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合格する6つのポイント

 試験に合格するには、日ごろの積み重ねが大切なのはもちろんですが、正しい情報を入手してそれを分析し、順序よく練習していくことが肝心です。

 まことしやかなうわさ話に振り回されず、親子が一つの方向に向かっていく心構えが大切です。

正しい情報の獲得

 小学校側が、具体的にどのような内容の試験を実施し、どのようなねらいを定めているのかを理解することが基本です。

 まずは志望する小学校のホームページを見ることから始め、ペーパーテスト、行動観察の重要性の比重を確認します。ペーパーを重視する学校は、中学受験を意識し、行動観察を重視する学校は、系列・附属多く、人格のバランスを意識しています

 うわさ話も多いため、根拠のない不確かな情報には注意してください。

夏に向けて実力アップ

 今できること、できないことは何かをチェックすることから始めます。

 ① 課題テストでの筆記試験や道具・教具の扱い、長い話を集中して聞けるか
 ② 個別テストでは大人の前で指示や作業がきちんとできるか
 ③ 行動観察では集団の中でトラブルなく上手に遊べるか
 ④ 運動能力や体力
 ⑤ 日常生活での習慣やお手伝い
 ⑥ お絵描きや簡単な手作業

 それぞれの能力を知り、足りないところは根気強く、ほめながら教えていきましょう

願書・面接対策

 願書は早めに取り寄せコピーを取って下書きします。提出日は鉛筆で薄く線を引き、丁寧に書きやすく、指定の筆記具で真っすぐに書きます。

 説明会には必ず出席し、子どもがいつも通り行儀よく人前で話せるか、両親は互いの教育方針が一致し、子どもの生活や考えを理解しているかなどを確認します。

 幼児教室が行うチェック用、両親用チェックシートを使うのも有効です。昨年度のテストで何度もシミュレーションしてはいけません。

テストのシミュレーション

 初めて受ける試験で、先生の指示を一度で聞き取るのは困難なことです。聞き取るタイミングがずれると、すべてがわからなくなり固まってしまうことがあります。

 普段から文字を使わないテスト練習として、聞き取ることに慣れておくことが大切です。また、聞こえていても緊張のために固まってしまい、返事ができなくなることもあります。

 初めての場所や相手、聞き慣れない言い回しは慣れないため、子どもを緊張させないよう努めましょう

モチベーションの持続

 テスト会場では、子どもはチェックされている視線を気にして、居心地の悪い気分になります。親子面接以外は他人に囲まれるので、さらに緊張します。

 そのような緊張が続くと、何でもなかったり、泣いたりする結果になりがちです。普段からほめる教育を心掛け、自信をつけて積極性を持たせましょう。

 うまくできると一時的には伸びても、慣れてくるとやらなくなります。ほめ続ければ、自学自習の姿勢が身についていきます。

当日のコンディション

 前日になって慌てないように、学校から近い駅や公園のトイレの位置は確認しておきましょう。

 また、当日は、早過ぎる到着に注意しましょう。よかれと思って早く行き、待ちくたびれて騒ぎだす子どももいます。集合時刻ギリギリの到着もよくありませんが、早過ぎるのも困りものです。落ち着いた気持ちで待てるような時間に行き、読書や折り紙などをしながら待ちます。

 爪や鼻水、耳あかをチェックし、子どもにはハンカチとティッシュペーパーを入れたポケットも必ず確認させましょう。

年長児の学習モデルスケジュール

 小学校受験のためには、ご家庭で細かい年間スケジュールを立てて準備しておく必要があります。月ごとに目標を決め、一つずつクリアしていくことに努めましょう。

年長の4~5月 プリント学習/苦手分野点検

 本格的にプリント問題を家庭学習に取り入れることや、お手伝いなどを通して責任感を身につけることを話し合う時期です。

 また、夏からのラストスパートを前に、弱点・苦手分野を総点検しましょう。この時期は集中力・持久力がつくころなので、課題に取り組む時間を少しずつ延ばしていきます。ただし、時間を決めるなどして八分目を心掛け、やらせ過ぎは禁物です。

6月 志望校を固める/父親とも連携

 各小学校の説明会には積極的に参加し、疑問や不安は学校の先生や幼児教室の先生に相談するなど、ラストスパートをかけ始める夏に向けて、「あこがれ」から現実的な「目標」となる志望校を絞り込みましょう。

 また、本格的に志望校を選ぶ時期だからこそ、ご両親の間で家庭の教育方針にずれがないかを話し合うべきです。お互いのことを理解し合い、協力態勢を整えておくことが大切です。

7~8月 苦手分野克服/野外で遊ぼう

 7月は推理・思考力が伸びる幼児期後半の時期なので、プリントと実体験で弱点・苦手分野を克服しましょう。

 8月は幼児教室のサマー合宿などで、ご両親以外の大人と信頼関係を築いたり、親子でも海や山で遊んだりすることで、自主性や積極性を育みます。

 これは個別テストや面接に有効でしょう。また、願書を仕上げる時期でもあります。下書きで点検し、何度も推敲を重ねてください。

9月 速さを意識/面接対策も

 試験で重視される巧緻性を向上させるために、作業に丁寧さを加え、速さも意識しましょう。どちらが速く洗濯物をたためるか親子で競争してみるなど、お手伝いの中で楽しみながら練習できると効果的です。

 学校によっては9月中旬から面接が始まります。自分では気づかない癖のチェックや熱意の伝え方などを家庭で確認、または幼児教室のアドバイスを受けて、面接対策を進めましょう。

10~11月 健康管理優先/指示に工夫を

 試験期は季節の変わり目にあたり、複数の小学校を受験するのであれば、すべての試験日程を乗り切る体力も必要になります。この時期は子どもに無理をさせず、生活のリズムを整え体調管理を徹底しましょう。

 学習面では、問題に慣れ過ぎると指示を最後まで聞かず、思い込みで進めることがあります。きちんと指示を聞いて取り組めるよう、家庭学習での指示の出し方を工夫しましょう。

12~3月 就学は目の前/学習習慣維持

 私立・国立すべての試験終了後から小学校入学まで約4ヵ月。安心した気の緩みから、せっかく身につけた生活習慣や家庭学習がおろそかになることもあります。学習時間を受験前より短くしたり、内容を小学校向けに変えたりして、これまでの学習習慣を維持していきましょう。

 小学校入学後も気後れしないよう、幼児教室の就学前準備講習などで十分に準備して送り出しましょう。