式が分かっていないのに、二次方程式は解けない。それなのに、二次方程式の問題に取り組んでも無駄である。しかし、基礎のどこが抜けているかはそうそう自分で判断できない……。

 そんな時に駆け込むべきなのが四谷学院の個別指導だ。大学受験予備校・四谷学院は基礎の基礎から学んでいく「55段階」メソッドを実践しているが、併設している「四谷学院(個別指導塾)」で、小学生から高校生までが学べる。

オリジナルの「55段階」テキストを使用

四谷学院テキスト
小学生、中学生向けのテキスト(四谷学院提供)

 四谷学院では基礎の基礎から学んでいく「55段階」メソッドと、学年にとらわれず基礎から学んでいく「無学年(ノングレード)方式」を採用している。

 その「55段階」に沿ったオリジナルテキストを使用しており、テキストには、45級から1級、初段から10段までと55段階別にカリキュラムを組んである。小学生の算数の場合、45級は四則計算から始まり、段に入ると中学受験の特殊算(旅人算や流水算まで)の内容を学んでいく。

 テキストに掲載されている問題以外も解いた方がいい場合は、塾専用の教材(市販されておらず、塾だけに販売されているもの)を講師の判断で追加して使用していく。個別指導塾なので、学校のテキストや集団塾のテキストを持ち込んで、補習をすることも可能だ。

生徒全員が基礎の基礎からムラなく学んでいく

「55段階」のテキストに沿って、生徒は45級から始まって、10段まで勉強をしていくことで基礎からすべて学んでいく。

 ひとつの級や段を学び終えるとテストがあり、そこで学んだことが身についているかどうかを確認していく。つまり、「55段階」を終えるまでに55回のテストを受け、学習の進捗を客観的に確認できる。これにより、「抜け」や「ぶれ」をなくしていくことができる。

 人数は「講師1人に対して生徒が2人」か「マンツーマン」を選べる。個別指導の教室は高めのパーティションで仕切っていて、集中できる環境。1対2の場合は生徒が並んで座り、間に講師が入る。

「55段階」のテキストでの学習と、学校や塾の学習フォローを併用することもできる。普段は「55段階」のテキストで学び、定期テスト前はテスト対策をすることが可能。また、テスト直前期はコマ数を増やすこともでき、コマをフレキシブルに調整できるのが特徴だ。

「夏休みや冬休みなどの長期休暇の期間だけ受講する生徒さんもいます。たとえば、中高一貫校に通う寮生が帰省している期間だけ、実家の近くの四谷学院に通うというケースもあります」(四谷学院 教務部個別科 中村太さん)

 オンライン授業も行っているので、近くに四谷学院がなくても授業を受けることができる。また、専用の自習室は予約なしで使用でき、受付で席番号を発行することと、席数が多いことから、席取り競争になることがない。木製の重厚な広めの机で、横の席との間に仕切りもあるので集中して勉強ができそうだ。

小学生の授業・指導

 小学生は中学受験の集団塾の補習や、基礎学力を伸ばすために通っている生徒が多い。

「55段階」は四則計算から特殊算までをやっていく。また、集団授業の塾の補習をすることもできる。私立や国立大附属の小学校に通う児童が学力を上げていくためにも「55段階」メソッドは合うようにも思える。

中学生の授業・指導

 中学1年生の学習内容から中学3年生までの内容を「55段階」に分け、最初から網羅して学んでいく。また、中高一貫校の生徒も「55段階」で学んで、基礎をかためていったり、学力を上げていったりすることができる。

 高校受験を目指す生徒は中学の定期テスト対策が大切になってくるが、テスト直前だけコマ数を増やすことも可能。例えば、普段は数学だけとっているとしても、短期間だけ他の科目もとることができる。

高校生の授業・指導

 四谷学院は予備校(集団授業)でもあるため、そこに通う生徒たちが個別指導を併用することができる。予備校は科目別能力別指導で、学力でクラス分けされる。それと同時に個別指導で55段階のカリキュラムで学んでいくことができる。

 個別指導で基礎から徹底してやり直すことがブースターとなり、成績を上げていく。これを四谷学院では「ダブル教育」と呼んでいる。

 もちろん、個別指導のみで「55段階」テキストで勉強をしていくことも可能だ。高校生のテキストは中学1年生の内容から高校3年生の内容までが載っており、それを最初から学んでいくことで、身についていないところをなくしていく。

「難関大を目指すためには難しい問題を大量にこなさないといけないと考えられがちですが、その難しい問題も基礎が身についていないと解けません。基礎は簡単なところではなく武器です。そのため、四谷学院は基礎の学習を重視しています」(四谷学院 教務部個別科 中村太さん)

 予備校なので大学受験の情報を多く持ち、学校推薦や総合型選抜入試の模擬面接にも対応している。志望動機や大学入学後の希望などを的確に説明できるように面接のトレーニングができる。

プロ講師、大学生講師(塾出身者)が対応

 講師はキャリアのある「プロフェッショナル講師」と、大学生講師が務める「スタンダード講師」からなる。前者は当然、指導力が高い。後者は生徒と近い立ち位置で指導ができるから信頼関係を築きやすい。高校生の指導はプロ講師、中学生、小学生の指導は大学生講師が担当するケースが多い。

 大学生講師は四谷学院の卒業生なので、四谷学院のメソッドでの学習を経験しているから、生徒の立場を理解しながら指導ができる。メインで利用するテキストが決まっているので、そのテキストの内容を熟知することができ、指導の質が上がる。

 基礎から学んでいくので、生徒は問題を解けて、自己肯定感が上がる。それを後押しする「褒めて育てる」メソッドなので、講師も生徒の肯定感を高めるような指導をしていく。

 また、四谷学院では講師は授業に専念し、保護者への連絡や志望校を決める相談などは受験コンサルタントが行う。受験コンサルタントは全員が社員で、保護者対応や志望校アドバイスのプロである。

 なお、講師は担任制となる。固定の講師が指導をし、毎回「授業内容報告書」を記入し、保護者へ学習の内容を伝えていく。

「個別指導の場合、自宅学習で分からなかったところを明確にして、個別指導の授業でその疑問点を解消するというのが、理想的な個別指導の使い方です。そのため、宿題の量も生徒によって違ってきます。担当講師が、その生徒に必要な演習量を見極め、適切な宿題を課していきます」(四谷学院 教務部個別科 中村太さん)

四谷学院に向いているのは?

「55段階」メソッドで基礎から学んでいくことを望んでいたり、受け入れることができたりする生徒だ。たとえば、中高一貫校の生徒の中には中だるみに陥り、高校生なのに中学の内容が身についていない場合もあろう。そういう時に四谷学院でやり直しをすれば、成績がぐんと上がる可能性は大だ。

 しかし、基礎からやるというメソッドを受け入れられない生徒には向かないだろう。

保護者は四谷学院(個別指導)をどう思っている?

 保護者は、四谷学院(個別指導)をどんな塾と考えているのか。取材の中で聞いた、保護者たちの評判や口コミをまとめてみた。

中高一貫校の中学3年生ぐらいから英語の授業についていけなくなりました。他の個別塾で学校の宿題や予習をみてもらっていましたがまったく成績は変わらず低迷。頭を抱えていた時に、ママ友から四谷学院さんを薦められて通わせました。最初はあまりに簡単なところから始めるので抵抗があったようですが、結果、学校の授業に追いついてきました。他の科目もとろうか今悩んでいます
高校に入ってから部活や遊びに夢中になり、勉強はまったくしなくて、成績が低迷していました。推薦をとれる成績でもなかったので、一般入試対策をしなくてはなりませんでした。基礎から全部やり直すことは自分ひとりではできませんが、個別指導で先生に伴走してもらうことでどうにか最後まで仕上げることができました
自習室が大きいので、席取り合戦にならないのがいいと話していました。落ち着いた環境の自習室で勉強しやすかったそうです

四谷学院(個別指導)の基本データ

校舎数 札幌、宮城、東京、神奈川、千葉、埼玉、静岡、愛知、大阪、兵庫、京都、広島、福岡、オンライン
(32教室。すべて直営。2023年6月時点)
生徒数 非公表
授業料

授業料やその他費用は、生徒の学年、目標や学習状況をヒアリングし、最適なプランを提示する。

自習室の有無 あり。日曜祝日含め利用可能。予備校四谷学院の開校時間に準ずる。
質問対応 講師控え室にて対応可能な場合あり。
授業の生徒数 講師1人に対して生徒1人、もしくは講師1人に対して生徒2人の2形態のみ。
専任講師の比率 非公表
生徒の男女比 非公表