願書の書き方入門

 入学願書を書く前に考えておくことは、志望理由や家庭の教育方針、子どもの性格やどのように育ってほしいか、などです。記入内容がまとまったら実際に書き始めますが、その際に気をつけることがあります。下記の5点を頭に入れておきましょう。

願書は早めに入手

 小学校入試は、まず願書を提出することから始まります。その記入は、小学校を志望する子どもの保護者にとって最初の関門です。

 中には「願書の記入は簡単」「提出日の前日にでも書けば…」と考えているかもしれませんが、甘く見ると失敗しかねません。同時に提出する書類や写真の手配、記入には、細かい注意が必要です。

 願書は小学校側が家庭の方針や子どもの状態を知る手掛かりとなり、面接の参考資料にもなります。「たかが願書」と考えず、早めに取り寄せ、万全の準備をしてください。

記入欄、記入例を確かめる

 願書は文字通り「お願いの書」ですから、間違いのないよう丁寧に書く必要があります。そのためには、募集要項と記入方法をよく確認することです。

 小学校によっては、欄外あるいは別紙に注意書きをつけて、記入方法についてわかりやすく説明している学校や、記入例を書類として渡す学校もありますので、それを参考にしましょう。

 願書には志願者の写真のほか、家族の写真住民票の写しなどの添付を求める学校もあるので、不備がないよう、入念に準備を進めてください。

コピーを取り下書きする

 間違えずに良い印象を与えるように願書を書くには、記入方法や記入例を確認したうえ、願書を2通準備しておくか、コピーを何枚か取っておきましょう。

 志願者の氏名、生年月日、現住所、電話番号、保護者の氏名、保育歴、家族の氏名と年齢などの欄はほとんどの学校の願書にあります。これらの記入は特に難しくありません。

 しかし、「志望理由」「志願者の性格」などの記入時に悩んで、書き損じてしまうことがあるため、願書の予備を持っておくと安心です。

文字や表現に注意

 願書にどのように記入するのかという、大事なポイントを挙げておきます。

・募集要項、記入方法を確認し、その指示に従いましょう。
・筆記用具が指定されている場合は、それに従います。指定のない場合は、原則として黒インク、または黒のボールペンで書きます。
・文字は楷書で一点、一画を丁寧に書き、表現にもよく心配りをしましょう。
誤字、脱字、当て字に注意しましょう。
・文体は「〜だ。〜である」より、「〜です。〜ます」と書くほうが望ましいでしょう。

保存して読み返す

 願書はもとより、入試に関連して小学校に提出する書類は、書き終わったら必ず読み返しましょう。父母が別々に読み、間違いのないことを確認してから小学校に提出するようにします。

 提出書類は、すべてコピーを取っておくことが大切です。面接の際、記入された内容に基づいて小学校側が質問するケースが多いからです。

 書いた内容と答えた食い違いがあると、疑問に思われることがあります。両親のどちらが質問を受けてもきちんと答えられるように何度も読み返し、内容を確認しておきましょう。

入学願書・面接資料の主な記入項目

 小学校受験を決め志望校を選ぶのは、受験する子ども本人ではなく保護者です。 そのため入試では、家庭環境や家庭の教育方針が表れる入学願書や面接資料が重視されます。 内容について面接で質問されることを想定し、両親が話し合って記入することが肝要です。入学願書や面接資料で代表的な質問項目と、どこに注目し、 どのように回答すればよいのか、書き方のポイントを見ていきましょう。

志望理由

 家庭の考え方を知り、学校に対する理解度を測るための重要な項目。志望校の特色や教育方針を把握し、家庭の教育方針と一致していることを伝えます。

子どもの健康状態

 通学できる健康状態かどうかの回答が求められています。アレルギーや既往症があれば正直に書き、医師の見解や学校の協力の要否などを記入します。

子どもの性格

 家庭や幼稚園(保育園)でのエピソードを織り交ぜながら、親の視点でまとめます。長所から書き始め、短所でも親の見守る姿勢がわかる前向きな表現を。

家庭状況

 氏名は戸籍謄本通りに。家族欄は父、母、子ども(年齢順)、その下に祖父母を記入します(記入方法は学校の募集要項などに従ってください)。

家庭のしつけ教育方針

 子どもにどう育ってほしいか、そのために何をしているかが、家庭の教育方針でありしつけです。書類に記入する前に、書き出して整理してみましょう。

  • 志望理由を書くときのポイントは?

    家庭の教育方針を具体的にまとめる
     学校側が志望理由を書かせるのは、志望校のことをどれくらいわかっているか、入学する意思があるかどうかを見るためです。そのため、学校の教育方針と家庭の教育方針が一致していることを伝えることが大切です。とはいえ、単に両者を並べるだけでは説得力に欠けてしまいます。学校の教育方針を十分に理解していることを伝えつつ、親自身の体験や思い、子どものエピソードなどを交えながら、どのように子育てをし、子どもがどのように育っているかがわかる文章にすることが大切です。
  • 備考欄・自由記入欄には何を書く?

    学校の指示があるかまずは確認を
     願書や面接資料に備考欄や自由記入欄を設けている学校もあります。内容は募集要項や記入例の注意書きなどに指定があればそれに従います。特になければ、家族構成の備考欄には、保護者の職業や最終学歴などを記入する場合が多いようです。あるいは、海外生活の経験や保護者が志望校の出身であることなどを記入してもよいでしょう。きょうだいの通っている学校名と学年を書くよう指定している学校もあります。また、項目は定めておらず提出も任意ではあるものの、志望理由などを書くよう要望している例も見られます。志望理由や子どもの性格などの項目に加えて自由記入欄があるときは、ほかの項目にあてはまらないことや書き切れなかったことを、バランスよくまとめましょう。