入学テストと考査の種類
私立・国立小学校の多くでは、考査としてペーパーテスト、個別テスト、集団テスト、運動テスト、面接が行われます。学校によって考査項目に違いはあるものの、あらゆる形式に対応できるよう、バランスよく対策しておくことが重要です。
ペーパーテスト
小学校入試のペーパーテストでは、話の記憶、数量、常識、言語、推理・思考、観察力、記憶、構成などが多く出題されます。ペーパーテストといっても、ほとんどの学校では文字や数字を使用しません。録音した音声や口頭での指示を聞き取り、絵を見て解答する形式です。
どのような形で出題されても、指示をしっかり聞き取る力が求められます。つける印や筆記用具の色などの指示にも対応しなければなりません。また、出題内容が多岐にわたるため、さまざまな問題に取り組んでおく必要があります。
未体験の領域では、平面上の絵だけではイメージしにくいため、具体物を使って実体験を重ねておくことが大切です。幼児にとっては短い時間で解答する必要があるため、日常生活の中で時間を意識させることも重要です。
個別テスト
解答だけでなく、取り組み方も見るのが個別テストです。簡単な口頭試問のほか、構成や巧緻性、生活習慣に関する課題が多く出題されます。
課題に対する理解度だけでなく、質問への反応、言語表現力など、本人の理解力や行動力などを総合的に評価されます。パズルや積み木などの「操作」する力が求められる課題も多いため、指示を理解し具体物を扱いながら考える力を高めておくことが大切です。
集団テスト
集団での行動観察を実施する学校が多いのも、小学校入試の大きな特色の一つです。グループで絵を描いたり制作をしたりする課題のほか、ゲームやごっこ遊びを行う学校もあります。
これらを通じて、集団の中での協調性やコミュニケーションの取り方が見られています。初対面の子ども同士で課題に取り組むのは大変な面もありますが、積極的に自分の意見を相手に伝えると同時に、周囲の意見を受け入れる姿勢が求められます。
運動テスト
小学校入試では、年齢相応の体力・運動能力を見る運動テストも実施されます。基礎体力を測る課題のほか、平均台や跳び箱などの体操器具を使った運動、ボール投げ、玉入れなどのゲーム形式の課題もあります。
機敏性やリズム感も評価対象となります。また、課題の指示に対する注意力、持久力、忍耐力、最後まで頑張ろうとする意欲も見られているため、苦手な項目は事前に克服しておきましょう。
面接テスト
保護者のみの面接、親子面接など、形式は学校によって異なりますが、ほとんどの学校で面接テストが実施されます。志望理由、ご家庭の教育方針、お子さんの長所・短所、将来像などがよく質問されます。
それに付随して、願書や面接資料にも志望理由や子育ての方針を記載する欄があります。日ごろからご両親でよく話し合い、お子さんの教育に対する考えを共有しておくことが大切です。お子さん自身の対策としては、しっかりとあいさつをすることから始めましょう。
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小学校入試では、子どものどんな力が試されるのでしょうか?
人の話を聞く力や物を見比べる力などの理解力、絵画・制作・身体表現などの表現力、手先の巧緻性、運動能力などに加え、個別テストや面接では発表力など、行動観察では協調性なども見られます。これらのテストの中で、お子さんが年齢相応に成長しているかどうかを総合的に判断されますから、普段から自立心を高め、身の回りにあるあらゆる物事を意識しながら行動できるようにしておきましょう。 -
面接の模範回答はあるのでしょうか?
このような質問をするお母さん方が、面接の時期には増えてきます。もし模範回答があって、皆さんが同じ答えで応じたら、面接する先生方はさぞ驚かれることと思います。言葉遣いや服装、装飾品、化粧など、表面的なことを気にする方は多くいますが、学校としては普段のご家庭の在り方を知りたいのです。模範回答などはありませんから、お子さんへの接し方や教育方針をもう一度確認してください。