慶應義塾幼稚舎
慶應義塾幼稚舎 出典:PIXTA

私立と国立小学校のタイプ

 小学校のタイプには、大きく分けて幼・小一貫教育や小・中・高一貫教育などを行う附属の学校宗教・語学教育などに特色のある学校教育研究校として独自の教育を行う国立大学附設の学校などがあります。

一貫教育を行う学校

 国立学園は幼稚園と小学校だけの一貫教育を行っており、その学校案内を見ると、卒業生の合格した中学校の進学状況が紹介されています。

 この学校には、幼・小一貫教育から始めて中学校受験を目指すご家庭が多く、最終的なねらいは中・高一貫教育を経た後の有名大学への進学でしょう。

 また、男子校の御三家と呼ばれる麻布、開成、武蔵、女子校の御三家と呼ばれる桜蔭、女子学院、雙葉のそれぞれが行う中学入試が難しいのは、中・高一貫教育の成果が大学進学実績に反映されているからです。

幼稚園から女子だけの学校

 白百合学園小学校田園調布雙葉小学校は、幼稚園から一貫して女子だけを教育する学校です。特に白百合学園は、幼稚園が3年保育からあり、大学卒業までの合計19年間、女子だけで学ぶことになります。

 ご自身の学歴に別学の経験がないご両親は、その学校の女子教育の理念や特徴を十分理解し、納得したうえで受験してください。

幼稚園が併設されていない学校

 一般に、一貫教育制度を実施している私立小学校には幼稚園も併設されていると思われがちですが、慶應義塾幼稚舎、立教小学校、成蹊小学校、聖心女子学院初等科、東京女学館小学校など、有名小学校と呼ばれる学校にも幼稚園のないところがあります。

宗教・外国語教育のある学校

 宗教教育を行っている小学校は、共学ではキリスト教系で青山学院初等部、聖学院小学校など、仏教系で淑徳小学校、宝仙学園小学校などがあります。

 別学では、キリスト教系で男子の立教小学校、暁星小学校、女子の白百合学園小学校、雙葉小学校など、仏教系では国府台女子学院小学部があります。

 また、ほとんどの私立小学校で、英語を主とした外国語教育が1年生から実施されており、外国人講師による会話指導、英語のみの授業、国際交流、ホームステイ、短期留学、英検受験など、各校独自の実践的教育が行われています。

通学時間を制限している学校

 通学時間に制限のある学校の中で、桐朋小学校は通学時間を60分以内とし、利用交通機関は2つまで、乗り換えは1回だけと指定しています。

 桐朋学園小学校、関西大学初等部も通学時間は60分程度、雙葉小学校、洗足学園小学校60分以内と限定しています。

国立大学に附設する学校

 国立の小学校はすべて国立大学に附設され、学生の教育実習など、大学の教育研究機関としての役割を持っています。

 学校の立地条件や教育環境に優れ、人気もありますが、入学試験のほかに抽選や通学区域の制限があり、学校によっては入学後に保護者が参加しなければならない年間行事が多いところもあります。

小学校の分類表

画像提供:伸芽会教育研究所
  • 両親の姓が違う場合、キリスト教系の学校に入学できないのでしょうか?

     日本の場合、宗教上の理由だけで入学できないことはなく、ご両親の姓が違うだけの理由で入学を認めないこともありません。合否の判定はやはり考え方や人柄であり、合格した親子にお会いすると、このご家庭なら歓迎してくれるだろうと思える要素を持っていることがはっきりとわかります。それぞれご家庭の事情もあると思いますので、志望する小学校へ早いうちに相談されるとよいでしょう。
  • 家庭学習の時間を十分に取れない共働きの家庭は受験に不利なのでしょうか?

     お子さんの体調が悪いときに迎えに来られるかなどを重要視するところもありますが、「学校行事や方針に協力いたします」とご両親の意志をしっかり伝えれば不利にはなりません。共働きで志望校に合格したご家庭に共通するポイントとして、①中途半端に取り組まない強い覚悟を持っていること、②時間を有効に使うタイムマネジメント力があること、③送迎や家庭学習、家事などを手伝う協力者がいることが挙げられます。
  • 海外生活が長く、日本語でのコミュニケーションに不安があります。

     日常生活では心配なくても、入試の本番となったときに全く言葉が出てこなくなってしまうようでは困ります。先生の質問に答えられないとすると、多くの子どもたちと一緒に過ごす集団生活に対する適応能力に疑問を持たれることにもなりかねません。対策としては、入試までにご両親と一緒になって、さまざまな体験や挑戦、刺激を増やしていくことで、言語能力をできるだけ高めておきましょう。